3.今私たちが力を入れてること | 社長の一言/CEO
3本柱当社では、自社製品開発販売、海外仕入製品販売、受託開発と3つの事業を展開しています。テクノロジーの変遷が激しい中、一つ事業に集中しすぎた場合、その事業の調子が悪いと会社全体に影響が出てしま...
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技術は螺旋階段を登るように進化する、ということをある本で学びました。ITの世界でも、
集中管理(サーバで一括管理)
⇒分散管理(複数のサーバや端末で管理)
⇒集中管理(クラウドでの管理)
といったように、過去の方法を行ったり来たりしながら、より使いやすく進化を続けます。
IT業界の変化はとても速いので、自分は同じ場所で止まっているつもりでいても、世の中のスピードと相対的に比べれば螺旋階段の下にいる。実際は"後退している"ことになります。
私がビジネスの世界に入った1989年は、会社内ではまだ一人ひとりにPCが配布されていない時代でした。最近入社された人からすると、想像できないのではないでしょうか。
ノート型のPCはまだ世の中に登場しておらず、10kgぐらいのラップトップ(=膝の上)型という重いPCを運んで製品のデモをしていました。
1995年にWindows95が登場し、世の中が一変していきます。一部のパソコンマニアからIT知識が少ない人まで使えるような、マウスを使った操作ができるようにPCが進化しました。
企業間ではコミュニケーションの手段が、電話やFAXからEメールへと変わっていきました。
1990年代後半に携帯電話(ガラケー)が登場し、やがて数年前のPCの性能を凌駕する、電話機能付きの端末(スマホ)に成長していきました。
このスピードには正直、驚きますね。検索エンジンやスマホなどの登場によって、生活が大きく変わりました。電車通勤の間、新聞を折り曲げて読んでいる人を見かけなくなりましたね(笑)
スマホの登場で、ガラケーとは異なる斬新なアプリが開発され、一気にSNSが広がり、今のYouTubeやTikTokの活用へと進化してきました。
"気になることが、どんどんスマホに表示される"
最近こんな経験はないですか?ちょっと前に友達と会話した内容だったり、気になって調べていたことに関連する情報がどんどん自分のスマホに表示されます。(「オレの話、聞いとったん?」とスマホに向かって独り言を言ってしまうこともしばしば。。。)
自分が何を検索したか、何をネットで買ったか、どういうった経路で目的地へ移動したか、全部記録されます。そして、知らず知らずのうちに、クラウドへデータがアップロードされます。 スマホのログから、その人に合った情報がフィルタリングされて届きます。
自分の意思で情報を選択しているつもりでも、その人が興味のある情報だけが集まってくる仕組みになりつつあります。たとえば、ネットで「地球の歩き方」を買ったその日から、あなたのスマホには海外旅行の情報が自然と集まってくる仕組みです。検索せずとも「あなたの欲しい情報はこれでしょ!」とスマホを開けば教えてくれる世界になるでしょう。
結局のところ、私たちの行動はいつの間にか分析され、便利さと引き換えに個人の情報は流れていきます。なんとも、AIにマインドコントロールされそうで怖い世界です。
ITの世界では「利便性と安全性はトレードオフ」です。人類は欲があるから便利な世界を希求し、技術が進歩してきました。その一方で、新しい技術には脆弱性がつきもので、安全性を脅かす世界と便利な世界は、表裏一体である事実も存在します。
5年ほど前だったかな、Google社の社長がAIがインフラになるというメッセージを語っていました。そのときには今一、理解できなかったです。インフラといえば、ガスや電気や水道を思い出しますよね。"蛇口を捻って、AIが出るのか?"と。
ところが、今でははっきり理解できます。
蛇口を捻る行為はないが、スマホがあればいつでも必要な情報にアクセスでき、効率的に業務を行うことができます。生成AIの技術の登場で、飛躍的にAIが身近なものになりました。仕事上でAIはもう欠かせません。たとえて言えば、優秀な社員を自分専用の秘書にするようなものです。
2045年にシンギュラリティが起こる(AIが人知を超える)と言われていますが、すでに特定分野においては人間を超えています。生成AI、AIエージェント、AGIなど新しいAI関連のキーワードが登場し、今後も指数関数的な飛躍的な上昇カーブで技術進化をしていく時代です。
凡人の私が将来を予測することは難しいですが、
このような時代が続いても、AIに制御される側ではなく、AIを制御する側として、豊かで人間的な生活を送りたいものです。
そして、人間のほうが向いている仕事が残り続けてほしい。AIと共存できる世界になりますように。。。
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【連載】AIRと私 記事一覧
(予告編) AIRと私
1.AIR誕生
2.テクノロジーの変遷
3.今私たちが力を入れてること
4.求められる人材
5.営業のカタチ
6.人生は挑戦と冒険