「高校生と企業を繋ぎ、若者のキャリアの第一歩を創出する」。私たちミライズは、高卒採用支援プラットフォーム『高チャレ』を通じて、そんな社会課題の解決に取り組んでいます。
少子高齢化に伴う労働力人口の減少により、現在多くの企業が「高卒採用」に注目しています。しかし、大卒採用とは異なり、高卒採用では「学校の進路指導の先生」を通じて自社の魅力を伝えなければなりません。企業側が良かれと思ってアピールした条件が、実は学校側が求めている本質的な魅力とは少し異なっている……といった「視点のギャップ(見えない壁)」が多くの現場で起きています。
ミライズの役割は、単なるシステムの提供ではありません。企業と学校それぞれの想いを汲み取り、両者の「架け橋」として本質的な関係構築を伴走することです。
今回は、実際にミライズがご支援している株式会社HITOWAヘルスケアカンパニーの松原様、飛鳥未来きずな高等学校 池袋キャンパスの立川先生をお招きし、ミライズCS事業部の今町・赤間を交えて、現場のリアルな声をお届けします。
【対談者プロフィール(※写真左から)】
- 今町 駿介(ミライズ株式会社 CS事業部 部長)※主に企業側の採用成功に伴走
- 松原 身奈 様(株式会社HITOWA ヘルスケアカンパニー イリーゼ事業本部 人事部人事戦略課 係長 新卒採用担当)
- 立川 麗佳 先生(飛鳥未来きずな高等学校 池袋キャンパス 就職担当)
- 赤間 希央(ミライズ株式会社 CS事業部 学生支援課 係長)※主に学校・生徒側の進路支援に伴走
経験者の奪い合いからの脱却と、「直接話せない」高卒採用の壁
今町(ミライズ): 本日はよろしくお願いいたします。まずはHITOWA様が新たに「高卒採用」に注力されるようになった背景について教えていただけますか?
松原様: はい、よろしくお願いいたします。弊社は全国で有料老人ホームやデイサービスなどを展開しており、約3,500名の従業員がいます。長年、中途採用などの経験者の割合が新卒の10倍以上を占める状況が続いていました。しかし、経験者を他社と奪い合うだけでは限界があると感じ、未経験からでも自社で若手を育成していくために、2年ほど前から高卒採用に本格参入したんです。
そこで直面したのが、高卒採用特有の『見えない壁』でしたね。大学生の採用とは違い、高校生には企業から直接アプローチすることができません。必ず進路指導の先生を通す必要があり、自社の実態や魅力が、先生を通して生徒に正しく伝わっているかどうかが分からず、非常に難しさを感じていました。
今町(ミライズ): 私たちも日々多くの企業様とお話しする中で、その「アプローチの難しさ」は共通の課題として伺います。手探りの状態でスタートされた中で、具体的にどのような部分に課題を感じていらっしゃったんでしょうか?
松原様: 学校の先生に対して、月に何回訪問していいのか、どのタイミングで電話をしていいのかという距離感ですね。また、介護の専門用語を使っても先生や生徒には伝わらないため、言葉選びにも常に試行錯誤が伴いました。ノウハウがなく手探りの状態で関係構築を模索する中で、自分たちだけでは限界があると感じ、学校と企業の間を繋ぐプラットフォームである『高チャレ』を導入することにしたんです。
今町(ミライズ): 導入後、実際に私たちが伴走させていただく中で、その距離感や言葉選びといった課題にはどのような変化がありましたか?
松原様: 今町さんたちから、学校の年間スケジュールに合わせたアプローチのタイミングや、高校生に伝わる求人票の書き方など、具体的なノウハウをアドバイスいただいたことで、次に何をすべきかが明確になっていきました。第三者の客観的な視点が入ることで、関係構築の第一歩がようやく踏み出せたと感じていますね。
企業の想定が「別の魅力」に変わる。双方の視点を繋ぐ翻訳プロセス
赤間(ミライズ): 私は普段、学生支援課として学校を訪問して先生方の声をお聞きしているのですが、企業様と学校側で「視点のギャップ」が起きているなと感じることがよくあるんです。松原様は、実際に学校側とコミュニケーションをとる中で、事前の想定と違っていて驚いたことや、認識が変わったような出来事はありましたか?
松原様: はい、例えば夜勤の捉え方ですね。弊社は国や東京都からの助成金もあるため、東京の施設で夜勤に入り始めると高卒でも月給が30万円を超えるケースがあるんです。
企業側としては、元々純粋に給与が高いことを最大のメリットとしてアピールしたいと考えていました。ただ、実際にお話ししてみると、我々が意図していた稼げるという点よりも、全く別の視点から関心を持たれることが多くて驚きましたね。
立川先生: そうでしたね。実は、学校側から見るとその条件は全く別の魅力に映っていたんですよ。通信制である本校の生徒の中には、起立性調節障害などで朝起きられず、昼や夕方に起きて夜型の生活を送っている生徒がいるんです。
朝が苦手で夜に働く方が合っている生徒にとって、夜勤という働き方は、むしろ新しいキャリアの選択肢として魅力的に映るんですよね。赤間さんたちミライズの方が、企業さんの魅力をそうした生徒の目線に合わせて“翻訳”して伝えてくださるので、私たちも非常に助かっているんです。
赤間(ミライズ): 私たちも、社内の企業担当メンバーと日々情報交換をし、企業の本当の魅力を今の高校生にどう届けるかをすり合わせています。働き方といった条件面でのマッチングはもちろんですが、立川先生が初対面の企業を見極める際、根底としてどのような点に注目されていますか?
立川先生: 私は、いただいた求人を生徒に紹介するにあたって、社会経験のない高校生が本当にその職場で安心して働き、将来的に活躍できる環境かどうかを何よりも重視していますね。そのためにも、企業側に若手をしっかりと育成していくスタンスがあるかどうかを、直接のお話しなどを通じて丁寧にお伺いするようにしているんですよ。
松原様: 私たちも、そうしたリアルな学校側の声をミライズさん経由でも伺うことで、ただ人手が欲しいから『採用したい』という目線ではいけないと痛感しましたね。
社会経験のない高校生を迎え入れるということは、彼らの初めてのキャリアを私たちが一緒に築いていく責任があるということです。まずは学校や生徒一人ひとりをより深く理解し、育てていくという姿勢で向き合うように、採用に対するスタンスを大きく変化させていったんです。
「紙」だけでは伝わらない魅力を届ける。教員と生徒を直接繋ぐ『高チャレ』
赤間(ミライズ): 若手を大切に育てていきたいという企業側の熱意を実際に生徒へ届ける上で、立川先生の学校では普段、膨大な求人情報を案内していく中で何か難しさを感じていらっしゃるのでしょうか?
立川先生: 届いた求人票を職種別にファイリングして壁に掲示したり、パンフレットをコーナーに並べたりしていましたが、生徒が自ら進んで見ているかというと、なかなか目に留まらないのが実情だったんです。
また、教員側が生徒の検討状況を把握しきれず、連携ミスが起きかねないという懸念もありましたね。 そうした情報の届け方に限界を感じていた時に導入を決めたのが、『高チャレTV』だったんです。
赤間(ミライズ): 先生とのお打ち合わせの中で、「もっと生徒目線で情報を届けたい」という熱い想いを伺い、導入を進めさせていただきました。これから『高チャレTV』も交えて本格的に運用されていくとのことですが、学校現場や生徒さんの動きにどのような変化が期待できそうですか?
立川先生: これまでも紙の冊子自体は活用してきましたが、今後は動画やスマホ検索も交えて、より生徒の目線に合った情報の届け方に整えていきたいと考えています。これによって、生徒は学校の壁に貼られた求人票を見に行かなくても、自宅でいつでも検索できるようになりますし、文字だけでは伝わりにくい職場の雰囲気もリアルに知ることができますよね。
教員の労力を削減しつつ、生徒が具体的な働くイメージを持った上で相談に来てくれるようになるため、我々も一人ひとりに寄り添った深い進路指導に専念できる仕組みとして、大いに期待しているところです。
松原様: 企業側としても、システムを通じて学校ごとの就職希望者数などがひと目で分かるようになっており、経験や勘に頼らずにアプローチしやすくなりましたね。何より、紙だけでは伝えきれなかった職場のリアルな雰囲気を、これからは動画で生徒の皆さんにダイレクトに伝えやすくなると大いに期待しています。
▼高チャレサービス詳細については下記から!
【サービス紹介】労働力減少時代、企業の「採用力」を再構築する一手。「高チャレ」で実現する、高卒採用という名の構造改革 | ミライズ株式会社
直接会うことでしか伝わらない熱量。「イベント共創」から見えたリアル
今町(ミライズ): 『高チャレTV』での情報発信に加え、学校内で開催される企業説明会などのイベントにもご参加いただいていますよね。こうしたリアルな接点の創出も私たちが注力している部分ですが、松原様はどのような狙いでイベントに参加されたんでしょうか?
松原様:紙の求人票や画面越しの動画だけでは、現場のリアルな温度感やスタッフの飾らない人柄までは、どうしても伝わりきらないというもどかしさがありました。そのため、直接生徒さんとお話しできる場があればぜひ参加し、会社のありのままの雰囲気を肌で感じてもらいたいと考えたのが一番の狙いでしたね。
赤間(ミライズ): 立川先生は、学校に企業をお招きしてイベントを行う際、どのような点を大切にされているのでしょうか?また、今回HITOWA様と一緒にイベントを開催しようと思われた決め手についてもお聞かせください。
立川先生: イベントを行う上で一番大切にしているのは、「生徒の不安や疑問に、目線を合わせて寄り添ってくださる企業かどうか」ですね。今回、本校の就職実績や生徒の状況を見たミライズの赤間さんから、「HITOWA様なら今の生徒さんたちにきっと合いますよ」とご提案いただいたのがきっかけでした。
実際に事前のやり取りをしてみると、HITOWA様は自社のアピールよりもまず「生徒さんたちはどんなことに悩んでいますか?」と私たちの声に真摯に耳を傾けてくださり、この企業様のお話なら、ぜひ生徒たちにも直接聞かせてあげたいと強く感じたんです。
今町(ミライズ): 実際にイベントをやってみて、企業と生徒の間で想定とのギャップや、意図と受け取り方のズレを感じることはありましたか?
松原様: 正直、大きな気づきがありましたね。最初は少しでも魅力的に見せようと、会社の安定性や制度の良さを中心に説明しようと準備していたんです。
でも、実際に生徒さんから出てくる質問は、「お休みの日は何をしてリフレッシュしていますか?」「職場で失敗したときはどうやって乗り越えましたか?」といった、もっと身近でリアルな「働く人の日常」についてだったんです。
立川先生: そうですね。生徒たちは「企業の規模」よりも、「自分がこの人たちの中で安心して働けるか」という人間関係や職場の空気を何よりも気にしているんですよ。HITOWA様のスタッフの方々が、生徒の素朴な質問に対して飾らずに、失敗談なども含めて気さくに答えてくださったことで、生徒たちの表情がパッと明るくなり、不安が払拭されていくのが分かりましたね。
一方的に会社の説明をするのではなく、生徒と同じ目線で向き合ってくださっているのが伝わってきて、本当にありがたかったです。
松原様: 等身大のコミュニケーションを重ねた結果、高チャレのイベントや職場見学ツアーを通じて、2名の職場見学参加、1名の応募実績に結びついたんです。直接対話することのパワーと、そうした出会いの機会を作っていただけたことに、確かな手応えを感じています。
▼赤間さんについては下記から!
【社員インタビュー】人の成長に寄り添い、未来を照らす。元法務教官がミライズの学校事業部で描く、新たなキャリアと情熱 | ミライズ株式会社
▼学校部隊の具体的な業務については下記から!
【業務内容紹介】教育現場と企業をつなぐミライズの顔。「学校部隊」のリアルな仕事内容とは | ミライズ株式会社
いきなり「採用」は生まれない。関係構築から始まる高卒採用の第一歩
今町(ミライズ): 高卒採用は、若手人材の確保に悩む多くの企業にとって非常に魅力的な市場だと思いますが、最後にお二人が考える、高卒採用に向き合う上で大切なスタンスを教えていただけますか?
松原様: 最初から採用したいと結果を急ぎすぎることや、一方的な会社説明をするのはNGですね。月に何度も訪問するような短期的なアクションではなく、半年に1回でも卒業生の活躍状況を報告しに行くといった、継続的な信頼関係の構築が結果的に良い採用に繋がると実感しています。
立川先生:企業に対しては、採用して終わりではなく、卒業した生徒を社会人として育成するという部分にぜひ注力していただけると、大変ありがたいです。もちろん、送り出す学校側としても、社会に出るための基礎力やマナーの指導に今後も力を入れてまいります。そうして双方で協力し合いながら、共に生徒を育てていくような、長く信頼できる関係性を築いていきたいですね。
松原様: 本当にそうですね。私たちも同じ想いですが、最初は学校とどう関係を築けばよいか、手探りの状態でした。だからこそ、学校の先生との距離の縮め方や、生徒に響く言葉の選び方など、客観的な第三者視点でアドバイスをくれるミライズさんの存在は本当に心強かったです。
今町(ミライズ): ありがとうございます。お二人が実践されているように、高卒採用は求人票を出してすぐに結果が出るものではなく、「いきなり採用は生まれない」という現実があります。 まずは企業と学校がお互いの認識のギャップを丁寧に埋め、若手を共に育てるパートナーとして信頼を築いていくことが大切です。
そのための「関係性づくり」を、私たちミライズはこれからも全力でサポートしてまいります。本日は貴重なお話をありがとうございました。
あなたの伴走で、企業と若者の未来を繋ぎませんか?
ミライズのCS業務は、単なるシステムの提供や導入支援に留まりません。顧客の「一番の相談相手」となり、見えない壁を越えるための関係構築から、採用成功に向けた具体的なノウハウの提供まで、成果のために必要な課題解決に深く入り込む、非常に手触り感のある仕事です。
「システムを売るだけ、導入するだけの仕事では物足りない」
「顧客の課題に深く入り込み、本質的な関係構築を伴走したい」
「自分の仕事が、若者のキャリア創出という社会課題の解決に直結する実感を得たい」
もしこうした働き方に少しでも共感していただけるなら、ミライズはとてもやりがいのある環境だと思います。
企業と学校、そして若者たちのより良い出会いを作るために、ぜひ一緒に取り組んでみませんか。あなたからのご応募をお待ちしています。
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