「人との会話が苦手だったんです」。そう語るのは、営業技術部でメールセキュリティ製品の導入支援を担うNakanoさん。OS、ネットワーク、クラウドサービス、AI——日々学びの幅を広げながら、設計・構築・提案に挑み続けています。今回はシステムとお客様の信頼を構築する、彼のストーリーをお届けします。
"ITのプロ"の期待に、設計と構築で応える
ーーNakanoさんはどんな業務に携わっていますか?
私は営業技術部で、自社開発のメールセキュリティ製品の導入支援を担当しています。営業担当と一緒にお客様のところへ伺い、システムの要件や現在の環境、抱えている課題などをヒアリングします。その内容をもとに、導入後の設計や運用の提案をしたり、実際に製品をインストールして本番環境を構築したりしています。
最近は、Microsoft 365のようなクラウドサービスを使う企業様が増えてきたため、OSやネットワークといった基本的な知識に加えて、さまざまなサービス同士の連携についても幅広く学びながら、お客様に合った提案ができるよう心がけています。
ーー仕事のやりがいや難しさを教えてください。
はい、技術的な知識を活かして、製品やサービスの導入・運用に関する技術支援を行います。営業部とは異なり、販売や交渉ではなく、技術面からお客様をサポートするのが私の役割です。
最近は金融系の企業様への監査ツールの提案に携わっていますが、入社3年目の自分よりも、ITやセキュリティに詳しいお客様が多く・・・プレッシャーを感じることもあります(汗)。
でも「うちの製品をどうやって提案しよう?」と考える時間がとても楽しいですし、納得して導入いただけたときの達成感は大きいなと感じています。
不安と向き合い、提案の楽しさに気づくまで
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ーーなぜエアーを志望されたんですか?
学生時代はプログラミングやデータサイエンスについて学んでいました。ITへの興味が深まるにつれて、もっと技術を磨きたいという思いが強くなり、就職活動ではIT企業を中心に選考を受けていました。
その中でエアーは、国内の技術だけでなく海外の先進技術にも触れられる環境があることを知り、魅力を感じました。メーカとしての独自の製品開発、クラウドサービスの運用、海外ツールを用いた受託開発など、幅広い領域に取り組んでいて面白そうだと思いました。ここなら「広い視野で新しいことにも取り組める」と思って志望しました。
ーー"営業技術"は、もともと志望されていたんですか?
いえ、当初はAIを用いた製品開発に携わりたいと考えていて、システムエンジニアやプログラマーのようなポジションで働くことを想像していました。実は、人と話すことがあまり得意ではなくて…営業技術職への配属には、正直なところ不安がありました(苦笑)。
親しい家族や友人と話すことには抵抗がないんです。サークル活動や友人と旅行に行くのも好きでしたし、自分はアウトドア派かなとも思うのですが、初対面の方と話すことには緊張します。
コロナ禍でリモート授業が多かった影響なのか、対面で話すと言葉が上手く出てこないと感じることもありました。
だから、面接の場で、お客様と直接関わる営業技術への配属を提案されたときに、正直なところ「大丈夫かな、やっていけるのかな」と思っていました。
ーー初めは配属に不安があったんですね。どうやって乗り越えましたか?
面接では緊張しましたが、エアーは僕の意見をしっかり聞いてくれて、安心して話せたのを覚えています。企業が自分を選ぶ場だと思っていた面接が、実際にはお互いを知る場だったことに気づくことができて。ここなら「自分も自然体で、苦手なことにも挑戦できるかもしれない」と、前向きな気持ちになれました。
入社後は、自分よりもずっとITに詳しいお客様と関わることで、これまで気づかなかった視点や課題に触れる機会が増えました。「今こういうことで悩んでるんだ」と案件ごとに異なる悩みを知って、「じゃあ、うちの製品をどう提案しようか」と考えるのが次第に楽しくなりました。自分で考えたことを言葉にして、提案が通ったときの達成感が嬉しくもあって。そうしているうちに、自然と言葉が出るようになってきました。
任されて支え合うチームに、さらなる成長を
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ーー現在のチームや職場環境について教えてください。
営業技術部は現在5名体制で、部長1名、マネージャ1名、そして20代のメンバーが3名在籍しています。案件ごとにメイン担当・サブ担当を決めて、常に2名以上の体制で営業の提案をフォローしています。
入社当初は、サブとして提案のサポートをすることが多かったのですが、最近はメイン担当として任せてもらえることが増えました。案件の規模や数も増えて、大変さを感じる一方で、自分自身で進められることの嬉しさも感じています。
部長とマネージャは、10年以上エンジニアとして活躍してきた先輩でとても頼もしいです。いざという時に、隣で一緒に走ってくれるメンバーがいるのが心強いと思っています。一緒にお客様先へ提案する営業部のメンバーとも連携がしやすく、部門間で壁を感じない環境が良いなと感じています。
ーーこれからチームで取り組んでみたいことはありますか?
社内のチームワークを活かしつつ、お客様やSIer様とも垣根なく連携し、共通のゴールに向けて協力し合える関係性を築いていきたいです。大規模な案件では、技術的・業務的な橋渡しをSler様が担ってくださることが多いのですが、メーカー・SIer様・お客様のそれぞれの立場の違いから、情報が共有できていないなと感じることがあります。「うちの担当はここまでだから。」と線引きをせずに、関係者全員が一体となってプロジェクトを成功に導けるよう、率先して調整役になりたいと考えています。
また、担当外のことでも学ぶ姿勢を持つことで、プロジェクトを円滑に進められるだけでなく、相手にわかりやすく説明する力も身につくと思っています。そうした積み重ねが、チーム全体の成長にもつながると感じています。
自分らしく働ける場所だから変わっていける
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ーーこの仕事を通じて、どんな成長を感じていますか?
毎回違う案件に取り組むので、柔軟な対応力が鍛えられていると感じます。案件が終わるたびに「自分、ちょっと成長したな」と感じることが多いです。
お客様のニーズを直接聞きながら提案をして、それが採用されたときに大きなやりがいを感じます。もちろん、どう提案すれば相手に伝わるのか悩むこともありますが、その経験が積み重なって、少しずつ自分の引き出しが増えていると感じています。
ーー将来的にどんなキャリアを目指していますか?
社内の開発部門にもお客様の声をしっかり届けられる存在を目指しています。メーカーとしての強みである高いカスタマイズ力を活かすために、社内のさまざまな技術を理解し、お客様の要望を実現できる連携力を磨いていきたいです。
また、製品のメリットだけでなく、デメリットも正直に伝えることを大切にしたいです。導入後に「思っていたのと違った」とお客様をがっかりさせたくないです。IT技術やお客様の環境の変化に柔軟に対応できる、長く使っていただけるような、将来を見据えた設計と構築を心がけたいと思っています。
――最後に、新卒学生へメッセージをお願いします。
お客様と一緒に最適な環境をつくり上げていく楽しさは、エアーに出会ったから見つけられたのではないかと思います。これからも、自分自身が長く働きやすく、健康的に、そしてより成長できるように仕事に向き合っていきたいと考えています。“自分らしく働ける場所”は、きっと誰にでもあると思います。焦らず、自分の軸を大切にして探してみてください。
▼あなたの”新しい可能性”を探してみませんか?
エアーの技術職には、まったく同じ仕事をしている人はいません。
それぞれが得意・不得意を持ちながら、自分の強みを活かして考え、つくり、責任を持ってプロジェクトを動かしています。
挑戦する中で、最初は苦手だったことが、少しずつできるようになることもあります。
「苦手だけど挑戦してみたい」ーーそんな気持ちがあれば、私たちは全力で応援します。
やってみたいこと、叶えてみたいことがあれば、ぜひあなたのお話を聞かせてください。