こんにちは!
“「困った…」を「できた!」に変える支援の場”
トータスキッズの指導員、伊藤です。
朝晩がほんの少しひんやりして、秋がそっと近づいてきました。
昼との寒暖差が大きく、体調を崩しやすい時季でもありますので、
ご家族の皆さま、どうぞ無理のない日々をお過ごしくださいね。
さて、今回はこの夏から個別指導で一緒に歩んでいる
Rさんとのコミュニケーション支援についてお話ししたいと思います。
<初回は「面接みたい」になってしまった反省>
Rさんは、自然な会話が少し苦手。
簡単な質問には答えられるけれど、
自分の意見を言葉にして会話を広げていくことには負荷がかかります。
保護者様からは、
「きっと困っていることがある。でも、どうだった?と聞いても
言葉も表情も乏しく、推し量るのが難しい。
子どもがどんなことを考えているのか、もっと話してくれるようになってほしい」
というお悩みを伺い、支援が始まりました。
初期の支援では、
「どんな話題なら心が動くのか」
「どのくらい会話にエネルギーが必要なのか」
そんなことを探りながら進めていきました。
真面目で頑張り屋さんのRさん。
初めての指導員相手に向き合い続け、
好きな食べ物やゲームなどたくさんのことを教えてくれました。
一方で、私は以前行政やクリニックで発達検査に携わっていた経験から、
つい質問を重ねすぎてしまい…
少し“面接のような雰囲気”になってしまったことが反省点。
質問を含め言葉だけで進む課題は、彼にとって少し負担が大きかったようです。
<「話してみたい」を引き出す環境づくり>
そこで次の指導からは、
「話すって、ちょっと楽しいかも」
と思ってもらえる雰囲気づくりを意識しました。
高橋代表や指導リーダーから助言をいただきながら、
ゲーム感覚で取り組める
お話すごろくやトーキングカードを導入。
サイコロを振ったりカードを引いたり、
遊びの要素があることで雰囲気がぐっと柔らかくなり、
少しずつ笑顔や会話が増えていきました。
さらに、好きなものを一緒にPCで調べながら、
興味を深掘りしていく課題へ。
話すことへの負荷が、少しずつ軽くなっていくのを感じました。
そして何より意識したのは、
投げ返しやすい言葉を届けること。
「会話はキャッチボール。
打ち返したくなる“ちょうどいい球”を投げることが大事」
そんなアドバイスを思い出し、
Rさんの好きな要素に寄り添ったコメント、
思わずツッコミたくなるユーモア。
すぐ反応がなくても、
“Rさんの話を面白がって聴いているよ”
という気持ちが伝わるように。
Rさんにとって「一緒に話すのが楽しい存在」になりたくて
言葉を選び投げ続けました。
<笑顔と会話が増えてくる>
重ねた工夫の先で見えたのは、
柔らかな表情と、ふとした笑顔。
質問に答えるだけでなく、
自分から補足して教えてくれたり、
好きな話題では軽いボケやツッコミも。
言葉が増えただけではありません。
「伝えることを楽しんでいる」
そんな瞬間が確かに増えました。
<言葉は、環境が育てる>
声かけ一つ、関わり方一つ、
そのすべてが「環境」の一部。
何気ない対話が、
次の一歩につながるきっかけになる。
だからこそ、
どんな言葉で返すかを丁寧に考える
それが支援の本質なのだと改めて感じています。
「お話するのって、楽しい」
Rさんから教えてもらえたこの言葉と気持ちを胸に、
これからも一人ひとりのペースに寄り添いながら、
小さな“できた!”を積み重ねていきたいと思います。
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「困った…」を
「できた!」に変える支援の場
トータスキッズ
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株式会社Wonder Forest
“人の育成を通してそれぞれらしく輝けるステージを作る” これが、私たちWonder Forestのミッションです。 「いつまでも成長したい!」「自分も周りもワクワクできる場を作りたい!」と考え行動する人が自分らしく活躍できる場があれば、そのワクワクが周りにも広がっていくはずだという考えから、私たちは2つの事業を通じて、人材育成を支援できるスタッフの育成を行っています。 ◆児童発達支援・放課後等デイサービス・保育所等訪問支援「トータスキッズ」(https://www.ts-kids.com) 発達に凸凹のある子どもたちが自分らしく成長できるように、研究成果に基づく療育を地域に広げ、子どもと家族をサポートしています。 一般的に児童発達支援や放課後等デイサービスは集団での活動が多いですが、私たちの支援は、応用行動分析に基づく、マンツーマンの個別指導が土台となっています。 社会性に課題を持つ発達に凸凹のあるお子さんにとって、画一的な集団活動ではどうしても個に合った成長機会が得られにくい側面があり、時に失敗体験につながってしまうことも考えられます。 だからこそ私たちは、個人の持つ特性に合わせて支援をすることで、一人ひとりの「できた」を増やし、自己肯定感・学ぶ力・学びたい気持ちを増やしていけるようにサポートをしています。 個別指導以外にも、他者との関わりや協働する力など社会性を伸ばすソーシャルスキルトレーニングや「トータスキッズα」というITを通じた生きる力を育むクラスなど、お子さまのニーズに合わせた「小集団クラス」もあり、発達段階に合わせた「できた!」を増やす支援環境を準備。親亡き後、子どもたちが社会との繋がりの中生きていく力を支援しています。 ◆「Wonder Laboプログラミング教室」(https://labo.wonderforest.co.jp) 幼児から小・中学生を対象に、「ITを通した生きる力の教室」を運営しています。 名前の通り、プログラミングの基礎も学びますが、私たちは、プログラミングを含むITを一つの手段と捉え、子どもたち自身が社会の中に役割を見出し、活動を通して生きる力を育んでいく、そんなプラットフォームにしていきたいと考えています。 その実践例が、2018年から定期的に開催している「子どもによる子どものためのプログラミング教室」という活動。これは、子どもたちが指導者となって地域の子どもたちにプログラミングを教えるというもので、私たちの生きる力を育むPBL型授業(課題解決型学習)の取り組みの一環です。この活動の中で、子どもたちはプログラミングを教えるほか、集客のため、PV編集やチラシ制作、ラジオでの広報活動、メディア対応など、企画運営を通して自ら課題を見つけ、解決する能力を養っています。