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【POインタビュー】開発出身のプロダクトオーナーが語る、「マネジメントの醍醐味」と「コミュニケーションの面白さ」
こんにちは!株式会社NTTデータフィナンシャルテクノロジー(以下、NTTデータFT)決済イノベーション事業部です。
今回は、プロダクトオーナーとして活躍する角 知樹さんへのインタビューをお届けします!
開発エンジニアを経て、2022年にプロダクトオーナーに就任した角さん。チーム内外のさまざまな人達と関わりながら、『Omni Payment Gateway™』の決済機能の開発を牽引しています。社内のフットサルサークルにも所属し、他事業部との交流も楽しんでいるそう。
そんな角さんに、現在の業務内容やマネジメントの醍醐味などについて語ってもらいました。ぜひご覧ください!
角 知樹
決済イノベーション事業部 主任
2016年入社。入社以来、クレジットカードのオンライン中継を中心に多数の決済システムの開発にエンジニアとして参画。現在は『Omni Payment Gateway™』の開発に参画し、技術も業務もわかるプロダクトオーナーとして活躍中。
金融系だけど、堅苦しくない。フランクな雰囲気が入社の決め手に
――角さん、本日はよろしくお願いします!まずは入社までの経歴を簡単に教えてください。
角:私は理工学部出身で、2016年にNTTデータFTの前身であるNTTデータ・フィナンシャルコア(以下、フィナンシャルコア)に新卒で入社しました。大学では数学専攻でITの勉強はあまりしていませんでしたが、「IT業界は今後も仕事が尽きないだろう」という漠然としたイメージを持っていました。
採用説明会などで話を聞く中で、福利厚生が充実している会社が多く、残業もそこまで多くなさそうだと思い、IT企業を中心に選考を受けていきました。
――複数の企業から内定をもらったと聞いています。最終的にこの会社を選んだ理由・決め手は何ですか?
角:一番の決め手は、「社員の人柄」と「会社の雰囲気」でしたね。IT業界には少し堅苦しいイメージを持っていましたが、フィナンシャルコアは金融系でありながら堅苦しさが全くなくて。採用説明会や内定者懇親会で社員の皆さんがとてもフランクに話してくださったのが好印象でした。
――社員の人柄や雰囲気が決め手だったんですね。
角:もちろん、NTTデータグループの一員として大規模なシステムを手がけていることも魅力的ではありましたが、最終的には業務内容よりフランクな雰囲気に惹かれて入社を決めました。
内定者懇親会で話した方と入社後にたまたま同じ部署になったのですが、職場の雰囲気もそのままでしたね。入社前後でギャップを感じることはありませんでした。
開発エンジニアからプロダクトオーナーへ
――入社後、どのようなプロダクトや業務を担当してきましたか?
角:最初はシステム企画部署に配属されました。ただ、「企画」と言っても若手は開発経験を積むのが会社の方針だったので、私も決済関連のさまざまなシステム開発に携わりました。
約3年で異動し、決済伝送サービス「CAFIS GlobalGEAR®」のフレームワーク開発を経て、現在は決済代行ソリューションの『Omni Payment Gateway™』(以下、オムニ)を担当しています。当初は開発エンジニアとしてコーディングをしていましたが、2年ほど前からPO(プロダクトオーナー)を務めています。
――現在担当しているプロダクトの概要を教えてください。
角:オムニは全体像が非常に大きいので説明が難しいのですが……。簡単に言うと、対面・非対面に関わらず、クレジットカードやコード決済、コンビニ収納などさまざまな決済手段について、決済から精算までを一括して担えるチャネル統合の決済プラットフォームです。かなり大規模なプロダクトで、携わる人数は全体で200人~300人程度で、チーム数も20くらいありますね。
――その中で、角さんはどのチームに所属していますか?
角:初期からずっと「ポルタ」という決済のチームに所属しています。ポルタとは、イタリア語で「門」や「入口」を意味する言葉のようです。チーム内で名前を募集し、投票の結果ポルタに決まりました。ちなみに、他のチームには「本麒麟」や「エスケープ」などがあります(笑)。
ポルタチームでは4つの決済手段を担当し、主にバックエンド部分を開発しています。各事業者に決済を中継する機能をつくっていますが、事業者によって仕様が大きく異なるので、なかなか大変です。
――それぞれの決済手段に合わせて開発しているんですね。所属するポルタチームは、どのようなメンバー構成になっていますか?
角:ポルタは現在13人ほどのチームで、私はPOとして要件定義から設計、開発まで幅広く関わっています。開発メンバーへのタスクの振り分けは特定の決済手段に固定せず、全員がどの決済手段の開発にも対応できるよう配慮して行っています。
――属人化を避け、チーム全体でフォローし合える体制をつくっていると。チーム内には、金融・決済の知識が豊富な人はどれくらいいますか?
角:現在のメンバーで業界知識が豊富なのは、3人ぐらいですね。育った人は別のチームに異動する流れもあるので。決済に詳しい人の数を増やすべく、育成に励んでいます。
ちょうど最近、若手メンバーが新しく入ってきたので、ペアプログラミングを行っているところです。経験豊富なメンバーの下に若手が1人ついて、リモートで画面を共有しながら一緒にコーディングしていますよ。
突然のプロダクトオーナーへの就任
――ここからはPOの役割や業務内容についてお聞きします!まずはPO就任の経緯を教えてください。
角:前任のPOが体調を崩してしまい、急きょ私がPOに抜擢されました。2022年頃、オムニのサービス開始の直前でしたね。ちょうどその頃、開発担当からスクラムマスターになったのですが、わずか2週間ほどでPOに就任することになりました。
オムニのPOは開発出身の人が多く、開発もテストも理解している人材が多数活躍しています。私の場合も、開発を含めた経験を買われてオファーされたのかもしれません。
――「POをやってみないか」と打診されたとき、どのように感じましたか?
角:「POになりたい」と志望していたわけではなく、「やれと言われたらやる」くらいの気持ちでした。ただ、やりたくないとは全く思わなかったですし、自分のステップアップにもなると前向きに捉えていましたね。
先にPOになった中途採用の同期やサポート役の先輩に相談しながら、実践を通して学んでいきました。現在もオムニのPO同士で情報交換しながら、互いにレベルアップを図っています。
――実際にPOを務められていかがですか?開発とは違う難しさがありそうですが。
角:やることが多岐にわたるので大変ですね。要件の調整や設計にも関わりますし、プロジェクトマネジメントやチームマネジメントも実施する必要があります。自分で直接開発する機会は少なくなりました。たまにコードを直すくらいで。
――オムニのPOとして、具体的にどのように業務を進めていますか?
角:オムニでは3か月単位でPI(開発サイクル)を区切っています。各PIの開始時にBO(ビジネスオーナー)と調整し、提供されたインプットを基に設計などを行っています。開発がスタートすると、メンバーからの問い合わせ対応、決済サービス事業者との試験調整、次のPIの準備など、さまざまな業務を並行して進めていきます。
最近、ようやく専任のスクラムマスターが配置されたんですよ。それまでは私が兼任していましたが、開発メンバーの進捗管理などはスクラムマスターに任せられるようになったので、とても助かっています。
――オムニのメンバーとして、またはPOとして、どのようなやりがいを感じていますか?
角:オムニのメンバーとしては、開発したシステムが広く使われ始めたことがやりがいになっています。開発の初期はどこで使われるかわかりませんでしたが、最近は大手の加盟店も増え、ようやく身近で使われる段階になってきました。
POとしてのやりがいは、さまざまな人達と話せることですね。チームメンバーはもちろん、BOや決済サービス事業者の方々とのやり取りもあるので、多くの人と関わりながらシステムをつくっていることを日々実感しています。
チームと、若手と、他事業部と。自ら動いて交流を深める
――チームメンバーとのコミュニケーションで意識していることはありますか?
角:できるだけメンバーとよく話すよう心がけています。バーチャルオフィスアプリを使っているので、その中で話しかけやすい雰囲気をつくったり、オフラインで飲みに誘ったり。地方からリモートで参加しているメンバーもいるので、そのようなメンバーとは直接会う機会がなかなかありませんが、「プライベートで旅行がてら会いに行こう」と他のメンバーと話しているところです。
――それは楽しみですね!旅行を計画するくらい、チームの仲が良いのですね。
角:本当に仲が良く、話しやすい雰囲気があります。若手が多く、どんどん新しい風が吹き込んで来るので、活気がありますよ。
――若手と言えば、「クロス1on1」という取り組みが始まったそうですね。
角:はい。通常の1on1とは別に、昨年(2023年)に私の所属する部署で新しく始まりました。若手が自由に先輩社員を選んで1on1を行う取り組みで、私への申し込みはこれまで6回ほどありました。自分の経験を活かしてアドバイスしつつ、こちらとしても若手と話す貴重な機会になっています。
――オムニ全体で交流する機会はありますか?
角:3か月ごとのPIの区切りで、オムニ全体で集まって振り返る場が設けられています。打ち上げのようなものですね。「誰が一番チャットで発言した」「誰がGitのコミット1位だった」といった遊び心のある指標を用いて表彰するなど、楽しみながら親睦を深めています。
今週の土曜日(※)には、オムニのメンバーでバーベキューをするんですよ。家族連れの参加もOKで、幅広い世代の方が50人ほど集まるようなので、楽しみにしています。
※本インタビューは2024年6月に実施
――角さんがチームの垣根を越えて交流を楽しんでいる様子が伝わってきます。社内のフットサルサークルにも参加しているそうですね。
角:フットサルは趣味の1つで、個人でもチームに所属していますし、会社のサークルにも参加しています。会社のサークルでは月に1回、15人ほどが集まって、仕事終わりや週末に豊洲などのフットサルコートでプレーしています。
2022年にフィナンシャルコアとNTTデータシステム技術株式会社が合併したことで、フットサルサークルも合体したんですよ。プレー後に飲みに行くこともあり、他事業部のことを知る機会になっていますし、社内の人脈が広がることで仕事もやりやすくなっていると感じます。
「ビジネス」と「開発」。両方の視点でシステムをつくっていく
――今後どのような存在になっていきたいか、展望をお聞かせください。
角:もう少しビジネスの領域にも踏み込んでいきたいですね。現在はBOが加盟店との調整をしていますが、そこにもっと関与できれば、要件の抽出から設計までの流れをより良いものにできると考えています。現状ではPOの業務だけで手一杯ではありますが、BOの仕事ぶりを意識的に観察して学びながら、徐々に加盟店側と直接コミュニケーションを取る立ち位置になれたらいいなと。
――開発も理解している角さんがビジネスに関与していく。組織にとってもメンバーにとっても心強いですね。一方で、決済イノベーション事業部には開発に特化したい人も多く、マネジメント人材が不足気味だとか。
角:スペシャリストになりたい場合は、その道を突き進んでいいと個人的には思います。マネジメント人材不足の課題は、上の人に頑張ってもらうしかないかなと(苦笑)。やはりこれだけ開発に没頭すると、開発が楽しくなるんですよね。その気持ちは私もよくわかります。
ただ、世の中のインフラをつくっている実感は、開発エンジニアよりマネジメントの立場の方が感じやすいかもしれません。もちろん責任は伴いますが、チーム外の人とやり取りする機会も多いので。
また、メンバーの成長を間近で感じられるのもマネジメントの醍醐味ですね。プログラミング経験の浅い若手が、周囲から技術を吸収し、優れたエンジニアに育っていく。人を育て、成長を共にする面白さを感じています。
――最後に、この記事を読んでいる方、特にNTTデータFTへの就職・転職を検討している方へのメッセージをお願いします。
角:NTTデータFTは、自ら進んで技術を吸収していける人に合っていますし、そういう人がたくさん活躍しています。新しい技術をどんどん取り入れているし、学びを後押しする制度や環境も充実している。技術好きな方にはとても楽しいと思いますよ。
カジュアル面談はいつでも受け付けていますので、ぜひお声がけください。私を指名するのもOKです!お会いできるのを楽しみにしています。
――角さん、本日はありがとうございました!
いかがでしたか?
今回は、開発エンジニアを経てPOとして活躍する角さんにフォーカスし、POの業務内容や社内での交流などを紹介しました。
少しでもNTTデータFTや決済イノベーション事業部について知っていただけたら幸いです。
当社に興味を持ってくださった方は、ぜひ一度カジュアル面談でお話ししてみませんか。
お会いできることを楽しみにしています!
企画構成:株式会社スリーシェイク 文・撮影:三谷恵里佳