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電気を安全に届けるために ~地熱発電所で働く電気主任技術者の仕事とは?~

わいた第1地熱発電所(以下第1発電所)の年間発電量は、約1,400万kWh。1世帯の年間電力使用量を平均3,600kWhと仮定すると、小国町の総世帯数約3,100世帯を上回る電力量に相当します。地熱発電所の運転には基本、「ボイラー・タービン主任技術者」と「電気主任技術者」それぞれ1名ずつの在籍が必要不可欠です。今回は、第1発電所の電気主任技術者 大崎さんに、地熱発電所での業務内容から小国町での暮らしぶりまで、幅広くお話を伺いました。2024年入社技術部 電気主任技術者 大崎 洋一地熱発電所での電気主任技術者の仕事ってどんな仕事がありますか?一般的に、発電所の電気部門が担当する業務は主に4...

地方で働く魅力を発見!自然と共生するオフィス環境ツアー

ふるさと熱電㈱は熊本県小国町に本社を置くベンチャー企業です。地方のベンチャー企業で地熱発電と聞くと、どんな職場か想像がつき辛いですよね。そこで本記事では小国町の本社や発電所事務所、地域の仕事現場や町内事務所をツアー形式でご紹介していきます!●本社所在地熊本県小国町役場から、車で5分の場所にあります。ここでは総務部、経理部、人事総務部、地域創生部が働いています。皆さんモニターを使って仕事することが多いです!近くにはディスカウントストアやカフェもあり向かいの「JA小国郷 よかとこ朝どり市」では新鮮なお野菜の他、お惣菜も売っています。イチオシは「こんにゃく寿司」です!アクセントのしそとワサビの...

地熱発電と地域の共生 ~技術統括常務執行役員 荒木さんへインタビュー~

日本で初めてフラッシュ方式の地熱発電所ができたのは1996年に商用運転を開始した松川地熱発電所(設備容量:23,500kW)。その後大分県の大岳地熱発電所(設備容量:14,500kW)、大沼地熱発電所(設備容量:10,000kW )と続き、国策として大手電力会社による大規模な発電所が一般的となりました。そんな中、国内で約16年ぶりとなるフラッシュ発電所として開発されたのがわいた第1地熱発電所です。設備容量が1,995kWと従来と比べて小規模な発電所として商用運転を開始し、2015年7月の運開から今日(2025年3月)で約10年を迎えようとしています。安定稼働には、地域と共生した発電事業で...

地熱発電のリーディングカンパニーで地域創生に挑む!

今回お話をお聞きしたのは、ふるさと熱電 地域創生部の石川さん。穏やかな笑顔と、相手を包み込む優しい雰囲気を持っています。2019年7月にふるさと熱電に入社して以来、地域創生部にて、熊本県小国町(おぐにまち)わいた地区の温泉街の皆さんと共に、地熱発電による地域創生を推し進めてきました。今回は地域創生部の取り組みや、ふるさと熱電が考える地域共生型地熱発電について、詳しくヒアリングしてみました。「地域創生部」とは地元住民の皆さんや社内のメンバーが厚い信頼を寄せる石川さんに、まずはこんな質問をしてみました。「地域創生部とは、どのような役割を担う部署なのですか?」石川:「地域創生部の役割は『温泉街...

熊本県小国町に「地域の交流拠点」をつくりたい!ふるさと熱電が挑む古民家再生事業

我が国における空き家数は2023年10月時点で900万戸。2018年(849戸)と比べ51万戸増加しており、過去最多となっています。※1その主な要因として、人口減少、高齢化、都市部への人口集中などがあげられますが、ふるさと熱電が本社を置く熊本県小国町では、2024年12月時点で総人口は6,319人、世帯数は2,994戸となっており、30年前の1994年と比べ、総人口は3,681人、世帯数は67戸減少しています。※2ふるさと熱電株式会社では、地熱発電事業を営む一方で、地熱発電から生まれる資源を活用しながら、地域内外の方々と一体となって内発的な地域活性化を目指す「地域創生部」という部署があり...

これからの地熱発電は「地域共生型」へ

〝地熱大国〞の日本で地熱を電源として生かしきれていない背景には、古くから根付く温泉文化の存在がある。その障壁を乗り越え、地域共生を模索する地熱発電と地域の取り組みを紹介する。地熱発電に欠かせない「地域」との関わり地熱発電では、土地の地下資源を使うため、地域との関わりが欠かせない。地熱発電の成否は、地権者と地熱事業者がどんな関係性を築くことができるかにかかっているといっても過言ではない。日本は、世界第3位の地熱資源を保有する国でありながら、残念ながら十分にその宝を活用してきたとは言い難い。その背景には、古くから根付く温泉文化の存在がある。日本全国には温泉街が3000か所、温泉の井戸の数も3...

そもそも地熱って何?

地球内部は熱エネルギーの宝庫電気やガスなどの社会インフラとして、エネルギーは我々が生活を営むうえで欠かせないものである。現在、日本は石油や天然ガスに代表されるエネルギー源の9割近くを輸入に頼っているが、実は日本の地下深くには膨大な量の熱エネルギーが蓄えられている。地球は内側から順に、核、マントル、地殻の層に分かれており、地球の核の温度は5000~6000℃あるとされている。こうした地球内部の熱源に由来する熱エネルギーが「地熱」である。地球内部の温度は、地表に向かうにつれて低くなる。そのため、現在の掘削技術では、手当たりしだいに地面を掘っても十分な熱源には辿りつけない。ただし、例外がある。...

地熱の町、熊本県小国町の春の風物詩のご紹介

こんにちは!ふるさと熱電です!今回は小国町の春の風物詩についてのご紹介です。先日わいた地区の住民の方からお餅を頂きました。見ると3色のお餅。どこかで見たことあるなぁと首をかしげていたところ、「菱餅よ。小国はひな祭りを1ヶ月遅れで祝うのよ~」と教えてくれました。地元の方曰く小国のひな祭りは4月3日で、3月中もずっと雛人形が飾られているとのこと。実はこのならわし、「月遅れのひな祭り」として東北や北陸などの積雪・寒冷地では多く見られるのだそうです。地元の方に1ヶ月遅れの理由を聞くと、「小国は寒いからね、桃の花が咲くのが遅いことも関係してるんよ~」とのこと。確かに小国の冬は寒かった!特に常時蒸気...

【農業レポ】わいた地区にローズマリー?

こんにちは!ふるさと熱電の垣内です。今回はローズマリーのご紹介です!ふるさと熱電では以前からのご紹介のとおり、温室ハウスでバジルとミントを栽培していますが実はローズマリーの栽培も行っています!栽培を行っている場所は様々ですが、全て休耕田だった場所。2016年にわいた地区の住民の方々にご協力いただき、畑作りを行ったそうです。この日は6月ごろで、とっても暑かったとのこと。住民の皆さんには本当に感謝ですね。先日私が伺ったときはちょうどお花が咲いていてとってもきれいでした!ローズマリーにお花は咲くなんて、恥ずかしながら小国に来て初めて知りました(笑)わいた地区ではローズマリーを乾燥してお茶にした...

東京から小国へ! ふるさと熱電のインターンシップに1か月間参加しました!

こんにちは!ふるさと熱電インターン生の前里です!一か月間、冬期インターン生としてふるさと熱電でお世話になりました。東京の大学に通っており、夏にもふるさと熱電のインターンに参加しました!今回はインターンの内容をみなさんにお伝えしていきます(^^)数ある活動内容の中で、 ・地熱珈琲お手伝い ・しいたけまんじゅう作り ・バジル活用試作会以上の三つが印象深かったです!一つずつ見ていきましょう~!①地熱珈琲お手伝い小国町わいた地区には「地熱珈琲」という珈琲店があります。福岡から移住された山本未奈子さんという方が土日限定で営業されているお店で、地熱の蒸気で珈琲豆を蒸してから焙煎した、「一番だしドリッ...

地産地消の新鮮お野菜!小国町で魅了された地元野菜3選!

こんにちは!ふるさと熱電です!田舎暮らしの特権といえば、、食物が新鮮で安くておいしい!!!ということで今回は小国町のお野菜紹介です。今回は9月から入社した垣内が感動した食材3つの食材をご紹介します。(笑)まずひとつめは・・・・\\ドドーン//冬のお鍋に大活躍の白菜です!!!こちらはわいた会の初代代表、今も発電所運転員としてご活躍いただいている江藤さんにいただきました☺こんなおおきな白菜は初めて!!私の先輩の松井さんに持ってもらうと大きさがよくわかります、、せっかくなので事務所で山分けしました。切るとサクッとみずみずしい、、、!実は他にも春菊やキャベツなどたくさんいただいたので、その日の夕...

地熱発電×地域創生に向けて、地域を知る~わいた地区の伝統行事に参加しました~

わいた地区では毎年、「大神宮秋祭り・地獄明神祭り」が執り行なわれています。「大神宮秋祭り・地獄明神祭り」は、わいた地区の住民の方々で行う、自然の力に感謝し、地域の安全や豊作を祈願する伝統行事です。ふるさと熱電では今年も、住民の皆様と共に伝統行事に参列させていただきました。伝統行事なだけあって、あれよあれよと言う間に準備が進みます。お供え物のお餅や食材は女性のみなさんで準備。野菜も魚もすべて、自然が与えてくれた恵みという考えから 生育してる姿に近い状態で神に捧げるという考えがあるそうです。人参は住民の方の畑で採れたのだとか。宮司さんもお迎えして儀式が始まります。大神宮様・地獄明神様へ玉串を...

温泉・地熱の郷、小国町わいた地区で温泉感謝祭が行われました!

こんにちは!ふるさと熱電です!10月4日はわいた温泉感謝祭が開催されました!わいた温泉感謝祭は、わいた温泉組合の皆様が主催されているお祭りとのこと。温泉の恵みに感謝するお祭りで、毎年秋頃開催されています。当日は平日にもかかわらず500名以上の方にご来場いただきました!!その日は「湯けむり茶屋」の温泉入浴無料のみならず豚汁やお赤飯も無料でご提供。食材は事前に湯けむり茶屋の蒸気釜で蒸しているのでほっこりやさしい味わい。ふるさと熱電社員も少しだけお手伝いさせていただきました。(そのぶん沢山おいしいごはんをいただきました!!!)他にもクッキーや地鶏、ジューシーな厚揚げなど、色々なお店が出店されて...

【ふるさと熱電ってどんな会社??】

こんにちは!ふるさと熱電です。今回はふるさと熱電はいったいどういう会社なのか、お話していきたいと思います。これまでの記事で地熱発電の仕組みや小国町という会社の位置する熊本県の町についてふれてきました。みなさんすでにご存じの通り、ふるさと熱電は地熱発電の会社です。そして、地熱の力を使って地域創生の活動に力を入れています。地域創生って何をするの?「地域創生」という言葉を耳にする機会は多いと思いますが、実際にはどんな活動をしているのか見ていきましょう。① グリーンハウス事業 発電で余った熱水を利用し、ハーブやバジル、パクチーを栽培しています。収穫後、地元のお店に提供するなど小国町で作物を活用し...

地熱発電とは?

こんにちは!ふるさと熱電です。突然ですが、みなさん温泉お好きですか?多くの方がイエスと答えるかと思います(笑)日本全国、津々浦々、いたるところに温泉スポットがあります。ふるさと熱電が位置する熊本県阿蘇郡小国町でも数多くの温泉があります。温泉地ならではの蒸気がゆらゆらと立ちのぼる場面を見ることができます。日常生活の一部に蒸気がある。小国町の大きな特徴だと感じます。民家と民家が立ち並ぶ景色の中に蒸気も共にある。蒸気と暮らしが密接にあります。そんな蒸気を使った発電方法、地熱発電について今回お話していきます。地熱発電とは?地熱発電について、みなさんはどのようなイメージがありますか?「言葉は知って...