複業したい個人と企業や自治体を繋ぐ、総合型複業マッチングプラットフォーム「複業クラウド」を運営している株式会社Another works(所在地:東京都港区、代表取締役:大林尚朝、以下「Another works」)は、20代~50代のビジネスパーソン男女を対象に、企業の複業採用に関する実態調査を行いました。
■調査サマリー
・複業/業務委託人材の採用を行ったことがある企業は約8割
・約9割は複業採用が今後も必須だと回答
・約9割が複業採用の難易度は高い/高そうだと回答、複業市場の買い手市場が露呈
・人事部の主な担当は新卒・中途採用であるため、現場採用を推進していかなければ企業の複業活用は進まない
■調査目的
複業マッチングプラットフォーム「複業クラウド」を運営するAnother worksは、複業の社会実装を目指し、複業文化の発展に寄与してきました。「複業」は、人材の流動化、日本全体のスキルシェアを促進することで、いままでにない新しいイノベーション創出へ寄与することができる選択肢だと考えています。
一方で、複業採用はなかなか進んでいない実態があります。
そこで、複業採用では何が足かせになっているかを知るとともに、リアルな実態の調査と複業市場の活性化に向けて企業の複業採用における実態調査を実施しました。
■正社員の採用難、8割の企業では複業/業務委託人材の採用を行ったことがありと回答
まずは正社員採用について調査しました。「正社員採用が年々難しくなっていると感じる」と回答したのは9割を超えました。労働力人口が減少する中、採用難だと感じる企業が増えていると考えられます。
また、複業/業務委託人材の採用経験の有無についても聞いてみると「複業/業務委託人材の採用を行った経験がある」と回答したのは77.2%となりました。この結果から、複業/業務委託人材の採用を行った経験がある企業が多いことが読み取れます。
■約9割が複業採用は今後も必須だと回答、「即戦力性」「正社員採用にもつながる」ことがメリットだと実感
事業を進めるうえで、今後複業採用は検討する必要がある/推進しなければならないと考えるかどうかと質問したところ、約9割の方が「はい」と回答しました。どのような点が複業採用のメリットだと感じるのか聞いたところ、下記の回答となりました。
「即戦力の人材を確保できる」と回答した人が5割、「複業から正社員への採用につながったことがある」と回答した人が4割近くいました。採用直後から活躍できるスキルのある複業人材が多いため、即戦力性にメリットを感じる方が多くいました。
■約9割が採用の難易度は高いと回答、「人事部の工数不足」「自社とマッチした人材の採用」に難しさ
複業採用の難易度について質問したところ、「高い/高そうだ」と回答した人が85.8%という結果になりました。転職市場は売り手市場ですが、複業市場は買い手市場だと言われています。なにが複業採用の足かせとなっているのか聞いたところ、下記のような回答となりました。
一番多い回答としては「人事部の主な担当が新卒採用や中途採用であるため、工数が足りない」が51.3%となりました。続いて「現場の課題感をヒアリングして、マッチした人を採用することが難しい」が47.0%、「求人の書き方や面談で聞くことなど、採用ノウハウが分からない」が21.6%という回答が続きました。
■まとめ
・正社員採用が難しくなっている背景から、複業人材を採用する企業、今後検討する企業が多い。
・複業採用で感じるメリットは「即戦力の人材を確保できる」という回答が一番多く、次いで「複業から正社員への採用につながったことがある」との結果に。
・複業市場は買い手市場である一方で、人事部の主な担当は新卒・中途採用であるため工数が確保できないことや、正社員採用よりもより具体的に現場の課題感をヒアリングし、マッチした人材を採用することが難しいことから、複業採用の難易度が高いと感じている人が約9割もいた。
・人事部の主な担当は新卒・中途採用であるため、現場採用を推進していかなければ、企業の複業活用は進まない。
当社が提供するサービス「複業クラウド」は、1社にカスタマーサクセス担当が1名つき、複業採用の支援を行っています。複業クラウドの利用サポートだけではなく、お客様の経営課題からどのような業務を複業人材にお任せできるかをヒアリングし提案しています。今後も「複業」が当たり前となる社会を目指し、複業採用の支援を強化してまいります。
■調査概要
調査対象:20代~50代ビジネスパーソンの男女調査方法:インターネットによるアンケート調査
調査実施日:2023年1月22日(月)~1月23日(火)
回答数:N=232
調査内容分析:株式会社Another works