1. 参加のきっかけ:GISから一歩踏み出し、「空き家」問題への関心
― 自己紹介と、マイクロベースを知ったきっかけを教えてください。
東京大学工学系研究科都市工学専攻の吉田拓司と申します。
同じ学科の友人が先にマイクロベースでインターンをしていて、その人の紹介がきっかけです。
― インターンに参加しようと思った理由は何ですか?
大学では都市についての勉強をしており、GIS(地理情報システム)などを使ってきましたが、それが仕事でどう活きるのかを体験したかったからです。また、実践的な環境でプログラミング等のスキルを得たいという思いがありました。 当時、個人的に空き家問題に関心があったため、そこに対するサービスを提供していた点にも惹かれました。
2. 普段の働き方:
― 普段はリモートとオフィス、どんな働き方をしていますか?
働き方は完全リモートです。授業、研究、就活などと並行して活動しているため、決まったスケジュールではなく、空いた時間を見つけて作業を進めています。機密性の高い情報も扱うため、主に自宅で作業しています。
― 業務ではどんなツールをよく使っていますか?
業務ではインターンを始めるまで使ったことのなかったGitHubやVS Codeも、業務の必要性から使うようになりました。
ChatGPTもヘビーに使っていて、データの分析やコーディングについても活用しており、もはや相棒です。
3. 面白い・やりがいを感じること:社会貢献とコードスキル獲得の二軸
― 「この仕事は面白い!」と感じた瞬間を教えてください。
やりがいは二つの軸で感じています。
一つは、Project LINKSという国交省のDX化やオープンデータ化を進める事業に携わっており、その公共性の高さや社会的な価値を感じる瞬間です。
もう一つは個人的な成長軸で、未経験だったデータサイエンスやコーディングのスキルが身につき、新しいスキルや専門知識を身に着けたときに面白さを感じます。
― 「自分の成果が形になった」と実感した出来事は?
依頼に沿うアウトプットが出せた瞬間はもちろんですが、自分が整備したデータが、プロジェクトの一部であるアイディアソンなどで実際に活用されたと聞いた時は、「自分の仕事が形になり、他の人に利用されている」と実感できて嬉しかったです。
4. 大変だと感じること:未知の課題と自己マネジメント
― インターンを通じて「これは難しかった」と思う課題はありましたか?
基本的に多くの課題は未知の領域であり、やったことのないことをやることになるので難しさを感じています。特に、初めてPythonやGitHubを使う中で、専門的な省庁の資料など見慣れないデータを扱うのに苦戦しました。 また、完全リモートかつ不規則なスケジュールの中で、期限までにどう作業を進めるか、自分自身をマネジメントする点に大変さを感じています。
「自学と質問の組み合わせ」が重要だと考えています。自分で調べられることは調べ、わからなかったら「なる早」で社員の方のアドバイスを聞く。自分でできることとスピードの重要性との優先順位を意識しています。
5. 成長実感:「コードへの抵抗感」がなくなったことが最大の変化
― インターンを始めて、どんなスキルが身についたと感じますか?
最大の成長は、コードを使って作業することへの抵抗感がなくなったことです。実務を通じて必要に迫られ、その便利さを実感しました。今ではデータ分析などでも、コードを活用するという選択肢が自分の中に入りました。 技術面では、各種ツール(生成AI、GitHub、VS Code)の使用スキルや、コードを用いた業務スキルが向上したと感じています。
― 技術面以外で成長したと思う力はありますか?
企業におけるコミュニケーションです。誤解のないように伝えたり、論理的・構造的に報告したりする力は、学生時代の活動と比べて大きく変わりました。自分のアウトプットに社会的な責任が伴うことを肌で実感できたのも大きな変化です。
6. 将来について:キャリアの選択肢が広がる
― インターン経験を今後どんなキャリアに活かしたいですか?
スキル面では、コードを用いた業務経験や報告(レポート)の作り方は、どんなキャリアであっても活かせると確信しています。 インターン経験を通じて、データ分析や基盤づくりの仕事の解像度が上がったことで、データサイエンティスト(DS)やエンジニア的な職種もキャリアの選択肢に入りました。
― 生成AIを使ったどんなプロジェクトに挑戦したいですか?
非構造データ(文書、画像など)を構造化することに面白さを感じたので、今度はそれを応用する段階のプロジェクトに挑戦したいです。
7. 読者へのメッセージ:未経験でも「やってみたい」気持ちで
― これから応募を考えている学生に一言お願いします。
プログラミングやAI知識がなくても大丈夫です。 大切なのは「やってみたい」という想いです。業務をしながら学べるので、ただ独学するよりも圧倒的にスキルが身につくと思います。特に、社会性の高いテーマに関心がある方には最適な環境です。