テックプロジェクトサービスには「SQE室」という部署があります。
皆さん、SQEって何かご存じでしょうか?
正直、あまり耳慣れない言葉ですよね。
SQEとは「Safety(安全)」「Quality(品質)」「Environment(環境)」の頭文字を取ったもの。
プラント建設の現場で、工事を安全に、そして品質を守りながら進めるために欠かせない役割を担っています。
一般的にはチェックや監査をイメージする方が多いかもしれません。
しかしTPSのSQEは、現場の最前線で協力会社と直接やりとりを重ねながら、工事をスムーズに進めるための提案や判断も行う――まさに“安全と工事の両立”を支える存在なのです。
今回インタビューを行ったのが、そんなSQE室で『元方安全衛生管理(プラント建設現場の安全管理)』として活躍している、Sさん。
実はSさん、少しユニークなキャリアの持ち主。
どんな道を歩んできて、今SQEとして活躍しているのか――そのストーリーをお届けします。
カンボジアの工場長からプラント建設へ――キャリアチェンジの背景
現在はプラント建設の現場で、安全管理や品質を守る役割を担っているSさん。実は最初からプラント業界にいたわけでもなく、前職で安全管理をしていたわけでもありません。
「実は、私の前職の経験が面白くて」とSさん。
「1社目は印刷業界へ入社し、その後ポリ袋を製造する会社に営業職として入りました。3か月の営業期間を経て異動の話があったのですが…まさかのカンボジア工場でした。印刷会社での経験を活かして技術指導を任されたのですが、当時の工場長が辞めてしまい、またもやまさかの工場長に任命されましたね」
――予想外のキャリア展開に驚きつつも、Sさんはそこで多くの経験を積みました。現場での指導やマネジメントを通じて、異文化やチーム運営の難しさ、そして人を巻き込みながら成果を出す楽しさを実感したと言います。
「今では、あのときの経験が全部役立っているなと感じます。海外での工場経験や技術指導の経験が、今の元方安全衛生管理の仕事での判断や提案に直結しているんですよ」
カンボジアでの生活が数年続いたとき、妻からの「そろそろ日本に帰ってきてほしい」の一言で転職を決意したSさん。
「当時、妻が千葉に住んでいたので、千葉県内で家から近いところで探したいなとも思いました」
「ずっと同じことをコツコツやるのは正直あまり好きじゃなくて、新しいことに挑戦できる仕事がいいなって考えていたんです」
製造業だけでなく、建設業やメンテナンス業、土木関係など幅広く検討していたSさん。転職活動の軸は、「後世に残るもの」、「長く社会に価値を残せる仕事」です。
「色々と調べていくと、エンジニアリング企業という選択肢にたどり着きました。日本のインフラを支える、後にも残るものを作る会社――それがTPSだったんです。正直、当時はプラントへの知識もなかったですが、事業内容を見て『楽しそうだな』って直感で思いました」
「安全を守る」ことは「人と現場を守る」こと
TPSに入社後、Sさんが配属されたのはSQE室。SQEのまず大きな役割としては「社内の仕組みづくりと監査」があります。
「SQE室では、安全や品質を守るための仕組みを整えて、それがきちんと回っているかをPDCAでチェックしていくんです。いわば“安全と品質を維持するサイクル”を会社全体で回していく。その確認がまず一つの大事な仕事です」
ただし、仕組みづくりだけでは終わりません。本社でルールをつくるだけではなく、実際に現場に行って“安全がきちんと守られているか”を確認することも。
その中でもSさんが担っているのが「元方安全衛生管理」。
「私は現場に常駐して、作業の安全と品質を直接見守る役割をしています。現場の最前線で危険を未然に防ぎ、必要があればその場で改善をお願いする。安全と工事を両立させるために、日々現場と向き合っています」
「たとえば、安全面で“これだと作業員が危ないな”と感じたら、その場で止めて改善を依頼します。簡単に言えば“チェック役”なんですが、ただ確認するだけじゃなくて、現場の人たちが安全に働けるように工夫したり、より良くする提案をしていく立場でもあるんです」
これまでの海外工場でのマネジメント経験、異文化の中でチームをまとめてきた経験――。
そのすべてが今のSQEの仕事につながり、Sさんの強みになっています。
自分で考え、現場をつくる自由度の高さ
Sさんが語るやりがいは、いくつかの側面に分かれています。
まずはスケール感。
「やっぱりプラント建設は大規模なので、日々の変化がすごいんです。最初は地面を掘ったり埋めたりで、何をしているか分からないような時期もあるんですが、ある日突然、鉄骨が立ち上がって、そこに数百人の作業員が入って一気に現場が動き出す。そのスピード感は本当に圧巻です。」
そして完成の瞬間。
「何年もかけてやってきた工事が、最後に“終わったな”と形になるのは格別ですね。自分の関わったものが目に見える形で残っていくのは、この仕事ならではの喜びだと思います。」
さらに、人とのかかわり。
「安全や品質を守る立場なので、現場の作業員さんや協力会社の方と日々コミュニケーションを取ります。多くの人と一緒に、一つのものをつくりあげていく実感が持てるのは、大きなやりがいです。」
最後に、安全と工事の責任感。
「現場を守る立場なので、ただ工事が進めばいいわけではなく、安全が確保されていることが前提です。工事を支える“土台”の部分に関われているという責任感も、自分にとってはやりがいにつながっています。」
大規模プロジェクトならではの迫力と、完成の達成感。人と協働する楽しさ、そして建設現場の安全を守る責任感――。そのすべてが、Sさんを突き動かしているのです。
「裁量を楽しめる人には、最高のフィールドです」
「TPSのいいところは、自分の裁量で仕事を進められる風土にある。自由度が高いと言うと“放置されている”と誤解されるかもしれませんが、実際には現場に入ると、安全管理のメンバーの面接から配置、部署の雰囲気づくりまで、自分の判断で構築できます。1人ひとりに裁量を任せてもらえるからこそ、仕事もしやすく、やりがいも大きい。」
「自分で考え、行動できる人、現場での裁量を楽しめる人にとっては、とてもやりがいのある環境です。自分の判断や提案が直接、工事の安全や品質に反映される喜びは、この仕事ならではです。」
プラント建設は規模が大きいため、多くの会社や人が関わっています。その中で安全を守り抜くのが、安全管理の仕事です。完成の瞬間、仲間と喜びを分かち合える体験も、この仕事の最大の魅力だとSさんは語ります。
「自分で考え、行動するのが好き」「現場で裁量を持って挑戦したい」と思える方にとって、TPSの元方安全衛生管理の仕事は挑戦しがいのある舞台です。仲間とともに、安全で誇れるプラントをつくる喜びを、ぜひあなた自身の手で感じてください。