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NEWONEの管理部門は、経理から法務、労務、総務、人事まで、バックオフィス全般を取り仕切っています。「管理部門は、会社の先を見据えて土台を固める存在」と話す岩本 祥一は、ここでIPOに向けた推進業務を担っています。そんな彼の目には、成長過程にあるNEWONEがどのように映っているのか、話を聞きました。
NEWONE発「HR Plus(エイチアール プラス)」の受講が入社のきっかけ
──岩本さんのキャリアパスについて教えてください。
ファーストキャリアは、監査法人での会計監査の仕事でした。「IFRS」(国際財務報告基準)という会計について学んだあと、企業への出向を経験し、最終的には大企業向けの会計コンサルティングの仕事をしていました。
その後、バイオべンチャーに移り、バックオフィス業務を担当しました。15名ほどの規模でしたが、もともと業務の幅が広かったため、経験を積むにつれて専門家とのやりとりの中で各分野を深掘りできるようになりました。
──NEWONEとの出会いについて聞かせてください。
前職の時代に、人や組織についてもっと学びたいと思っていたところ、NEWONEが開講している人事向けのオンラインスクール「HR Plus」を紹介されたことがきっかけです。
オンラインで全6回、3カ月ほどかけて人や組織に関するいろいろな話を聞きました。会社に持ち帰って具体的なアクションを起こすという事後課題もあったので、非常に実践的に学べたという印象がありました。当時の講師は、社長の上林 周平でした。
──最初のきっかけは、NEWONEが提供するサービスの受講だったんですね。そこからNEWONEに入社するまでの経緯を教えてください。
もともと人や組織に関心がある中で、会計コンサルティングの仕事をしている時に「同じような仕事をしているのに、マネージャーや上司によって自分自身のパフォーマンスが変わる」ということに気づいた瞬間があったんです。
バイオベンチャーでバックオフィス全般を経験した上で、この部分をもっとよく知りたいと思うようになりました。それが叶う環境としてNEWONEの事業領域がマッチすると思い、参画することにしました。
血の通ったルール作りをめざす
──いわゆるベンチャーの管理部門というと、戦略的なプランニングにかかわる場合もあれば、後ろからしっかり組織を固めていく存在という場合もあると思うのですが。
NEWONEの管理部門は、どちらかというと後者の土台を固めていく存在だと思います。ただ、後ろ向きというよりは、この会社の行く先を見据えて土台を固めていくというようなニュアンスが一番フィットするのではないでしょうか。
──では、岩本さんの具体的な日々の業務について教えてください。
私が担当するのは、IPOに向けた推進業務が70%、日常的なサポート30%というところです。IPOの準備は、大きく分けて2つありまして、一つは「決算の早期化」、もう一つが「ガバナンスの強化」です。
決算といえば、管理部門だけでやるものと思われがちですが、実際は「決算は企業活動を数字に落とす作業」なんです。ですので、そのプロセスは、会社全体で取り組んでいくものだと私は捉えています。そのため、NEWONEのメンバーには、経費精算を早めに済ませるようにとお願いしています。とくに「半蔵門飲み」と「出張の経費精算」は都度精算の協力を仰いでいます。
一方「ガバナンスの強化」とは、会社のルールを作っていくことですね。そして、作った規程やマニュアルをみんなで運用していくイメージです。
そこで、私が一番大切だと思っているのは、バランスです。ルールが増えるとみんなにとっては煩雑になるかもしれませんが、必要なことでもあるので、そのほどよいバランスが難しいところです。
みんなの働きやすさも大切にできるように、過度に厳しくならないルール作りを心がけています。私が社内で一番共有したい点は、「ガバナンスは、やらされ仕事ではない」ということです。「そもそもガバナンスってなんで必要なの?」と定義した時に、「企業として成長し、大きくなっていく過程で必要だよね」という共通認識を持つことが重要だと思っています。
ただルールだけがあっても意味がないし、血が通ってない感じがします。みんなで一緒にやろうよと、それを守って運用していくから意味があると思うんです。
──岩本さんご自身が、ルールを作る際に心がけていることはありますか?
なるべく手間がかからないようにすることが、一つの観点ですね。それから、「わかりにくい」とか「判断に困る」という場合にその迷いの時間がちょっとしたストレスになるので、なるべく減らすようにしています。
まだまだ改善の余地はあると思っていて、たとえば稟議項目は、どのフォームを利用するかをパッと選べるように、書き方の資料を作成して添付するなどの工夫をしています。
わからない時は気軽に聞き合える、オープンな関係性を築きたい
──ところで「半蔵門飲み」ってなんですか?
NEWONEではメンバー同士の対話を大事にしていて、お互いのことをよく知るために集まる飲み会やランチの費用を、会社が補助しています。
具体的には、4人以上が一緒に飲み会やランチ会を開催し、その様子を撮影して会社のコミュニケーションツールに写真を掲載すると、一定の補助をする仕組みです。これにより、チームの飲み会や新メンバーの歓迎会が積極的に行われるようになっています。
やはりそういう機会を設けて、社員同士の関係性をよくすることも、NEWONEの文化を作っていく上で重要なポイントだと思います。
──コミュニケーションツール上に写真が掲載されていると、他のメンバーとの会話のきっかけができますね。
当社は出社とリモートのハイブリッドで仕事をしている社員が多いですし、こうした交流を促す機会を創出することで、社員同士がよりよい関係性を構築することにつながっていくと思います。
──岩本さんの業務においても、やはりコミュニケーションは重要ですよね。
そうですね。個別の質問はもちろん、管理部門全体に対する問い合わせも大事にしています。全体として良くしていきたいので、案件が生じたらすぐに改善するようにしています。バックオフィスとしてめざしているのは、「わからないことがあれば、すぐに聞ける」というような、気軽にコミュニケーションを取れる関係性を築くことなんです。
──そういえば、岩本さんが「日報」に付けられている「#ガバナンス強化」、「#画竜点睛」、「#9カ月の過ごし方が肝」といったハッシュタグが印象的だというメンバーからの声を聞きました。
一般的に、日報はチームや上司など、上司と部下の関係性の中で完結するものですが、NEWONEでは全社員が日報を全体に共有しています。つまりオープンなんです。
人の温かみを残した組織を作りあげていく
──管理部門は、どのような雰囲気ですか?
現在、私を含めて4名の体制で、NEWONEの設立当初から在籍しているメンバーがいたり、経理の経験が豊富なメンバーがいたりと、それぞれが自立的に仕事をしています。
一方で、一つの案件が他の担当の業務にもかかわってくるなど、連携が必要なことも多いので、チームメンバーの間で活発にやりとりしたり、議論したりすることもあって、お互いの関係はけっこう密なのかな、と思います。
──議論することもあるんですね。
たとえば、週1回のミーティングで「こういう業務フローで進めようと思う」と話すと、どういう懸念があるかとか、あそこはもっとこうした方がいいのではないかとか、わかりやすいのはこうだ、効率的なのはこうじゃないか、といった意見が次々と出てくるので、自然と議論が深まります。
──最後に、岩本さんが感じているNEWONEの推しポイントはどんなところでしょうか?
なによりも「人のよさ」だと思います。転職する際に、社長の上林や、上司にあたる澤野 祐子、人事の担当者と対話したところ、みんな印象がとてもよかったんです。他の会社も検討していたのですが、NEWONEは私の感覚にフィットしていると感じました。入社後もその印象は変わらないですね。
また、成長の速度が速いところも推しポイントです。新しい部署ができたり、人が増えたりすると、立ち上げや受け入れの準備を最初にするのがバックオフィスの仕事なので、肌でそれを感じます。
──コミュニケーションツールで全体の動きをいつも見ることができるというのも、とてもNEWONEらしさがあってすてきだと思いました。
情報がオープンであるというところも、確かにNEWONEらしいですね。他のメンバーに対して関心を持つ人が多いのもいいところです。オフィスで元気がなさそうな人がいたら、誰かが声をかけているといった小さなことにも、親しみやすさが表れていると思います。
そんな人の温かさを大切にしながら、会社としての仕組み作りを進めていけたらいいなと思っています。「仕組み」と聞くと、無機質で冷たいイメージもあると思いますが、そこに人の温かみもちゃんと残すことができたら、これまで以上に価値があると思うのです。
それによって、組織がより強くなり、みんなが成長できる土台がどんどん整っていくのではないかと思っています。
※ 記載内容は2024年9月時点のものです