先輩が引退したら、チームを引っ張るのは自分たちの代だ。
でも、どうすれば皆を同じ方向に向かせられるのか、分からない。
そんな「次期リーダー」としての漠然とした不安を、一人で抱え込んではいないだろうか。
A大学男子ラクロス部のCさん。自主練を欠かさない真面目な彼も、チームの未来を憂う一人だった。
これは、本来のリーダー候補が不在の中、「代役」として一歩を踏み出した彼が、日々の練習の質を劇的に変える「思考のスキル」を手に入れるまでの物語だ。
「俺がやらなきゃ」焦りと不安を抱えていた日々
Achieversに参加する前は、どんなことに悩んでいましたか?
練習は週5回、それ以外の時間も家の近くで壁打ちをしたり、筋トレをしたり。ラクロス中心の毎日でした。個人としては努力している自信はありましたが、チームのことになると、途端に分からなくなってしまうんです。
「そもそも、勝つための目標の立て方って、どうやるんだろう?」
「どうすれば、チーム全員が同じ方向を見て頑張れるんだろう?」
先輩が引退すれば、自分たちの代が最上級生になる。それなのに、チームを引っ張っていく具体的な方法が何も分からず、強い不安を感じていました。
どんなきっかけでAchieversを知ったのですか?
ちょうどその頃、僕たちの代のリーダー格だったメンバーが休部してしまったんです。そんな時に、コーチから「各学年の代表者が、リーダーシップを学べるプログラムに参加してみないか」という提案がありました。
リーダーが不在だった僕たちの代からは、僕が「代役」のような形で参加することになったのがきっかけです。
リーダー講習会だと思って参加したら、もっと大切なことを学べた
参加を決めた一番の理由は何でしたか?
シンプルに、来年以降チームを引っ張っていくための「スキル」を学びたかったからです。自分の不安を解消するためにも、何か具体的な武器が欲しかったんです。
実際に参加してみて、イメージと違う点はありましたか?
はい、良い意味でのギャップがありました。
最初は、チームをどうやって動かすか、みたいなマネジメント手法を学ぶ「リーダー講習会」だと思っていたんです。でも、実際に参加してみると、それだけじゃありませんでした。
チーム論の前に、まず「1人のスポーツマンとしての信念」といった、アスリートとしての自分のあり方を深く問われる時間があった。小手先のテクニックではなく、自分の根っこの部分から見つめ直す機会になったのは、大きな発見でした。
練習の“たった5分間”が、チームを変える
Achieversでの学びは、部活動にどう活かされていますか?
劇的に変わったのは、練習の合間にある、ほんの数分間の「反省」の質です。
今までは、一つの練習が終わった後の休憩時間に、ただ悪かったところを箇条書きのように挙げるだけの「ダメ出し会」になりがちでした。雰囲気が悪くなるだけで、次には繋がりません。
でも、Achieversで振り返りの仕方を教わってからは、全く違うものになりました。
① まず、問題点を挙げる
② 次に、その改善方法(次はどうするか)を具体的に考える
③ 最後に、その練習で「良かったところ」も必ず挙げる
この3ステップを踏むだけで、反省会が未来に向けた建設的な話し合いの時間に変わったんです。この小さな変化が、チームの雰囲気と練習全体の質を確実に押し上げています。
ご自身のプレーにも変化はありましたか?
はい。もともと「目標設定」がすごく苦手だったんですが、具体的な方法を教わったことで改善されました。
「達成のイメージが湧かないレベルの高い目標でも、簡単に達成が可能な現実的な目標でもなく、その間の自分が本当に手に入れたいストレッチした目標を設定する」という考え方は、今では自分のプレーを分析する上でも欠かせない武器になっています。
“なんとなく”で部活をやってる君へ
どんな人にAchieversをおすすめしたいですか?
まずは、かつての僕のように、将来チームのリーダーになる立場の人です。
あとは、成果が出ずに悩んでいる人。そして、「なんとなく部活をやっていて、このままでいいのかな」と漠然と感じている人にも、強くおすすめしたいです。
最後に、この記事を読んでいる大学1〜3年生へメッセージをお願いします。
もし、今の自分やチームの状況を本気で打開したいと思っているなら、まずは一度、部活というコミュニティから出て、「外の世界」に触れてみることが大事だと思います。
僕自身、一歩踏み出したことで、考え方がすごくポジティブに変わりました。
迷っている時間が、一番もったいない。思い切って参加してみれば、必ず新しい視点が得られるし、それは間違いなく部活の結果にも繋がるはずです。ぜひ、挑戦してみてください。