本当に必要なコミュニケーション力とは?
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こんにちは。ビーイングでプロジェクトマネージャーをしているO.Seijiです。
一般的にコミュニケーション力が高い人というと、どのようなイメージを持たれるでしょうか?
会話が途切れない人や、面白い話をする人、場を盛り上げるような人などを「コミュ力が高い人」とイメージされる方が多いのではと思います。
企業が求めている「コミュ力の高い人」は、このようなイメージとは少し違っていることが多いです。
私はソフトウェア開発に携わってきたので、開発系の業務で求められる「コミュ力の高い人」はこんな人!というのを紹介してみたいと思います。
相手の話を理解することができる人
会話はキャッチボールなので、相手が何を伝えようとしているのかを理解するところから始まります。
よくある場面として「その回答は質問の答えになっていないよね?」と言われてしまうことはないでしょうか。
質問の答えになっていないということは、相手が何を質問しているかを理解できていないことになります。
まずは、相手がどのカテゴリの話をしているのか?どのレベルの話をしているのか?どんな回答を期待しているのか?などを理解しないと明後日の方向にボールを投げ返してしまい、会話が成り立ちません。
特に、開発系の業務では要求の把握や仕様の相談など、相手が伝えようとしていることを誤って解釈してしまうと、その後の方向性が間違ってしまい、結果的に大きな手戻りにつながりかねません。
相手の話を理解すること。まずはこの点が1つ目に重要なポイントです。
相手が理解しやすいように話すことができる人
1つ目は会話の受け手の視点でしたが、2つ目は話を振る側の視点となります。
相手の前提知識や理解度に応じて、わかりやすく自分の意図を伝えることができる人は、とても仕事がしやすく、スマートな印象を与えることが多いです。
理解しやすいように話すには、会話の意識を相手に置くことがポイントです。
自己中心的に話すと、相手が話についてこれているのかわからず、一方通行の会話になってしまいがちです。
話をしながら相手の様子を伺い、理解が追いついていないようであれば、よりわかりやすい表現で言い換えたり、相手に確認をとりながら話を進めることで、生産的な会話をすることができます。
相手の話を理解することができる人と、相手が理解しやすいように話すことができる人が会話すれば、ものの5分で結論に達して終了できる話し合いが、真逆の人通しでは15分経っても「えっと、結局どういうことですっけ?」となってしまうこともあります。
個人的には相手に意識を置いて会話をしてくれる人を切に求めています(笑)。
曖昧な言葉を使わない人
「来週中にこの仕事を終わらせてほしい」と頼まれた場合、あなたはいつまでに終わらせれば良いと考えるでしょうか?
来週中なので金曜日までに終わらせれば良いと考える人もいれば、来週の水曜日や木曜日のどこかで終わらせれば良いと考える人もいると思います。
このような頼まれ方をした場合に、仕事ができる人であれば「来週中とはいつまでのことですか?」と確認をして曖昧さを排除しますが、確認をしなければ依頼した人と依頼を受けた人で解釈が異なり、後で「そんなつもりではなかった」と大変なことになる可能性があります。
そもそも確認をしないと曖昧さが排除できないような頼み方をしていることが良くないので、「来週の金曜日までにこの仕事を終わらせてほしい」と頼めば良いだけの話ですが、意外となぁなぁな状態で話を進めてしまう場面がよくあります。
開発系の仕事をする上では「この画面はA案かB案のどちらにするか?」「あの機能を対応するのかしないのか?」などを明確にしなければいけない場面が多々あります。
たった一言を省略しない心遣いによって「そんなはずじゃなかったのに!」を回避できれば、色々とスムーズに事が進められそうですね。
今回は企業が求める「コミュ力の高い人」(開発系)を紹介しました。
普段の何気ない会話から気をつけておき、いずれ意識しなくてもできるようになると良いですね。