IT業界は専門用語の多い世界です。未経験でエンジニアに挑戦すると、知らない用語がどんどん登場して、つまづいてしまうこともあるかもしれません。
そこで今回は、勉強中の未経験エンジニアの方に向けて、押さえておくべきエンジニア用語を解説します!
知らない用語はないか、ぜひチェックしてみてください😊
ー今回解説する用語一覧ー
①ジョット(JWT)
②踏み台サーバ
③API
④Git
⑤GitHub
⑥pull・push
⑦Pull Request (PR)
⑧レビュイー
⑨レビュワー
⑩ビルド
⑪UI/UX
⑫MVC
⑬バイブコーディング
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①ジョット(JWT)
ジョット、と聞いて「そう読むの⁉」と思われた方もいらっしゃるのではないでしょうか。
念のために説明すると、JWTとは「JSON Web Token」の略で、主にWebアプリケーションにおいてユーザー認証や情報の安全なやり取りに使われるトークン形式です。
初心者や非ネイティブの間では「ジェイ・ダブリュー・ティー」という読み方がよく使われることもあるのですが、業界では「ジョット(jot)」と読むのが一般的なんです。
技術的な場面では「ジョット」と読むほうがより自然で、聞き慣れた印象を持たれることが多いため、知らなかったという方は覚えておくと便利ですよ😊
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②踏み台サーバ
踏み台サーバとは、中継サーバのことを指します。
あなたのPCで、Aサーバにアクセスしたいとします。しかし、AサーバはBサーバしか接続できないようになっているため、あなたのPCではAサーバに接続することはできません。
この場合に、あなたはBサーバに接続してからAサーバに接続します。このときのBサーバが踏み台サーバにあたります。
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Bサーバのような踏み台サーバを経由させることで、次のようなメリットがあります。
・アクセス経路の制御がしやすくなる
・外部から直接本番環境に触れさせないことで、セキュリティが向上する
ちなみに、踏み台といっても悪用されるものではなく、むしろ安全性を高めるための仕組みです。
ただし、設定ミスや脆弱性があると攻撃者によって悪用される「踏み台」になる恐れもあります。
ネットワークへの出入口として使われる以上、アクセスログの取得や多要素認証の導入など、しっかりとした運用が求められます。
便利だからこそ、丁寧な管理が大切な存在なんですね💡
③API
APIとは「Application Programming Interface(アプリケーション・プログラミング・インタフェース)」の略。
ソフトウェア同士が安全かつ決められたルールでデータや機能をやりとりする仕組みです。
たとえば、あなたがECサイトの「購入ボタン」を押すとします。
その瞬間、以下のような一連の処理が発生します。
・購入情報(商品ID・個数・ユーザー情報)をサーバーに送信
・サーバー側で在庫確認や決済処理
・処理結果(成功・失敗)をフロント側に返す
このとき、フロントエンドとバックエンドの間をつなぐ仕組みがAPIです。
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ほかにも、地図APIでGoogle MapsをWebサイトに埋め込んだり、決済APIでクレカ情報を処理して決済を完了させたりといった例が挙げられます。
つまりAPIは、「外部サービスの力を借りるための接続コード」や「社内システム同士の橋渡し役」として、日常的に使われています。
④Git
Gitは、ソースコードのバージョン管理をするためのツールです。
「どのタイミングで、誰が、何を変更したのか」を記録し、複数人で安全に開発することが可能です。
履歴の流れは分岐して記録されます。分岐したデータはブランチと呼ばれ、コードの本流は「メインブランチ」といいます。
それぞれのブランチで作業した内容をメインブランチなど1つのブランチに統合する作業のことを「マージ」といいます。
⑤GitHub
GitHubは、Gitで管理されたコードをインターネット上に保存・共有できるサービスです。
Gitはローカル(自分のパソコン)で使うツールですが、GitHubはGitの機能をクラウドで使える、いわば共有の保管庫でSNS的な場所でもあります。
初心者にとっては何が違うのかわかりづらいかと思いますので、両者の違いを表にまとめました📝
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⑥pull・push
pullとpushは、Gitを使ったバージョン管理の用語です。それぞれ、下記を意味します。
pull(プル):他の人が更新した内容を「自分のところに持ってくる」こと
push(プッシュ):自分が書いた変更を「チームの共有場所に送る」こと
⑦Pull Request (PR)
Pull Requestは、GitHubにおいて「この変更、取り込んでもらえますか?」とお願いする仕組みです。
たとえば、Aさんがコードを修正して、その内容をチームのメインブランチに取り入れてもらいたいときに使います。
このPull Requestを通してほかのメンバーにレビューしてもらい、OKが出たら晴れてマージされます🎉
⑧レビュイー
レビュイーは、Pull Requestを出した側の人、つまり「コードを書いた人」のこと。
「このコード、見てもらえますか?」とお願いする立場です。
レビューされる側なので、書いた理由や意図をわかりやすく伝えることが大切。レビュイーとしての説明力も、チーム開発では大事なスキルのひとつです。
⑨レビュワー
レビュワーは、Pull Requestをチェックして「この変更OK!」と判断する人のこと。
コードの動きは正しいか、可読性はあるか、バグが潜んでいないか…など、様々な観点から確認します。
レビュワーは単なる検閲官ではなく、より良いコードに仕上げる伴走者のような存在です。
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⑩ビルド
ビルドとは、人が書いたソースコードを機械が動かせる形に変換することをいいます。
ソースコードは、人間にとっては読みやすくても、コンピュータにとっては「読めない言葉」です。
そこで、コンピューターが読めるようにする翻訳作業がビルドです。
ビルドは、下記のような工程で行われます。
1.ソースコードの記述
まずは開発者が、プログラミング言語でプログラムの元となるコードを書きます。
2.静的解析(コードチェック)(※)
書かれたソースコードを実行せずにチェックします。
文法ミスやスペルミス、危なそうな書き方、チームで決めたコーディングルール違反などを、ツールを使って検出します。
※静的解析は工程に含まないこともあります。
3.前処理(プリプロセス)
CやC++など一部の言語では、ビルドの前にマクロの展開や外部ファイルの読み込みなどが行われます。
たとえば「#include」で指定されたヘッダファイルをこのタイミングで読み込みます。
4.コンパイル
ソースコードを、コンピュータが読める「オブジェクトコード(中間形式)」に変換します。
5.リンク
コンパイルで作った複数のオブジェクトファイルや外部のライブラリなどを1つにまとめて、実行可能なファイルを作ります。
6.パッケージング
動作に必要な画像・音声・設定ファイル・マニュアルなどもあわせて整理し、まとめて配布しやすい形にします。
たとえば、.exeファイルと一緒にフォルダにまとめたり、.zipで圧縮したり、インストーラ形式にしたりします。
7.テスト
最後に、出来上がったプログラムがきちんと動くか自動テストで確認します。
最近では、ビルド後に自動テストを実行する開発スタイル(CI)も一般的です。
⑪UI/UX
UIは「User Interface」、UXは「User Experience」の略です。
それぞれ、下記を意味します。
UI=画面の見た目やボタンの配置など、“目に見える部分”
UX=操作したときの気持ちよさや使いやすさなど、“体験そのもの”
たとえば、おしゃれでスッキリしたアプリ(UIが良い)でも、操作が分かりづらいと「なんかイマイチ…」と感じること、ありませんか?(UXが悪い)
見た目だけじゃなく、スムーズに使える体験まで設計することが、エンジニアやデザイナーの腕の見せどころです💡
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⑫MVC
MVCとは、ソフトウェアを3つの役割に分けて整理する設計の考え方のこと。
正式には Model(モデル)・View(ビュー)・Controller(コントローラー) の略です。
たとえば、ひとつのファイルの中に「データ処理」「画面の表示」「ユーザーの操作処理」すべてがごちゃまぜで書いてあったら、修正やバグ修正が大変ですよね。
そこで登場するのが MVC。
アプリを「役割ごとに分けて整理する」ことで、保守性・再利用性・チーム開発のしやすさがグッと向上します💡
それぞれの役割は次の通りです。
Model:アプリのデータや処理のルールを管理します。たとえば、商品情報・ユーザー情報・データベースへのアクセス処理などが挙げられます。
View:ユーザーが実際に見る画面をつくります。HTMLやテンプレート、アプリ画面などが該当します。
Controller:ユーザーがボタンを押したり入力したりしたとき、その操作を受け取って、適切に処理を振り分ける役目を持ちます。
⑬バイブコーディング
AIに自然言語で指示を出すことで、コードを生成・実行させ、アプリを開発する手法です。
まるで「ノリ(バイブ)」でコードを書いていくような感覚で開発を進められることから、この名前が付けられました。
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ここではざっくりとした用語解説となっていますので、もし知らなかった単語があれば、ぜひご自身でも調べてみて学びを深めていただけますと幸いです!
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