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Triiku(トリイク)は、空き家をはじめとした「訳あり物件」の買取・再生・再販事業を手掛ける不動産テック企業です。DXとデジタルマーケティングを駆使し、社会課題の解決に取り組んでいます。今回登場するのは、貿易会社の社長秘書という異業種からTriikuに参画した営業担当の磯本大樹氏。彼のこれまでのキャリアと、Triikuで働く中で見つけたやりがい、そして「空き家業界を変えよう!」と代表と誓い合った出来事などについて聞きました。
目次
前職は社長秘書。さらなる成長を求めて不動産業界に
古くからの仲間を信じて選んだ、新たなステージ
「この仕事で、空き家の未来を変えよう」代表と語り合った夜
前職は社長秘書。さらなる成長を求めて不動産業界に
――これまでの経歴を教えてください。
前職は、従業員200名程度の貿易会社で社長秘書を務めていました。主な業務は、社長のスケジュール管理や送迎、身の回りのサポートなどです。ご縁があって、大学卒業を機にそのまま入社したという経緯です。
――社長秘書から、なぜ不動産業界へと転身を考えたのでしょうか。
社長秘書としての経験は、私にとって、社会人としての土台を築くための貴重な「修業時代」でした。経営層の近くでビジネスマナーや対応力を学ぶことは、将来のキャリアを考える上で重要なステップであると捉え、日々の業務に取り組みました。入社から3年が経ち、「これからどんな挑戦したら、自分はさらに成長できるか」と考えたとき、「今度は社長や組織を支えるサポート役ではなく、自らが会社の売上に直接貢献できる仕事がしたい」という思いが強くなり、営業職への挑戦を決意しました。その中で、不動産業界に特に魅力を感じたのは、扱う商材の単価が大きく、大きな責任感を持って取り組めることに加え、自身の成果が正当に評価として反映される分野だと感じたからです。
古くからの仲間を信じて選んだ、新たなステージ
――Triikuに入社したきっかけを教えてください。
実は、代表の池上と取締役の福田とは、学生時代にアルバイト先で一緒だった仲間で、古くからの付き合いになります。転職を考えているときに彼らの事業内容を聞き、興味を持つとともに、「この2人が始めることなら間違いない」と確信して、Triikuに入社することを決めました。
私は学生当時から、2人は「運」が強いと感じていました。彼ら自身に高い能力があるのはもちろんですが、それに加えて「何か強運を持っている」と感じさせる瞬間が多々あったのです。例えば、皆が苦労するような課題を難なく解決したり、普通なら「無理だ」と思うようなことを実現させたり、彼らがやることはいつも私をワクワクさせてくれました。
私は、その強運も、彼らの持つ「物事を実現させる力」や「人を惹きつける魅力」の表れだと考えています。そんな2人の姿にいつも驚きと憧れを感じていましたし、彼らとなら必ず成功できると強く感じ、挑戦することを決意しました。
――そうした経緯で入社されて、現在はどのような業務内容を担当されているのですか。
現在は営業を担当しており、お客様からの反響営業がメインです。お客様からの売却相談を受けて査定を行い、買取金額のご提案から契約、決済、さらにその後の販売まで、一気通貫で担当しています。また、不動産の売買に伴う司法書士や行政書士の先生方とのやり取りや、必要書類の手続きなども担当し、スムーズな取引の実現に努めています。
――Triikuの営業職として感じるやりがいはどんなところでしょうか。
まず、お客さまの悩みに深く寄り添い、その解決を通じて直接貢献できることです。私たちが扱う物件は、権利関係が複雑であったり、建物の損傷が激しかったりと、他社では扱いや買取が難しい深刻な問題を抱えているケースが少なくありません。そうした問題を一つひとつ丁寧に整理し、最終的に、お客様から「ありがとう」と感謝の言葉をいただけた時が、一番のやりがいですね。
また、買い手がつかず、荒れるに任せていた建物に、もう一度命を吹き込むこと。そして、数十年も放置されていた空き家が次の人の手に渡り、そこで新しい暮らしや思い出が生まれていく、その瞬間に立ち会えることも、この仕事の大きな魅力だと思います。
「この仕事で、空き家の未来を変えよう」代表と語り合った夜
――非常にやりがいを感じて、働いていらっしゃるようですね。それでは、これまでで、特に心に残っているお客さまのエピソードを教えてください。
入社後、初めて担当させていただいたお客様のことが、特に印象に残っています。
その物件は福島県の築50年ほどの家だったのですが、現地に伺うと、想像以上に屋内の痛みが激しく、空き巣に窓ガラスを割られたまま放置されているような状態でした。私自身、それが最初の担当案件だったこともあり、「正直、この状態での買取は無理だろう」と内心思ってしまったほどです。
お客様は、地元の不動産会社数社に相談したものの、「このままでは売れないから、建物を解体して更地で売りましょう」と言われ続け、ご本人も「もう解体するしかないのか」と諦めかけていらっしゃいました。しかし、解体には200〜300万円もの費用がかかるため、「処分費用をどう工面したらいいのか」と本当に頭を悩ませ、万策尽きた末に当社へご相談いただいたのです。
ところが、当社が買取をさせていただき、空き家に価値を付与し、独自の空き家再販ネットワークを活かして全国で買い手を探したところ、インバウンド需要の高まりを受け、「民泊用に使いたい」という方が見つかり、無事に再販することができました。「こんなに荒れた家でも再生できるのか」と私自身、驚きました。
何より、物件の引き渡しの日、お客さまから「磯本君と出会えて良かった、買い取ってくれてありがとう」と心から感謝していただけたことが本当にうれしかったですね。
その帰り道、代表と2人で車で帰京しました。東京に着いたのは深夜でしたが、熱は冷めることなく、私と代表は、「お客さまにあれだけ喜んでもらえるなんて、本当に価値のある仕事だ」と語り合いました。Triikuの仕事の意義と使命感を強く実感した、私にとっては忘れられない経験です。これを機に、「これから先、Triikuでたくさんのお客様へ手を差し伸べていこう」と心に決めました。