Musubi Labでは、オフィスワークとリモートワークの両方を柔軟に取り入れた、ハイブリッドワーク制度を導入しています。
朝の静かな時間に、自分のペースでじっくりと業務に向き合えるリモートワークの魅力。移動の時間が削減されることで、集中できる時間が少しだけ増えることもあります。
また、子育てや介護といったライフステージにある方が、無理なく力を発揮できる環境としても、大きな意味を持っていると感じています。
私たちがハイブリッドワーク制度を取り入れた背景には、「高いスキルや熱意を持った方が、自分らしく働ける社会にしたい」という想いがあります。
とりわけ子育て世代の主婦・主夫の方々のように、画一的なルールの下では最大のパフォーマンスが発揮しにくいような層にも光を当て、誰もが自然に社会と関われることを当たり前にしたい。
それが、私たちが信じる未来に近づく一歩だと思っています。
それでも、オフィスワークを「推奨」している理由
一方で、Musubi Labではあえて「オフィスワークを推奨」としています。
これは、ルールで縛りたいわけでも、古い働き方を守りたいからでもありません。
むしろ私たちは、性善説に立ち、なるべく少ないルールで、お互いを信じながら働ける組織でありたいと思っています。
けれど同時に、「働く場所の選び方」は、仕事のあり方や、成長のステージに深く関わるものでもあるのです。
タスクと課題のちがい
仕事は、大きく分けて2つに分類できます。
- タスク(=抽象度の低い業務)
- 課題解決(=抽象度の高い仕事)
最初は誰もが、明確な指示のあるタスクからスタートします。これは、リモート環境でも比較的スムーズに進められます。
実際、チャットやドキュメントのやり取りだけで完結する業務も多く、「きちんと仕事ができている」という実感を持てるフェーズです。
けれど、あるタイミングでふと気づくのです。
——もっと大きなことに取り組んでみたい
——もっと成長して、影響力を高めたい
——仕事を通じて、自分の幅を広げていきたい
そんな想いを持つようになると、求められるのは「タスク」ではなく「課題」へのアプローチになります。
課題に向き合うには、「情報の余白」が必要になる
「課題」とは、いつも誰かが明確に指示してくれるものではありません。
まだ言語化されていない問題を見つけ、言葉にし、仮説を立てて、周囲を巻き込みながら進めていく。
その過程では、言葉にならない空気感や、相手の表情、何気ないやりとりの中にヒントが隠れていることも多くあります。
そうした“情報の余白”に触れやすいのが、やはりオフィスという空間なのです。
もちろん、フルリモートでもこのような課題に立ち向かっている方もいらっしゃいます。
でもそれには、非言語の情報をキャッチする力や、組織への深い理解、日々の地道なコミュニケーション設計が欠かせません。
とくに新しく組織に加わった方が、その土台をつくるには時間と環境が必要です。
実際、オフィスに積極的に足を運び、仕事の背景や関係性をしっかり把握してからリモートワークに移行した人の方が、のちのち安定して働き続けられる傾向があると感じています。
働き方に“納得感”を持つことが大切
「オフィスに行ったほうがいいのかな」
「でも、家でやったほうが集中できる気もする」
働き方に悩むことがあるかもしれません。
けれど大切なのは、「誰かに言われたから」ではなく、「自分自身の成長や役割に照らして、どこで働くのが一番いいか」を自分で考えることだと思います。
通勤の時間や体力をかけてでも、リアルな場に身を置くほうがラクだと感じることもあります。
一方で、自分で自分をマネジメントする力が高い人にとっては、リモート環境のほうがパフォーマンスを出しやすいこともあります。
どちらが正解というわけではなく、「どんな働き方が、自分らしく力を発揮できるか」という視点を持つことが、最も大切なことです。
Musubi Labでは、これからも多様な働き方を尊重しながら、
「人が活きる組織」「成長できる環境」をつくり続けていきます。
働く場所を自由に選べる時代だからこそ、
その選択に納得感が持てるように。
そしてその選択が、誰かの未来を育むものになるように。
そんな組織でありたいと願っています。