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【もえやんがゆく】フィリピン人ナースがIT企業の人事に?経営のビジョンを支える女性人事インタビュー

こんにちは!最近、Vananazには新しく2名のインターン生がジョインしました。何度経験しても、メンバーが新しくジョインするというのは嬉しいですね。

さて、今日はVananaz Systems Inc.の創業期メンバーであり、ずっと会社の”ママ”であるKateにインタビューをしました。看護専攻だった彼女がIT企業の人事を勤めるようになった理由とは?女性初のインタビューとして、Vananazの”gender equality” の観点からもぜひご一読ください!


プロフィール

Kate Grace Anusuriya

看護学部を卒業後、介護職トレーナーとしてセブ島内トップの介護センターに就職。退職後ウェブサイトのライターとしてキャリアを積み、SNSスペシャリストやイベントのオーガナイザーとしても活躍。その後政府機関にてハウスキーピングやヘルスケアについてを貧困層に教育する職業に就く。様々な都市を回った後に家族と過ごす時間を多く作りたくセブ島へ戻り、友人の紹介でVananazへジョイン。

ファーストキャリアは介護職。Vananazへの応募は「ジョークのつもりだった」。

ーKateさんのことについて教えて下さい。

母が看護師だったこともあって、大学では看護について勉強をしていました。大学時代はあまり勤勉ではなくて、でもなぜか単位は取ることができました(笑)。大学生時代は、専攻のせいもあってとても忙しくしていて、週3日は病院に行っては実際の看護師さんのサポートをして、その後レポートを書き、ケーススタディについての研究を書いて…。看護師の仕事は夜遅くまでのシフトなので、働き方として合っていないなと思い、介護士のトレーナーとしてファーストキャリアを歩むことにしました。今はVananazの人事として、主に従業員エンゲージメントの向上を担っています。


ーその後、Vananazにジョインされるまではどう過ごしていたんですか?

介護士のトレーナーとして2年ほど従事したのち、キャリアに悩んでブログのライターをしたり、イベントのオーガナイザーをしたりしていました。図らずも、ブログは最近セブ内でアワードも受賞したんです!

色んなことをしてみるうちに、また「教える」ということをしたいなと思い、政府機関で貧困層の多い地域を回ってヘルスケア、ハウスキーピング、マッサージなどについて教えていました。自ら教えることをしたいと復職したものの、いろんな地域に足を運び過ごす中で、自分の家族と一緒に過ごす時間を大切に思うようになったんですね。前職は政府によって勤務地が決められていたため、退職を決意し、家族と時間をともにできるような職業に就職しようと決めました。

そんなとき、友人から、「Vananazというスタートアップで人を探しているから、応募してみたら?」と言われて、本当に勢いで応募したんです(笑)。でも、中尾(Vananaz Founder)のビジョン、スタートアップという環境、色んなチャレンジを受け入れてくれる姿勢、学ぶことがウェルカムであるというマインドを知って、ここで働くのはいいのかもしれないと思うようになって。加えて、これまで勤めてきた会社のマネジメントに対して課題感を持っていたのも自身の退職の要因の1つだったので、人事として自ら会社のメンバーのためになにかできるというのは、課題感からしてもアリだなと思いました。そうして3番目の社員としてジョインすることになりました。

Vananazは「第2の家族」。私たちは完璧じゃないけど、それが家族でしょ?

ーそうだったんですね…!Vananazに勤めてみて、どんなところが面白いと思いますか?

そうですね、やはり経営の中尾、中薗(Vananaz CEO)が私の意見に対してウェルカムで、オープンであるというところがはじめに挙げられるかと思います。これは私にとってとても大切なポイントで、私たちの世代や若い世代は、自らの意見を聞いてもらえること、そして考慮されることそのものがとても嬉しいと感じるんですよね。Vananazは国籍や性別、年齢は関係なく意見を聞いてくれるというところはとても魅力的です。だからこそ毎日、常にチャレンジングなことがたくさんあって、良い脳の体操になります(笑)。

それから、Vananazにいる”人”。話すだけで刺激になりますし、ジョークを言い合うくらい仲も良くて、みんな同じユーモアのセンスを持っているというところが居心地の良さにつながっています。

ーKateさんにとって、Vananazとは?

第2の家族です。家にいるよりもVananazで過ごしているし(笑)。私たちは最初、たったの4人からスタートしました。色んなことがあって、今はこんなに大きくなって。いつも、Vananazという組織は完璧ではありませんでした。今でもそうです。でも、それが家族というものですよね。喧嘩もするし、がっかりもするし、失敗もする。でも、友情やチームワークが互いを支えています。誰かのことを思いやることを忘れなければ、そこには希望があると強く信じています。

ー人事として、Kateさんが意識していることは?

毎日、全ての物事がスムーズに進むこと。ゴミ箱がいっぱいだとか、ものが壊れたとか、毎日小さな問題が発生するのですが、母親のような気持ちでそれに向かっています(笑)。メンバー間やメンバーとマネージャー、経営者間の問題が起こったときには親身に話を聞き、それを適切に上申する、社内のブリッジの役割だと思って日々仕事をしています。

ーKateさんには多くの「子供」がいるような感じですね!(笑)

本当にね。いい母親になれると思う(笑)。


文化の壁は思っていた以上に大きいけれど、だからこそ学び、人として成長していけると思う。

ーフィリピン人と日本人の、文化の壁を感じることはありますか?

まさに。この壁は思っていた以上に大きくて、日々学ばせてもらっています。例えば、フィリピン人は常に改善ポイントを具体的に知るために、リアルタイムでフィードバックを求めるんですね。でも日本人はとても礼儀正しいから、相手の感情を少しでも揺さぶるようなことって、特に本人が目の前にいる場ではあまりしないじゃないですか。だから、後からフィードバックをすると、思っていたのと違うように伝わることがあったりする。日本人のフィードバックの仕方に対してのインプットは私が意識して行っていることです。言語の壁ももちろん存在します。以前に、中尾がメンバーに対して礼儀正しいと思って伝えたことが、メンバーには彼が強く主張しているように感じられてしまい、小さなトラブルになったこともありました。私は彼の意図を汲み取ってメンバーに行間を補足したり、トラブルにならないように中尾に助言したりしていましたね。

逆に、日本文化から学ぶことも多くあります。例えば何かを提出するとき、私たちは何度も何度も推敲してモノを仕上げる文化を持っていて、少しクオリティに自信がなくても提出してしまうことが多くあります。一方で、日本人は最初からクオリティの高いものを求める。中尾からこの理由を聞いたのですが、フィードバックのサイクルを減らし、最短で目的に向かう姿勢は、学ぶ価値がある文化だなと思いました。

ーVananzで女性社員として働くことについて、どう思いますか?

男女の壁はまったくないと言い切れます!男性女性は関係なく全員が完全に平等に扱われ、私たちは性別で判断されるのではなく、たとえば人事として優秀であるか、エンジニアとして優秀であるか…と、自らの能力で評価をされるところはVananazの素晴らしいところ。女性だからといって能力を発揮しきれないというようなことがなく、思い切り働くことができますよ。

ーVananazでもっとも辛かったことは?

本当に最近ですが、大きく組織体制が変わりました。ここ数ヶ月で多くのメンバーがジョインし、一気に会社が拡大しました。そのため、これまでやってきたプロセスがもう機能しなくなってしまったり、これまでとは異なる個性のメンバーが入ってくることでワークスタイルが少し変わったり。顧客の満足を落とさずに、どんなメンバーに対してもモチベーションを高めながら会社の継続的な成長を支えるのは、私の中でも本当に難しくて、衝突もあって。そんなときに、中尾がより会社を大きくすることに集中し、中薗が社内の環境構築に集中するという棲み分けになり、中尾はファウンダー・会長という立場に、中薗がCEOという体制に変わりました。この組織体制の変更は会社を大きく変えました。この意思決定は経営陣の思いやりで、ここまでドラスティックに組織を変えられる会社はなかなか存在しないだろうなと思います。

メンバーのエネルギーこそが、チームワーク。


ーVananazで働いてきて、忘れられないことはどんなことですか?

まだオフィスが小さかったときのことです。メンバーは6人で、本当にわずかの案件しか持っていなかった。会社は本当に困窮していることに、なんとなくみんな気づいていたんですね。今考えれば中尾が一番辛かっただろうに、そんな状況のときに、中尾が会社の状況を偽りなく話してくれ、加えて自分のビジョンと顧客に対して真摯であることで自分たちの希望を紡いでいくということを、時間を作って私たちに向けて話してくれました。そのなかで、経営陣が私たちの努力を見てくれていることを知りましたし、メンバーを支えてくれる存在であることを強く思いました。

会社が危機的な状況であるということを聞かされて、普通は自分たちのキャリアや未来に不安を憶えると思うのですが、1人たりとも不安に思うことはなく、「もっともっとがんばろう」と決意を新たにしました。中尾がそのように私たちに向けて話してくれたときに感じた全員のエネルギーこそが、チームワークだと、今でも思います。いつでもこの瞬間に立ち戻って、Vananazのためにがんばろうと思っています。

ー素敵…!最後に、未来のメンバーにメッセージをお願いします。

知的好奇心に溢れ、学ぶことに喜びをもち、大きなチャレンジを受け入れることにワクワクするなら、Vananazはあなたが求めている環境です。Vananazは、意見を聴き議論をするという土壌がしっかりと整っている会社だからこそ、自らの意志や意見を持ち、それを伝えることを惜しまないような人にぜひ来てほしいです!

事業拡大に伴い、Vananaz Systems Inc.では採用を強化しています!ぜひ気軽にご応募ください!

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