2024.02.28
米国を拠点に、サステナブルな農業実現を目指して植物工場を展開するOishii Farm Corporation(オイシイファームコーポレーション、本社:Kearny, New Jersey, United States、CEO:古賀大貴、以下 Oishii Farm)は、日本円にして総額200億円のシリーズB 資金調達を完了しました。
本ラウンドには、日本電信電話株式会社(NTT)、株式会社安川電機、株式会社脱炭素化支援機構、株式会社みずほ銀行を始めとする、植物工場の展開を加速する上で重要となる様々な領域の日本を代表する企業や、McWin Capital Partners、Bloom8 などの欧米のサステナビリティファンドが含まれています。
今回の調達により、米国ニューヨーク近郊に建設中の世界で最もサステナブルな形の農業を実現する次世代植物工場の建設、および全米展開を加速させます。また、資本業務提携先企業との共同研究・開発を通じて、更なる生産工程の自動化およびコスト削減を追求します。
農業が直面する課題
地球温暖化による異常気象・自然災害による農作物の生育不良、農業用地や水の不足、労働力不足、農薬問題など、農業は多くの課題を抱えています。また、世界的に人口増加が加速し、このままでは数十年のうちに果物・野菜の入手が困難になる食料危機が予測されています。
日本の技術を集結させて挑む、サステナブルな社会課題解決
Oishii Farm は農業・食糧危機課題を解決すべく、世界最高峰である日本の農業・工業技術を基盤に、天候や風土、労働力不足に左右されずに、安全で高品質な果物・野菜を安定的にサステナブルに生産し、手頃な価格で消費者へ提供することを目指しています。
これまで培ってきた卓越した技術力を武器に、実現困難とされていた植物工場での高品質ないちごとフルーツトマトの安定的生産を成功させると共に、強固なブランドの確立を通じて、米国市場において急速かつ着実な成長を遂げてきました。
この度、さらなる果物・野菜の量産と自動化などを通じたコスト削減を実現すべく、次世代植物工場の建設を進めています。
【次世代植物工場の特徴】
広大な敷地面積を有する世界最大級の次世代植物工場は、自動化・AI を駆使し、最高峰のサステナブルな農業を実現します。以下を始めとする特徴を有しています。
- サッカーコート数面分に相当する敷地面積
- 完全無農薬
- メガソーラー発電施設からのグリーンエネルギー活用
- 水の完全循環システム
- 都市消費地近郊での生産による、輸送時に発生するCO2(フードマイレージ)の削減
- 自動収穫ロボットを含む各種自動化およびAI の活用
Oishii Farm は、このような継続的な取り組みを通じて、社会的課題の解決策の1つとなることを目指すと同時に、自社の成長を通じてより良い農業・社会の実現を目指しています。
日本電信電話株式会社 (NTT) 代表取締役社長 島田 明氏からのコメント
昨今、異常気象や自然災害、農業従事者の不足や農地の荒廃など、世界のあらゆる地域において農業の様々な課題が顕在化しており、デジタルトランスフォーメーションによる解決が期待されています。Oishii Farm は革新的な技術を自ら磨き上げこれまで実現困難とされていた植物工場での高品質ないちごの生産に成功しているトップランナーです。
市場への安全・安心な食の供給やNTT グループがめざす循環型社会の実現に向け、Oishii Farm とともに農業の未来に向けて挑戦してまいりたいと考えております。
新たな投資家一覧(五十音順)
- 株式会社インスパイア
- 株式会社荏原製作所
- 株式会社ダイニチ
- 株式会社脱炭素化支援機構(JICN)
- 中国信託商業銀行(CTBC Bank)
- 日本電信電話株式会社(NTT)
- 株式会社博報堂DYベンチャーズ
- 株式会社Plan・Do・See
- 株式会社ブロードエッジ・アドバイザーズ
- 株式会社みずほ銀行
- 三菱食品株式会社
- みやこキャピタル株式会社
- モバイル・インターネットキャピタル株式会社
- 株式会社安川電機
- Bloom8
- McWin Capital Partners
- New Hope - Coalescence Global Opportunities Holdings, LLC
- Nymph Investments Cayman Limited
※その他社名非開示の企業を含みます
※本件資金調達は、野村證券株式会社より助言を受けております