設計士・小森の歩んだ道と、これから
「人に喜んでもらうのが、本当に好きなんです」
その言葉に、設計士・小森のすべてが詰まっている気がしました。
建築を志し、現場で汗を流し、人と向き合い、迷いながらも真っすぐに進んできた道のり。
そして今、彼はまた一歩先の未来を見つめながら、あたらしい空間を生み出し続けています。
今回のコンテンツは、ひかり工務店に入社して4年目になるひとりの設計士の歩みと、想いを託した住まいの記録です。
迷いの中に見つけた、小さな光
「何をやりたいのか分からなかった。
けれど、遊んでいるだけの自分にはなりたくなかった。」
そんな言葉から、小森は高校時代の心のうちを静かに語り始めました。
大学進学という選択肢に心が揺れていた10代の頃。
ふとよみがえったのは、幼いころ感じた「ものづくりって、楽しい」という純粋な感覚でした。
その記憶が、少しずつ形を変えながら、やがて“建築家”という仕事への憧れとなり、建築の専門学校へ進む決意につながっていきます。
「両親を安心させたかった。
自分のやりたいことを見つけて、ちゃんと前に進んでいる姿を見せたかった。」
大人びた判断と、少年のようなまっすぐな想い。その両方を抱えて、小森は設計の道を選びました。
手仕事に触れ、学び、育んだ時間
専門学校での2年間は、彼にとって設計の基礎を固める大切な時間だったそう。
卒業後就職した前職での2年間は、現場で職人たちの手仕事に直接触れ、建築の息づかいを肌で感じた日々。
机の上だけでは学べない、体で覚えるものづくりの現場。
そこで育まれた感性が、彼の設計への強い土台となっているのではないかと感じます。
技術を超え、感覚で建築を理解する。
それは、彼が「ただの設計士」ではなく、「暮らしをつくる人」へと歩みを進めるための、かけがえのない時間だったのではないでしょうか。
小森が守る、「正直」という約束
彼がいちばん大切にしているのは、
お客様にも、自分自身にも、つねに正直であること。
「お客様に隠し事はしません。私生活のことも、感情も、素直に伝えます。」
「友人のような関係を築き、僕とお客様とだからできた特別な住まいにしたい」
お客様の“やってみたい”に寄り添いながら、
その先にある暮らしまで、しっかり見つめて。伝えて。
後悔のない選択を、一緒に育てていく。
それが、人に真剣に向き合う、小森の描く家づくりです。
彼の思いが宿る、2つの住まい。
丁寧で、まっすぐで、肩ひじを張らないやさしさ。
彼の手がけた空間には、そんな彼の持つ空気や人柄、彼らしさが息づいているように感じます。
(江坂マンションリノベーションモデル)
単身者向けという明確なコンセプトのもと、小森が初めて全体を任された一部屋。
日々の忙しさに追われる人が、自分を取り戻すように過ごせる場所を──そんな思いから、あえて外とのつながりを抑え、静けさとこもり感を大切にしたといいます。
「旅館のように、すべてを忘れてただ“無”になれる空間をつくりたかった」
外の喧騒をそっと遮りながら、暮らしの輪郭だけをやわらかく浮かび上がらせる。
素材や照明の細部にまで、設計士・小森の感性が行き渡っています。
(千里丘マンションリノベーションモデル)
ファミリー向けに設計された千里丘モデル。
江坂モデルとはまた違った設計士・小森の顔を見ることができます。
広々としたLDKは、家族の動線を丁寧に読み取り、忙しい日々の中でも、自然と視線と会話が交わるように設計されています。
素材や色調には、ジャパンディの落ち着いた美意識が息づいており、
機能と美しさ、そのちょうどいい交差点に、家族の暮らしが自然と重なっていく——。
「誰が住むのか」を丁寧に想像し、その人たちの時間が心地よく流れるように。
そんな彼の姿勢が、この住まいからは確かに感じられます。
谷町マンションリノベーションモデルプロジェクト(進行中)
そして今、小森が向き合っているのが「谷町マンションリノベーションモデルプロジェクト」。
営業・設計・工務・企画、それぞれの部署からメンバーが集まり、
最初のコンセプトづくりから、間取りや内装、広報戦略に至るまで、このメンバーで一貫してつくり上げている社内の新しい試み。
谷町は昔ながらの温かみを感じさせる下町の雰囲気と、都市的な洗練さが混ざり合う魅力的なエリア。
その土地の個性を生かしながら、メンバーの想いを乗せて今まさにプランが練られ、素材が選ばれ、空間が立ち上がろうとしています。
詳しくは前回のストーリーでもご紹介していますのでぜひご覧ください。
https://www.wantedly.com/companies/company_2545664/post_articles/996756
「誰かの喜びのために」――静かに、まっすぐに
どんな土地にも、その場所にしかない表情があり、そこで暮らす人には、その人にしか描けない未来がある。
小森は、そんな一つひとつの「違い」を丁寧に汲み取りながら、過剰でも不安定でもない、ちょうどいいバランスを探していく。
「人に喜んでもらえることが、一番うれしい」と語るその言葉のとおり、設計の先にいる人の暮らしや心の動きにまで思いを巡らせながら、彼は今日もまた人と向き合っている。
静かに、誠実に、誰かのこれからの時間に寄り添うように。
▶︎谷町マンションモデルプロジェクトHP記事 https://bitl.to/4tNI
▶︎その他コラム記事 https://bitl.to/4v5n
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