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【トップインタビュー】NTTデータ フィナンシャルテクノロジー決済イノベーション事業部の「これまで」と「これから」
こんにちは!株式会社NTTデータ フィナンシャルテクノロジー(以下、NTTデータFT)決済イノベーション事業部です。
今回は、決済イノベーション事業部デジタル部門の2トップ、大野CDOと菱沼部長へのインタビューをお届けします!
「そもそもNTTデータFTってどんな会社?」
「親会社のNTTデータとの関係は?」
「どんな体制や技術で開発しているの?」
「入社後のキャリアパスは?」
このような疑問に幅広くお答えしていますので、ぜひご覧ください。
大野 祐司
執行役員 CDO
決済イノベーション事業部 事業部長
開発キャリアを中心に、企画・営業・グローバル展開など幅広くCAFISに携わり成長を支える。現在は決済イノベーション事業部の責任者を務めると共に、NTTデータ フィナンシャルテクノロジーのCDO(デジタル最高責任者)を担う。
菱沼 徹哉
決済イノベーション事業部 部長
キャリア採用入社。困難な技術課題に立ち向かいCAFISの窮地を幾度となく救う。現在は決済イノベーション事業部のデジタル部門の責任者を担う。
NTTデータグループ金融部門の中核を担う
――今回は大野CDOと菱沼部長のおふたりにお話を伺ってまいります!
はじめに、NTTデータFT、特に決済イノベーション事業部の事業内容を簡単に教えてください。
大野:当社はNTTデータグループの金融部門で中核を担っている会社です。「つくる∞」をビジョンに掲げ、BeSTAをはじめ、銀行の勘定系システムを数多く開発しています。
そんなNTTデータFTの中で、決済イノベーション事業部は少し系統が違っています。民間をつなぐ決済インフラを担当しており、その代表がキャッシュレス決済総合プラットフォームの『CAFIS』です。CAFISを中心に、さまざまな業態・業種の加盟店向けのソリューションを多数持っています。また、収納機関(企業・官公庁など)と金融機関を結ぶ、マルチペイメントネットワークという口座振替のサービスも提供しています。
菱沼:コンビニ収納など、日常で触れるさまざまな決済システムの裏に当社がつくった仕組みがあります。買い物をしていると、「この仕組みは私がつくったな」と実感する場面が多くありますね。
――親会社であるNTTデータとは、どのような関係ですか?
菱沼:「対等なパートナーシップ」という言い方がしっくりくるかなと。
大野:決済イノベーション事業部に関しては特にそうだね。
菱沼:NTTデータは企画部門が中心になっています。もちろん技術部門もありますが、企画されたものをつくるのではなく技術支援をする存在です。では実際につくるのは誰か?それが我々です。
大野:私もかつてNTTデータに在籍していましたが、IT商社の側面が強いんですよね。社員も営業や企画の人材が多い。そんなNTTデータにとって、開発に喜びを求めている私たちは非常に頼りになる存在だろうと思います。
――NTTデータが「企画」、NTTデータFTの決済イノベーション事業部が「つくる」という役割分担をしているんですね。
大野:自分の手でシステムをつくりたい人、開発をずっとやっていきたい人にとっては、よりハッピーなゴールはおそらく当社の方にあるだろうと思います。これはあんまり言うと怒られますけど(笑)。
余談ですが、2022年の統合によりNTTデータFTになったことで、NTTデータとの給与の差はほとんどなくなりました。
キャッシュレス決済が広がる中で、モダンな開発手法・技術を導入
――ここからは決済イノベーション事業部について深掘りしていきます!
まず、どのような手法で開発を行っているか教えてください。
菱沼:私が担当するデジタル部門の話をしますね。従来の開発ではウォーターフォール型が一般的でしたが、デジタル部門ではスクラム開発を取り入れています。
例えば現在開発している決済代行サービスでは、スクラムを活用しながらスピード感を持って開発に取り組み、続々と登場する新しい決済手段をより早くお客様に提供することを目指しています。
――どのような経緯でスクラム開発を導入したんですか?
大野:もともとは「高品質」「高性能」「高信頼性」なシステムを時間をかけて開発するスタイルでしたが、キャッシュレス決済が広がる中でスピードやコストへの危機感が生まれました。
そこで、菱沼さんをはじめとする優れたメンバーや若いメンバーを集めて新しいチームを結成し、デジタル開発へのチャレンジを始めました。これが4年くらい前です。
菱沼:従来の開発スタイルでは柔軟性に欠けることが課題でした。デジタル部門を立ち上げてスクラム開発を導入したことで、各メンバーが自ら考え、提案しながら開発を進められるようになりました。
――「自ら考える」「自らつくる」意思を持つ人が活躍しやすい環境に変化したのですね。
大野:NTTデータFTの中でも、他の部門はお客様の求めに応じてつくることが主な役割ですが、我々は「何をつくりましょうか」というところからシステムに関わっています。自分たちの取り組みが、世の中のデファクトスタンダードになっていく。その視点を持つことを大切にしています。
――スクラム開発に加え、新しい技術も積極的に取り入れているそうですね。
菱沼:はい。以前はオンプレミス構築が中心でしたが、デジタル部門では現在AWSやGoogle Cloudなどクラウドを活用したインフラ構築を行っています。その上に載せるアプリケーションも、マイクロサービスアーキテクチャを取り入れモダンな構成で開発しています。
大野:モダンな開発や技術により素早く価値を提供する一方で、これまで培ってきた知見を活かして信頼性も確保していく。どのレベルまで行けば社会インフラとして十分なのか。そのレベルを定義し、達していることを確認できる。これは私たちにしかないノウハウだろうと思います。
キャリア採用のメンバーが多数活躍中!今後はベンチャー出身者を増やしたい
――決済イノベーション事業部のメンバー構成を教えてください。
大野:現在(※)、決済イノベーション事業部には約240人が所属していて、そのうちデジタル部門は55~60人くらいで急成長中です。
菱沼:デジタル部門のメインはやはり開発のスクラムチームですね。そのチームの中でもプロダクトオーナーと開発メンバーが多いです。ほかには、プロダクトマネージャーや企画担当のメンバー、SREとしてインフラ面をしっかり見ているメンバーもいます。
キャリア採用のメンバーは2割くらいで、みなさん前職の経験を活かして活躍しています。
大野:菱沼さんもキャリア採用だよね。
菱沼:私自身もはい、キャリア採用で。もう10年以上いますけど。いまデジタル部門には管理職が6人いますが、その半数はキャリア採用です。
※本インタビューは2023年12月に実施
――管理職を含め、キャリア採用の方が多数活躍しているんですね。
デジタル部門で活躍している人にはどのような特徴・共通点がありますか?
菱沼:自発的に動けることですね。自分の持ち味が何かを理解していて、それを自分の意思で存分に発揮する人が活躍しているかなと。
大野:引っ込み思案でもいいんですよ。私たちのエンジニアの領域では。しっかり自分で考え、アンテナを張り、やるべきことを自分らしくやれることが大切です。
――デジタル部門を運営する上で、課題に感じていることはありますか?
菱沼:モダン技術の習得やビジネスの視点を持つなど工夫をしていますが、現状ではまだまだノウハウが不足しています。若いメンバーを引っ張れる人、特にベンチャー企業出身の方をどんどん増やしたいと考えています。
大野:ベンチャー企業で働く人の中には、将来の不安を感じたり、過剰なプレッシャーを感じている人もいるかと思います。私たちの場合はそうじゃない。安定した組織で、サポートしてくれる先輩や体制がある。こうした環境に身を置きたい方は、ぜひ当社に来ていただけたら。
魅力は「自由な雰囲気」×「大規模なプロジェクト」
――決済イノベーション事業部で働くことの魅力は何だと思いますか?
菱沼:まず、ベンチャーに近い自由な雰囲気があること。柔軟というか、「新しいことをやってやるぞ」という文化がありますね。
大野:自由に動くことを止める人はいないし、「先に宣言してからやれ」なんて堅苦しいことは誰も言わないよね。
菱沼:一方で、NTTデータグループとしてかなり大きなプロジェクトに携われる。この環境は他にはない、NTTデータFTならでは、決済イノベーション事業部ならではの魅力かなと。
――まるでベンチャー企業と大手企業のいいとこ取りですね。
大野:自由だけど、仕事は金融インフラ。この組み合わせの中で特徴を出しながら成長してきました。そのDNAが、NTTデータFTになる前のNTTデータ・フィナンシャルコア、更に遡るとNTTデータネッツから引き続き生きていると思います。
――入社後のキャリアパスについて教えてください。
菱沼:基本的には、まずスクラムチームの一員として開発に携わり、これまでの経験を活かして活躍していただくことになります。その後のキャリアパスはさまざまで、例えば技術の専門性を追求したい方はSREのチームに入ることもできるし、商品開発に興味がある方はプロダクトオーナーやプロダクトマネージャーなどのキャリアも考えられます。
大野:先進的な技術を追求する人もいれば、特定の分野で質に磨きをかけていく人もいる。ITに関心があり続ける限り、必ず働ける、活躍できる事業部だと思います。
――個人の成長・スキルアップのために、どのような支援がありますか?
菱沼:「こういう知識を身につけたい」という意向があれば、会社として全面的に支援します。例えば、上長との1on1ミーティングを定期的に行い、キャリアなどを相談できる機会を設けています。必要があれば外部の研修も自由に受けられますし、もちろん費用は会社が負担します。本人の意向に合わせてタスクをアサインし、資格の勉強と実践を両輪で進めることも可能ですよ。
大野:支援制度も充実しているけど、それ以上に「互いに教え合うマインドがある」ことが非常に大きいよね。
菱沼:そうですね。スクラムチームの中でも勉強会みたいなものが自然と行われています。個々の特性を最大限に活かす一方で、ノウハウを共有して一つのチームとしてスキルアップしていく。そういう風土がありますね。
多様な人材とともに、世界をリードする決済環境をつくっていく
――最後に、これからどのような組織をつくっていきたいか展望を教えてください。
菱沼:CAFISには40年近い歴史がありますが、近年はキャッシュレス決済が急速に普及し、消費者のイメージもどんどん変化しています。これからはCAFISで決済を中継するだけではなく、新しい顧客体験や決済方法を提供していく必要があります。
できるだけ早くお客様に価値を提供する。これはやはり、他社との競争になります。
勝つために何をするのかを考えて、優れたサービスをつくる。日本、ひいては世界の決済環境を変えていく。モダン技術の習得は重要ですが、それは手段に過ぎません。決済業界の動向も把握しながら、次につくるべきものを見極め、技術を活用して開発する。その実力を持つ、多様性に富んだ組織にしていきたいと考えています。そのためにも、ベンチャー出身の方をはじめ、さまざまなバックグラウンドを持つ人材に入社していただきたいですね。
菱沼:自分でサービスをつくっていきたい気持ちがある方は、ぜひご連絡ください。金融や決済の知識がなくても大丈夫ですよ。
大野:「おかねのとおり道」をつくることなんですよ。我々が何をやっているのか一言で表すと。みなさんが身近で使っている、スマートフォンを使った決済や銀行口座とつながっているもの。そこに少しでも関心があれば十分です。それ以外の技術などは全部会社の中にあるので、入社してから学んでいただけたらと思います。
――大野CDO、菱沼部長、幅広いお話をありがとうございました!
いかがでしたでしょうか。
今回は、大野CDOと菱沼部長へのインタビューを通して、決済イノベーション事業部の実情と働く魅力をご紹介しました。
こちらの記事を読んで、少しでもNTTデータFTや決済イノベーション事業部について知っていただけたら幸いです。
当社に興味を持ってくださった方は、ぜひ一度カジュアル面談でお話ししてみませんか。
お会いできることを楽しみにしています!
企画構成:株式会社スリーシェイク 執筆:三谷恵里佳