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気候変動産業の見立て(2022年10月)

はじめまして。
リクロマ株式会社の代表の加藤といいます。
私たちは誰もが課題と感じながらも、どう取り組んだら良いのかが難しいと捉えられ続けられてきた「気候変動」という長期にわたる社会課題に対して、産業づくりという手法で解決していくベンチャー企業です。
私自身の気質も相まって広報などはしないまま経営をしていましたが、タイムリミットがある気候変動という課題に対してよもう少しスピード感を高めて対応する必要があると考えて仲間づくりを本格化していきたいと思い、今回自己紹介 兼 会社がやろうとしていることをお伝えさせていただきたいと考えています。

現時点で当社にご興味をもっていただくきっかけの多くが
①加藤のキャリアが面白い
②気候変動という社会課題に取り組みたい
ですので今回は②を中心にお伝えできたらと考えています。

  1. Part1の振り返り
  2. 今はどのようなことを行い、今後どのようなことをやりたいか?
  3. 4年間の学び
  4. 最後に

Part1の振り返り
Part1では私がなぜ起業して、なぜ気候変動という領域で株式会社を行っているのかをお伝えしました。その中で、今回ポイントとなる点が産業をどのように作っていくのかという点からお伝えできればと考えています。

今はどのようなことを行い、今後どのようなことをやりたいか?
産業を作るにあたり、REAPRAのサポートを得て既存のビジネスモデルでマーケットの有無を探す活動に出ました。結果としてそのビジネスモデルはコンサルティングモデルであり、唯一あったマーケットは上場企業の気候変動情報に関するコンサルティング業務でした。
コンサルティング業務はTCFD開示の義務化に伴い、2年連続で管理会計上400%の成長率で順調に成長しており、事業の柱になり続けると考えています。

コンサルティング業務では顧客に対する価値提供にこだわっていますが、この業務自体、会社にとっては気候変動マーケットの探索と組織力の強化という2つの意味を持っています。この2年間のコンサルティング業務を通してマーケットに対する解像度が上がり、将来の産業化に必要だと思える点が3点出てきました。

今後の産業化に必要な要点
ステークホルターに適したルールの活用やルール作りをしつづけること
②ステークホルダーを巻き込んだ社会実装をしつづけること
③長期にわたりビジネス上価値を持つステークホルダーを特定して接点を持ち続けること
このような要点をもとに、私達は下記の様なビジョンを描きコンサルティング業を更に発展させながら複数のサービスを提供していきたいと考えています。

会社のビジョン:
短期の時間軸(0~3年)
2つのステークホルダーに既存ルールを活用したサービスを複数提供し続けることを想定しています。
想定事業例:既存コンサルティングの深掘り、研修サービス、SaaSサービス、人材紹介サービス、マッチングサービス等
中期の時間軸(3~10年)
ステークホルダーの数を増やし、ルール形成への関与と温室効果ガス削減技術に対する投資を開始を想定しています。
想定事業例:研究事業、投資事業など
長期の時間軸(10~30年)
ルール形成の主体を担うとともに、温室効果ガス削減技術への積極的な投資を想定しています。
想定事業例:ルール形成事業
超長期の時間軸(30年~)
リクロマという会社が目立つことは無いが、調べると社会の根底に関わっている会社であり続け産業基盤となっていることを想定しています。

4年間の学び
コンサルティング業を通してマーケットに対する解像度が高まるにつれ、私達が成し遂げようとすることの大きさを実感するようになりました。(当たり前ですが、、、)
気候変動産業を創造する上で一番難しい点は、「社会の要請」と「自分たちが考えるありたい姿」の重なりを見つけ続けることだと考えています。(社会を形成しているものはもちろん私達ですが、一方で社会の要請は既得権益や一部の世論によって歪められることがあると考えています。)

そのため、私たちは産業を作るために「自分たちが考えるありたい姿」をとても重視したいと考えており、それは同時に「組織の中の人がそれぞれの人生のありたい姿に真摯に向き合うこと」だとも考えています。

最後に
私は起業の始まりこそは逃げの姿勢で気候変動領域を選択しましたが、4年間ほどこの領域に身を置いてチャレンジを続けると、マーケットが形成されつつあるビジネスとしての面白さとともに、自分たちの子供たちに今までと変わらない景色を見せたり、生活を送らせたいという気持ちが強くなってきました。
このような気持ちを真摯に受け止めながら産業創造のために学習を進めていきたいと考えています。

本当の最後に
気候変動産業は短期間で創出することは不可能です。そのため分かりやすくタイムラインを区切ってビジネスとして駆け抜けていくのではなく、気候変動領域の探索を行いながら、ビジネスとして作り込むということが必要だと考えています。
将来必ず必要だが、その有り様がわからないということに挑戦してみたいと思っていただいた方はぜひお話をさせてください!

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