音楽の専門学校を卒業後、自作パソコンの販売を行う個人事業主を経て、インフラエンジニアへと転身したY.T(以下、T)さん。現在はプロジェクトマネージャー(PM)として第一線で活躍しながら、会社と連携して組織の改善にも取り組んでいます。
異色のキャリアを歩んできたTさんが、株式会社Branding Engineer(以下、BE)に長く在籍し続けている理由には、進化し続ける組織の姿と、エンジニアの市場価値を高めるための本質的な考え方がありました。今回は、TさんにこれまでのキャリアやBEでの働きやすさ、業界の課題に向き合う姿勢について伺いました。
Y.T / エンジニア
音楽専門学校を卒業後、独学でパソコンの自作・販売を行う個人事業主として活動。その後インフラエンジニアへと転身し、派遣SESとして経験を積んだ後、株式会社Branding Engineerに入社。オンプレミス環境からAWSなどのクラウド環境へ技術の幅を広げ、現在は金融系プロジェクトにてPMとして基本設計の取りまとめ、顧客折衝などを担当。現場での経験を活かし、会社とディスカッションを重ねながら社内の業務フローや管理体制の改善にも取り組んでいます。 ※株式会社TWOSTONE&Sonsのホールディングス体制化に伴い、現在はグループ会社の BEに出向・転籍しています。
異色のキャリアスタート。一人で働く個人事業主から、組織で働くエンジニアへ
ーー音楽の専門学校から自作PCの販売を経て、インフラエンジニアになった経緯を教えてください。
音楽の専門学校を卒業した後は、バンド活動をしながらアルバイトをするのが自分の周りでは一般的な進路でした。ただ、生活していくためにはどうしてもお金が必要で、学生の頃からパソコンを組み立てるのが得意だったこともあり、自分で作ったパソコンをインターネットのオークションなどで販売し始めたんです。
当時の市販のパソコンはまだそれほど性能が高くなく、自作すればメーカー品の半額程度で高い性能のものを作れました。そのためコンスタントに売れていて、若者としては十分な収入を得ていましたね。しばらくはその事業で生計を立てていたのですが、外資系のPCメーカーが安価で高性能なパソコンを販売し始めたことで、自作PCの売り上げが落ちてきたんです。
そこで、元々興味があったインフラやサーバー構築の領域で仕事をしてみようと決意し、派遣のエンジニアとして働き始めました。パソコンのハードウェア構造はサーバーと似ている部分も多く、過去に壊しては作るといった経験を繰り返していたので、物理的な構築やOSのインストールなどのステップアップはそれほど苦になりませんでしたね。
ーー個人事業主から会社員になり、組織で働くことについてどう感じましたか?
一番の違いは、人との関わりですよね。
パソコンを販売していた時は、作るところから梱包、配送まで全て一人で完結していましたから、誰かと一緒に仕事をするという感覚は全くありませんでした。内勤の方、エンジニア、管理職など、それぞれが役割を分担して仕事が回っている。
最初は戸惑う部分もあるかと思ったのですが、実際には人と接してコミュニケーションを取りながら仕事を進めるのはすごく面白いと感じました。仕事をする上で、周囲と会話をして手順を確認したり、様々な部署の人と連携したりしなければ業務は止まってしまいます。そういった無数のコミュニケーションの中で物事を前に進めていくプロセスが、自分には合っているなと気づくことができました。
「前向きな社風」と「盤石な経営基盤」。BEへの入社を決めた理由
ーー派遣エンジニアからBEへ転職を決めた理由は何だったのでしょうか?
最初の会社では、サーバーのキッティングなど単発の構築作業を任されることが多く、自分の技術力や経験の幅を広げるのには少し限界を感じていました。
もっとプロジェクト全体を見渡せる要件定義からリリースまで、一気通貫で関われる環境で働きたいと考え、転職活動を始めました。
いくつか会社を受けていたのですが、BEは求人広告の写真からメンバーの活気や前向きなエネルギーが伝わってきて、ここでならポジティブな気持ちで仕事に取り組めそうだと直感的に惹かれたんです。
それに加えて、当時はまだ設立間もないベンチャー企業だったものの、経営理念からはエンジニアへのリスペクトが感じられましたし、財務面のリスク管理もしっかりされている印象があり、会社としての安心感を持てたことも大きかったですね。自分がやりたい案件内容ともマッチしていて、条件面も他社より頭一つ抜けて良かったため、入社を決めました。
ーー実際に入社してみて、ギャップを感じることはありましたか?
当時は社員も若く、ベンチャー特有の熱量やエネルギッシュな勢いのようなものは少しありましたね。生成AIなどの最新技術にも敏感で、常に新しいことにどんどん挑戦していく面白さがありました。
一方で、企業としての根本的な部分はしっかりしていましたし、何より現場の意見を汲み取ってくれるフラットなカルチャーは、今も昔も変わらない魅力です。
現在は会社が上場し、規模も大きくなったことで、当時はなかったルールや管理体制がしっかりと整備されてきました。
大企業としてステップアップしている過程を肌で感じられますし、意見の言いやすさという良い部分を残したまま組織が成熟してきているので、ギャップというよりも良い方向への進化を強く感じていますね。
長く在籍して感じる「進化し続ける組織」と、希望に沿ったアサイン
ーー今はどのようなプロジェクトに入っていますか?
現在は金融系のプロジェクトに入り、エンジニアとして基本設計の取りまとめやお客様との折衝などを担当しています。ここでも希望通り AWS を活用する環境に身を置くことができています。
AWSなどのクラウド環境は、自分でいつでも同じ環境を再現して検証できるので、自己研鑽がそのまま業務に直結し、会社や顧客への貢献スピードが早い点も非常に気に入っています。
ーーこれまで エンジニア以外にも PM として活躍されていますが、昇進されたきっかけは何だったのですか?
実は、私が初めてPMに挑戦したのは、当時のプロジェクトでマネジメントを担うポジションに空きが出た際、会社からチャンスをもらったのがきっかけでした。
未経験からの挑戦だったので最初は本当に大変でしたが、経験を積むと慣れてきて、今ではその経験が自分の大きな強みになっています。
現場でPMをやっていて痛感するのは、技術力よりもまずは基本の徹底が重要だということです。
ルールを守る、レスポンスを早くする、そして何より期日を切ったコミュニケーションを行うこと。こうした当たり前の報告・連絡・相談を徹底することが、結果的にお客様からの圧倒的な信頼に繋がり、エンジニア自身の市場価値を高めることに直結すると思っています。
事実、こうした積み重ねのおかげで、過去に参画した企業のお客様から「また一緒に仕事しませんか?」とお声がけいただくことも増え、PM/エンジニアの二刀流対応ができる人材として市場価値が高まっているという実感もあります。
ーーご自身の市場価値が高まる中、BEに長く在籍し続けている理由を教えてください。
やはり、会社として組織が成長していく過程を共に歩めているのが楽しいからだと思っています。特に最近は、社内の体制が大きく変わり、営業とエンジニアがより一体となって動けるようになりました。
以前は自分がやりたい案件と営業から提案される案件にアンマッチが生じることもありましたが、今は自分がやりたい領域の希望を出せば、しっかりとフィルターをかけてマッチする案件を提案してもらえます。会社として案件数自体が増えていることもあり、エンジニアの希望に寄り添ったアサインが実現できる構造になっています。
自分のキャリアを伸ばせる豊富な案件数に加えて、「単価連動型の評価制度」が整っていることも大きな理由ですね。
現場でのパフォーマンスが単価アップに直結し、それがダイレクトに給与へ還元される。正社員でありながら、自分の市場価値を収入面でもしっかり実感できるので、モチベーションを高く保ちながら働き続けられる環境だと感じています。
組織の力を最大化する「チーム化」への挑戦。IT業界全体の課題を解決するために
ーー今後の会社の構想は「チーム化」と聞いています。詳しく教えてください。
会社として注力しているのは「チーム体制での常駐」という構想です。
今後の展望としては、私たちインフラエンジニアが現場で培ったナレッジを個人の中に留めず、会社全体でしっかりと蓄積していける仕組みを一緒に作っていきたいと考えています。
これまでは一人のエンジニアが孤立して客先に入るケースも多かったのですが、今後はリーダーと若手がチームで現場に入る体制をさらに強めていきます。
私自身もその体制作りに尽力したいです。チーム化が進めば、現場でのナレッジシェアが活発になりますし、私が大切にしているプロジェクト管理の方法なども後輩たちに直接伝えていくことができます。
こうした教育と管理スキルの底上げこそが、実はIT業界全体が抱えている課題への打ち手になると信じています。業界では今、コミュニケーション不足や管理の甘さから稼働が上がり、疲弊して離職に繋がるという負のサイクルが起きています。
BEがチーム体制を強化した先に、業界の基準を塗り替えていけると信じています。
ーーこれから新しくBEへ入る方に向けて、一言メッセージをお願いします。
BEは今、エンジニアが本当の意味で成長できる体制作りを着実に進めています。ですから、候補者の方には「成長できる場所を整えて待っているので、ぜひ安心して飛び込んできてほしい」とお伝えしたいです。