こんにちは!採用・広報担当の茂藤です。トレンドアートでは、人材育成と働きやすい環境づくりに注力しています。現場に配属されてから直面する様々な課題を乗り越えられるよう、入社間もない社員に対してメンター/メンティー制度を設けております。この記事では、実際に制度を利用している社員の感想も交えながら制度を紹介させていただきます。
❚ メンター/メンティー制度の概要
概要
新入社員一人ひとりに、配属部署とは異なる組織の先輩社員がメンターとして付き、定期的に連絡を取り合う制度です。同じ組織内の人には相談しにくい悩みや課題について、客観的な立場からフィードバックを受けられます。
目的
- リモートワークの浸透による弊害(メンバー間の孤立感やコミュニケーション不足)の解消
- メンター経験を通じた将来のリーダー層の発掘や育成
対象者と期間
- 新卒入社者:入社後1年6か月〜2年間
- 中途入社者:入社後6か月〜1年間
サポート体制
- メンター1名につき、メンティ1〜2名を担当
- 月1回以上の面談(30分〜1時間)
- 2週間に1度のメール・電話でのフォロー
- 面談時間は労働時間として計上
- 通信費・飲み物代の補助あり
❚ 新卒社員エンジニアの実際の活用事例
2024年4月に未経験からエンジニアとして入社したMさんの経験談をもとにまとめております。
初めての現場配属後、仕事の進め方に困惑
メンター面談は、「最近どんな作業をしているの?」「別部署の同期はこんな感じでやってるよ」といったカジュアルなコミュニケーションもありますが、私は現場で直面する様々な課題を解決したいときによく相談しています。
Mさんは、3か月の新卒研修後初めてのOJT先であったため、現場で依頼される仕事は当然ながら初めて行うことばかりでした。そんな中、タイトな納期で新しい仕事の依頼があり、まずは自分でやってみようとしましたが何から手を付ければ良いか分からず時間が経過してしまいました。この件をメンターに相談したところ、「困った時には早くSOSを出すことが大事。相談を受ける方も、早く言ってくれればくれるほどリカバリープランを提案できる」とアドバイスをいただきました。相談することに躊躇してしまっていましたが、受け手にとっても相談は早い方が良いと理解できたことで、それ以降は早めに周囲に相談するようになりました。
面談内で得られた課題をもとに現場の働き方を改善
ある日、タイトな納期の案件依頼が再度Mさんに訪れました。Mさんは前回の学びをもとに、他の仕事の状況を加味すると納期の設定に無理があるということを上司に相談しましたが、クライアントの強いご要望もあり、引き受けることとなりました。その後やっとの思いで対応が完了して社内レビューを回した結果、大幅な修正が必要となり、納期まで間もない状況で窮地に立たされることになってしまったのです。それをメンターに相談したところ、現場内のコミュニケーションに課題があるという分析のもと、メンターから現場へ客観的な視点でのフィードバックしたことで、それ以降は認識齟齬が起こらないようなコミュニケーションの取り方が増えるという良い変化に繋がりました。上記のような具体的な事案をもとに、新入社員のオンボーディングだけではなく、働き方のアップデートにも生かされているということをご認識いただけましたら幸いです。
問題解決だけではなくて、キャリア相談の壁打ち相手にも
Mさんは未経験からエンジニアとして入社した不安がありましたが、現在は着々と成長を実感できているという原体験から、将来自分も教育する立場になりたいとぼんやり思い始めるようになっていました。そのことをメンターと会話したところ、「会社も新人教育の重要性を認識しているから、そのポジションは求められているよ」と言ってもらえました。この制度は、自身のキャリアの方向性を固めていくために背中を押してもらったり、助言をしてもらえる場としても非常に救われております。