cloudpackのAWS導入事例|株式会社集英社様『全国一斉ONE PIECEナレッジキング決定戦』
2,500社を超えるAWS導入実績を持つcloudpack。導入事例として株式会社集英社様の『全国一斉ONE PIECEナレッジキング決定戦』で利用したAWSプロダクト、cloudpackのプランやサービスを合わせてご紹介いたします。具体的なイメージにご活用ください。
https://cloudpack.jp/casestudy/167.html
早いもので2019年4月にアイレットに中途入社してから6年が経過しました。
6年間が、長いようであっという間でもあり、不思議な気分です
この6年間を振り返り、自分のキャリアと現在地を見つめ直すとともに、同僚へのエールやアイレットに興味を持ってくださる方を増やす目的で本記事を書きました。
2013年に経済学部を卒業した私は、いわゆる「ガクチカ」も特にない、意識の低い学生でした。就職氷河期の余波もあり、就職活動は難航しました。
文系出身で特にやりたいこともなく、「ネットサーフィンくらいならできるし」という程度の理由で、なんとなく中小企業のSE職を志望していました。コミュニケーションに自信もなかった私ですが、なんとかSESの会社に入社し、業務システムなどの保守開発を経験しました。
業界研究もろくにしていなかったものの、幸運にもこの仕事は自分に合っていたようで、学生時代が嘘のように、仕事のための勉強には苦を感じませんでした。エンジニアや顧客とのコミュニケーションも徐々に得意になり、自信を持てるようになっていきました。
そうなると欲も出てきて、「高度な上流工程に携われるようになれば、自分の市場価値も上がるはずだ」と考えるようになり、それがキャリアの軸となっていきました。
その後、SIerに転職し、プライムベンダーとして新規基幹業務システムの設計・開発に従事しました。当初描いていたキャリアプランに沿って順調に進んでいたものの、技術への関心が強い自分にとって、クラウドや最新技術へのキャッチアップが遅れていること、そしてそれらを実践できる環境にいないことに、どこか引け目を感じていました。
そこで、上流工程の経験を活かしながら、クラウドや新しい技術にも積極的に取り組める環境を求めて再び転職を決意。ちょうどそのタイミングで、エージェントからアイレットを紹介され、ご縁があって入社することになりました。
アイレット入社後すぐはエンジニアとしてバリバリと実装業務に取り組むことになりました。
Slackや各種業務用SaaSが整備されており、入社手続きが全てオンラインで完結するのに感動したのを覚えています。
私の配属された第四開発事業部(現DX開発事業部)は、アイレット創業期から存在する少数精鋭ベテランが多く在籍する事業部で、当時は現在の平野副社長が部長を務めていました。
即戦力として期待されて採用されていたこともあり、既存案件の開発者としてアサインされたのも束の間、わずか1ヶ月後には新規案件の設計およびリードエンジニアを任されることになりました。スピード感に驚きつつも、大きなモチベーションとなりました。
また、事業部初の新卒メンバーの教育担当も任され、二人で新しい技術やAWSにキャッチアップしながら、スピード感を持って多様な案件に取り組みました。忙しさの中にも充実感があり、日々楽しく仕事をしていたことが思い出されます。
当時取り組んだ案件のひとつが、こちらの事例です。
アイレットでは幅広い業種・業態のお客様とお取引があるため、従来の業務システム開発では経験できなかったタイプのプロジェクトにも関わることができ、大変刺激的でした。
年末には、初めてプロジェクトマネージャーを任され、クラウドを活用した開発案件を自ら推進・遂行するまでに成長することができました。
2019年終わりから2020年はコロナ禍の本格化に伴い、アイレットでも働き方が大きく変わり、リモートワークが本格導入されました。
ちょうどその最中、私はプライベートでも入籍という大きな節目を迎え、公私ともに大きな変化の年となりました。
働き方が変わっていき、適応方法を模索している中でもアイレットの社員数はどんどん増えていきました。
部署内のマネジメント体制の分散と強化が必要となり、私自身はグループリーダーとして抜擢され、4名の小さなチームを率いることになりました。
管理職は初めての経験でしたが、少人数ながらも責任ある立場として、自分なりにマネジメントの在り方を考え、学びながら日々取り組みました。
案件自体はコロナ禍でも引き合いが多く、Raspberry Piを使ったPoCや、モバイルアプリと組み合わせたIoTサービスなど、尖った技術領域にもチャレンジする機会に恵まれ、技術者としての経験値も大きく広がった1年でした。
コロナ禍がなかなか収束しない中でも、組織の成長は続き、私はグループを束ねるセクションリーダーへと昇進しました。
プライベートではコロナ禍の中結婚式を挙げました。
アイレットで学んだフルスタックな経験を駆使して妻と結婚式のためのWebアプリを作ったのはいい思い出です。
また、神奈川に分譲マンションを購入し、人生の節目となる出来事が続いた年でもありました。
リーダーとしての責任はさらに重くなりましたが、この頃から「自分の成長」だけでなく、「メンバーの成長」を喜びと感じるようになりました。チームのメンバーが一歩ずつステップアップしていく姿にモチベーションをもらい、それが巡り巡って自分自身の成長にもつながっていく、そんな考え方を持つようになったのも、このタイミングからです。
また、視座も徐々に高まり、チーム単位を超えて「組織をどう良くしていくか」という観点にも意識が向くようになりました。
コロナ禍が徐々に落ち着きを見せ、働き方はハイブリッドワークへと移行していきました。オンラインとオフラインが共存する中で、メンバーとの対面のコミュニケーションも少しずつ戻っていきます。
一方で、2021年末からプロジェクトマネージャーとして推進していた大型案件が佳境に差しかかり、加えてセクションリーダーとしての組織マネジメント業務も本格化。
物理的にも精神的にもこれまでのやり方では立ち行かなくなり、「自分1人のパワープレーで何とかする」ことの限界を痛感しました。
この年を通して、特に学んだのは「権限を委譲することの重要性」です。
任せることは手放すことではなく、信じて託すこと。自分が抱え込んでしまうことでメンバーの成長の機会を奪っていたことに気づき、意識して判断や責任の一部をチームに委ねるようになりました。
結果的に、これまで育ててきたメンバーたちはその期待に応えてくれ、彼らの成長がチームの強さとなっていきました。そして何より、その姿に何度も助けられ、私自身も一段階上のリーダーへと導かれたように感じています。
「任せることでチームは育ち、自分も成長する」その本質を、試練の中で学んだ一年でした。
2023年3月、第一子が誕生し、通算一ヶ月の産後パパ育休を取得することができました。
これまで一ヶ月も仕事を離れた経験がなかったため、ソワソワして落ち着かない気持ちもありましたが、出産後の妻を支えながら安心して育休を過ごすことができたのは、業務をフォローしてくれたチームメンバーたちのおかげです。
入社当初は10数名だった事業部も、気づけば40名近くに拡大し、新卒や若手メンバーも年々増加。社内合宿のような活発なイベントを実施できるほどになりました。
メンバーの増加と共に案件の規模も拡大、必要とされる技術スタックも多様化し、プロジェクトマネージャーやリードエンジニアの不足、技術・ナレッジの継承といった課題も表面化していきます。
事業部として次のステージに進むためには、仕組みや育成の強化が急務となり、事業部全体の視点から課題に向き合うことになりました。
残念ながら、十分な推進力を発揮しきれず、事業部としても目標には届きませんでしたが、マネジャーたちが試行錯誤する中で、マネジメントの在り方や組織課題と真剣に向き合う契機となりました。
そんな中でも、一歩先を見据えて次年度の成長につながる種まきとして、生成AIの潮流をいち早く捉えた事例を公開することができました。
AWSだけでなくGoogle Cloudにも取り組み、他部署との連携や企業全体を巻き込んだ取り組みにまで広がりを見せるなど、次のステージへの布石を打つことができた年でもありました。
私の発案をきっかけに、新たな挑戦のため事業部名を「DX開発事業部」へとリネームし、リブランディングをスタートさせました。
Googleとのパートナーシップをさらに強化し、生成AIブームの波に乗るための事例発信、ブログ執筆、登壇といった露出機会を増やすべく、先陣を切って活動を展開していきました。
中でも特に印象的だったのは、以下の事例案件です。生成AIを活用した要件をいただけたことで、社外への強い発信力を持つフックとなり、結果として社内の事例優秀賞を受賞するまでに至りました。
プリセールス段階から自ら関与し、事例にできたことは、私にとっても大きな手応えとなり、お客様にも喜んで頂けて、本当にやってよかったと思える取り組みになりました。
また、「iret テクニカルアンバサダー」に認定されたことにより、名実ともに技術・発信の両面で組織を牽引する存在として、社内外での発信力や影響力を求められる立場になりました。
さらに、こうしたマーケティング露出や技術発信が新たな案件引き合いを生み出し、結果的に社外からの評価にもつながりました。
Google Cloudからもアワードをいただくことができたのは、その象徴的な成果のひとつです。
もちろん、これらの成果は私ひとりの力ではなく、部全体で積み重ねてきた活動の結果です。
事業部としての目標もV字回復で達成し、大団円の結果となりました。
このように、組織の挑戦が個人の発信につながり、やがてそれが再び組織の評価やチャンスに還元されるという、良い循環を生み出せた一年だったと感じています。
そして2025年現在に至ります。
私自身はアイレットの中で生成AIの第一人者のようにフィーチャーしてもらえるようになりました(ちょっと恥ずかしい)。
昨年の活躍が大きく評価され、ラスベガスにて開催された Google Cloud Next ’25 で発表された「2025 Google Cloud Partner Award of the Year」において、アイレットとして「Artificial Intelligence – Japan」と「Talent Development – Japan」の2部門を受賞することができました。
AIとタレント開発というまさに私達の事業部が取り組んできたことが評価されたのです。
事業部のメンバーはついに70名を突破し、次なる節目である100名体制を目指して、今も着実に成長を続けています。
昨年築いた成果と信頼を土台に、さらに勢いを加速。
生成AIを使い倒しながら、日々めまぐるしく変化するビジネス環境に柔軟に適応し、私たちがこれまで経験してこなかった過去最大規模のプロジェクトにも挑戦しています。
この先に何が待っているのか。
まだ見ぬ景色に、少しの恐れと、大きなワクワクを胸に、これからもチームと共に前進を続けています。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
私のキャリアのスタートは「とりあえずSEになった」程度の動機でした。
それでも学び続ける姿勢と、ともに歩める仲間がいればチャンスは無限に広がります。
この業界には、きっかけがどうであれ、挑戦し続ける人には無限のキャリアの可能性が広がっています。
そして、その挑戦を本気で後押ししてくれる仲間と文化が、アイレットには確かにあります。
DX開発事業部は、経験の有無を問わず“次の一歩”を踏み出したい人にとって、最高のスタートラインです。 あなたのこれからを、私たちと共に描きませんか?
興味を持ってくださった方は、ぜひ「話を聞きに行きたい」ボタンからお気軽にコンタクトしてください。未来を一緒に創っていける日を楽しみにしています!