社員の傾向からひも解く!コンフィデンスで活躍する「ゲームプランナー」の適性やスキルとは? | どんなお仕事があるの?
コンフィデンスの岡本です。今回はゲーム業界の職種についての理解を深めていきたいと思います!ゲーム業界での転職を考えている方の中には、ゲームの遊びの根幹を作る「プランナー」になりたいと考えている方...
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こんにちは、コンフィデンスの舘山です。
今回はゲーム業界の職種について理解を深めるシリーズ第4弾。
これまで「プランナー」「QA」「2Dデザイナー」と取り上げてきました。
今回は「3Dデザイナー」についてお話ししていこうと思います。
昨今、デジタル技術の進化によってよりハイクオリティなグラフィックのゲームが多数生まれております。コンシューマーゲームのみならず、ソーシャルゲームでも3Dグラフィックのタイトルが増えてきましたね。
改めて「3Dデザイナー」とはどのような業務を行い、どのようなスキルが必要なのかコンフィデンスで活躍する社員像を元に、紐解いていきます。
「3Dデザイナー」とは、文字通り3D(三次元)のCGを制作する仕事です。ゲームのグラフィックは2Dと3Dの2種類存在します。3Dデザイナーは、2Dデザイナーがキャラクターや世界観を描き起こしたイラストを元に、立体的に作り上げていく役割です。
3Dデザイナーの仕事は「3Dモデリング」「3Dモーション」「3Dエフェクト」に大きく分けることができます。まずはそれぞれの業務内容を見ていきましょう。
「3Dモデリング」とは、キャラクターや背景の2Dイラストを元にMayaなどの3DCGソフトを使って、3Dモデルに起こすことを指します。
基本的にイラストレーターが作成した三面図を元にします。三面図とは、正面・横・後ろのそれぞれの角度から見たキャラクターのイラストが描かれてあるものです。それを元に、ポリゴンと呼ばれる多角形を用いて立体的に描きおこし、ポリゴンモデルを作ります。ポリゴン数が多いものをハイポリモデル、少ないものをローポリモデルと呼びます。ハイポリとローポリのポリゴン数の基準値は明確なものはないですが、ポリゴン数が多いほど対象物は精密に、よりなめらかに表現できます。
次に表面の色や質感を表すテクスチャを貼り付けていきます。
続いて、「リギング」という作業を行います。「リギング」は言わば骨組みを通すことで、3Dモデルに骨や関節を付けて、動きを付けた際に違和感なく動くように設定します。
ここまでで3Dモデルは完成しますが、その他にも動作に合わせた皮膚の伸び縮み(スキニング)や動作を行うにあたっての重心付け(ウェイト)などが含まれる場合もあります。
「3Dモーション」とは出来上がった3Dモデルに動きを付ける仕事です。
動きと一口に言っても様々あり、静止して呼吸のみの状態・歩く走るのような普段の動作・殴る蹴るなどのアクション動作など多数のモーションパターンを付ける必要があります。モーション制作の手法としては、動きの始点と終点までのポイントを手動で設定していく「手付モーション」と、実際の人物や物体の動きをデータで読み取る「モーションキャプチャ」の2種類があります。モーションキャプチャは専用のスタジオで撮影する必要があるので、手付モーションが出来る人のほうが企業からの需要が高い印象です。
「3Dエフェクト」とは炎や煙、魔法などの特殊効果のことを指します。キャラクターの特性に合わせた攻撃演出や、攻撃の軌道・余韻などを表現します。パーティクルと呼ばれる粒子の大きさ、量、形状、軌道や時間、タイミングなどを細かく調整して、適した特殊効果を作成していきます。
上記3種類が3Dデザイナーを大きく分けた分類になります。もちろん他にもゲームを制作する上で3Dデザイナーが行う作業は多々あります。
例えば、キャラクターや背景などにどのように光が当たるかを設計し調整する「ライティング」や、ゲーム内のイベントシーンを制作する「カットシーンアーティスト」という役割もあります。カメラの位置や画角を決め、アングルや物体の配置を調整し一連のシーンを作成する仕事です。
以上のように3Dデザイナーの作業工程は多種多様で、それぞれが3DCGツールを使用して専門的に作業を行うため、全てを一貫して担当する3Dデザイナーはそう多くはなく、ほとんどのゲーム企業が各工程で分業制を取っております。ですが、全工程で全て設定しきってやっと一つの素材になるので、担当分野以外の工程も知っておくと他メンバーとよりスムーズにコミュニケーションが取ることができますね。
これまで、3Dデザイナーの各業務内容を解説してきました。業務内容を踏まえたうえで、3Dデザイナーに求められるスキルや適性はどのようなことか考えてみましょう。
3Dデザイナーとして最も大切なスキルです。平面の資料から立体にするには、描かれていない部分まで想像する力が必要です。また、3DCGのゲームはどんな角度からも物体を見ることができるので、あらゆる角度から見ても違和感のない素材を制作しなければなりません。尚且つ動きが伴うので、物体の関節や動きの構造を常に意識しておくことが大切です。
3DCGはトレンドの移り変わりも早く、ツールの進化も激しいです。主に3DCG制作に使用するツールは、Maya, 3ds Max, ZBrush, Houdini の他にUnityやUnreal Engineなどのゲームエンジンが用いられます。ツールやゲームエンジンのバージョンが変われば、表現の幅も広がります。技術職なので日々表現の追及にはなりますが、1つのツールに固執して極めてしまうとトレンドに取り残されてしまう可能性があります。現行のツールの追及もしつつ、新しい技術の学習もしていくようにしましょう。
先述の通り、グラフィックの表現は日々進化してます。ゲームだけでなく、アニメや映画などでも3DCGは多く使われていますよね。そういったエンタメコンテンツに日頃から触れ、表現方法のトレンドにアンテナを張ることが大切です。
コンフィデンスで活躍されている方は、制作タイトルの類似作品をプレイしたり、印象に残った表現方法などを明言できる方が多い傾向にあります。
3Dデザイナーは3DCGツールを使って仕事をしますが、時には、求める演出に必要な機能をプログラマーに依頼して実装してもらう場面も発生します。逆にプランナーから3D表現的に難しい要求をされる事もあるでしょう。職種が違う相手に、どのような機能がなぜ必要なのか、どうして難しいのか、なにがあれば対応できるのか、を正確に伝えることができるコミュニケーション力は大切です。
以前、コンフィデンスの社員を対象に、「自身の職種において必要なスキルとは何か?」というアンケートを実施しました。
弊社で3Dデザイナーとして活躍されている方からは、「技術に関しての日々の自己研鑽が大切」という声が圧倒的に多く、みなさん様々なコンテンツを利用して隙間時間で学習されているようでした。技術を追求し続ける姿勢はまさに職人ですね。
今回はゲーム業界の職種理解を深めるシリーズ第4弾として「3Dデザイナー」に焦点を当てました。各工程のプロフェッショナルが3DCGツールを駆使して作業を繋ぐことで、普段目にしているハイクオリティな3D映像になっていると考えると、技術の進歩と職人技のすごさを実感できますよね。
この記事を読んで3Dデザイナーに興味をもっていただけたら幸いです。
多数のゲーム会社様とお取り引きしているコンフィデンスだからこそ、皆さんそれぞれに適したご支援ができますので、是非お気軽にご応募くださいね!