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こんにちは、ドクターメイトのアオパンです!
ドクターメイトは、いつでも介護関係者のそばに医療がある安心をお届けするため、日中医療相談の他、夜間のオンコール代行サービスを提供している会社です。
今回は、2022年6月23日(木)に実施されました4社合同イベント「Startup × HealthTech 非効率な市場課題をデジタルの力で変える!」についてレポートいたします。
イベント概要
介護医療に関わるベンチャー企業は大変多い昨今ですが、まだまだその認知度は高いとは言えません。そこで、より多くの方に業界の魅力を知ってほしいと立ち上がったのが、介護医療の社会課題に取り組むヘルスケア・スタートアップ4社でビジネス領域を管掌するCOOたちです。
トークテーマは「ヘルスケア業界の非効率とは?各社の事業イシューから見える視点」と「ヘルスケア業界のマーケットの魅力と発展性について」。医療・介護業界に携わったことのない方にもわかりやすくお伝えします。
現在取り組んでいる課題と、日本が将来直面する医療介護の大きな課題をどのように解決していくかについて、各社の目線から語っていただくことで、業界構造やソリューションの差異が浮かび上がってくる、本イベント。今回が初開催ということで、4社が協力して準備にあたると共に、経済メディアである株式会社ストレイナーより協賛いただいて開催が実現しました。
各社の自己紹介と、トークセッションでお送りし、非常に濃密な1時間でした!
イベント登壇者
恩田淳 / TXP Medical株式会社 COO
アクセンチュア戦略グループ及びアナリティクスグループにてモバイル・医療機器・官公庁・エネルギー業界を中心とした事業戦略やオペレーション改革、ビッグデータ関連のプロジェクトに従事。その後、JMDCにて主に生保業界や医療保険者を対象とした新規事業の開発や医療ビッグデータ解析プロジェクトをリードした後、現職。
榎本順彦 / 株式会社3Sunny COO
北海道出身。リクルートにて中途採用領域のサービス開発や法人営業を経て、AIスタートアップに転職しWEB解析プロダクトの立ち上げを経験。2016年7月に株式会社3Sunnyを共同創業。取締役COOとしてコーポレート領域全般やCS・BizDev領域などを担当。 10代の頃は囲碁のプロ棋士を目指していました。
松本良太 / カイテク株式会社 Sales Director
国内スタートアップ複数社にて事業開発・営業マネージャー・事業部長等に従事した後、介護業界特化のワークシェアリング「カイスケ」を提供するカイテク株式会社に参画。Sales Directorとして、Go-To-Marketの企画~実行に従事し、営業・マーケティング組織の立ち上げやCRM等の基盤づくりなど事業計画達成に向けたあらゆる業務を推進。
宮崎共生 / ドクターメイト株式会社 COO
不動産企業に新卒入社し、以後も一貫して営業・採用職に携わる。リクルートキャリアおよびアソビューでの法人営業、マネジメント経験を経て、親族の介護体験を機に現場課題の解決をしたいと考え、ドクターメイトに参画。マーケティング・セールス・新規事業部門を管掌。
野添雄介 / 株式会社ストレイナー 代表取締役
2014年に東京大学農学部を卒業後、株式会社ディー・エヌ・エーにエンジニアとして入社。Fintechスタートアップを経てStockclip株式会社(現・株式会社ストレイナー)を創業。「未来をつくる人に貢献する」をミッションに掲げ、成長産業に特化した経済メディア「Strainer」を運営。
各社のピッチ
各社の語る事業領域と目指す未来について、簡単にお話いただきました。内容をざっくりまとめてお伝えいたします!
恩田淳 / TXP Medical株式会社 COO
◎取り組む領域と課題感
年間600万件の救急出動があり、病院初診の半数以上、入院患者の1/3の入口となっている、救急医療。その現場には、搬送先調整の長時間化・各人の膨大な書類作業・重複作業などの非効率な状況があります。原因のひとつが「医療データの分断」。救急現場から搬送先病院との調整や引継ぎの効率化、病院の電子カルテなど再利用の難しいデータの活用といった、情報連携の最適化が必要です。
◎ソリューションと目指す姿
救急現場における患者情報をデジタル化し、病院への即時伝達を実現。スムーズな情報共有によって効率的かつ正確な意思決定をすることができるようになります。また、電子カルテの文章を構造データ化することで、病院内での業務へのデータ利活用や効率的な医学研究を可能にします。医療データプラットフォームの提供により医療の質の向上を目指します。
榎本順彦 / 株式会社3Sunny COO
◎取り組む領域と課題感
日本の医療は「機能分化型」であり、診察・治療・ケアが別の施設で行われる構造です。入退院調整などの施設同士のやりとりは、現在でもほぼ電話とFAXで行われており、非常に煩雑で非効率的。膨大な作業によって現場は疲弊し、手が回らないために患者の受け入れが困難になるなどの問題が発生しています。
◎ソリューションと目指す姿
入退院支援業務を効率化する「CAREBOOK」は、オンライン上での入退院調整業務を可能にする全国初のクラウドサービス。医療機関に提供し、情報連携業務の負担を大幅に軽減。誰もが安心して医療介護を受けることができる社会を目指します。
松本良太 / カイテク株式会社 Sales Director
◎取り組む領域と課題感
介護業界では他産業と比べて非常に採用が難しい現状があります。介護人材の不足により、2040年には4人に1人が介護難民になると言われているなど、高齢化が進むにつれて現場が逼迫していくことは避けられない状態です。
◎ソリューションと目指す姿
提供する介護ワークシェアリングサービス「カイスケ」は、有資格者の即戦力の介護職とすぐに繋がり働いてもらえるサービス。有資格者260万人のうち、介護現場で働いていない非従事者の100万人が柔軟に介護経験を活かして活躍できるよう、介護事業所とのマッチングを行います。
宮崎共生 / ドクターメイト株式会社 COO
◎取り組む領域と課題感
高齢化に伴い、国の政策方針から病院は長期入院を回避する方向に。結果として介護施設での医療対応が増加しましたが、現場では十分な医療体制が敷かれておらず、介護スタッフや看護師にとって非効率かつ負担の大きい状況が続いています。この負担の大きさによる離職も多いと言われており、人材不足の業界に負のループを生み出しています。
◎ソリューションと目指す姿
日中は「医療相談」、夜間は「オンコール代行」と、オンラインで医療的な相談ができる2つのサービスを提供し、いつでも介護のそばに医療がある安心をお届けします。また、こうした働き方を通じ、全国で医療リソースをシェアして介護を支える全国包括ケアの形を目指します。
トークセッション
各社の語る事業領域と目指す未来について、簡単にお話いただきました。内容をざっくりまとめてお伝えいたします!
ヘルスケア業界の非効率とは?各社の事業イシューから見える視点
医療領域にも介護領域にも共通している課題として「紙・電話・FAXが現役選手」ということが各社から挙げられました。介護施設と病院、救急車と病院など、情報連携が必要なシーンが多いにもかかわらず、Webサービスなどを用いての情報共有が進んでいない現状があります。
個人にメールアドレスが付与されていないどころか、PCの支給が無かったり、そもそも電波が入らなかったり……。インターネットを使用して独自のシステムを活用している施設も存在しますが、連携先施設のシステムとの共通インターフェースがないため、結局アナログに頼らざるを得ないというペインも見えてきました。
繋がらない電話をかけ直し続けるような動きが、本来の業務時間を圧迫してしまう……。そんな非効率がある介護医療業界ですから、課題は顕在化しています。しかし、人員不足の中で日々の業務に追われる現場の方々は改善に乗り出す余裕がないことがほとんど。新しいツールの導入はオンボーディングの負荷が発生するため、現場に寄り添いながら価値提供していくことが重要です。
ヘルスケア業界のマーケットの魅力と発展性について
業界における課題は山積みであり、しかも国や自治体が尽力してもなかなか解決に至らない難しいものばかりです。こうした課題の大きさ、難しさを「面白い」と思えるからこそ、飽きることなく挑み続けているといいます。
顕在化した課題に対し、現場からの期待が大きいからこそやりがいがあるし、すごく感謝をされることも多いドメイン。自身の仕事が社会に対して意義あることであるという確信が、みなさんの背中を押しているようでした。
また、各社はお互いを「仲間」と表現していました。顕在化するほど困窮した状況や、ステークホルダーの多さ、市場の大きさといった、一筋縄ではいかない状況がある業界。1社でなんとかしようというのは非常に難しいからこそ、複数企業で組んで、一緒により良い世の中を目指したいという共通の思いを胸に、一致団結して課題解決に挑みます。
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最後に、みなさまから多数寄せられた質問に回答して、イベントは無事終了いたしました。
以上が、今回のイベントの大まかな内容です!
「毎月やってほしい!」といった嬉しい感想もいただきましたので、また開催した際にはぜひ、たくさんの方にご参加いただけると嬉しいです。
一緒に課題を解決し、社会をよりよくする仲間を大募集中!
まずはカジュアルにお話しできればと思いますので、お気軽にお声がけください。