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相続部門長が相続の仕事について真剣に考えてみた



みなさんこんにちは。
税理士法人アーリークロスの相続承継支援部部長の小山と申します。

本日は相続を仕事にすることの面白さやメリットについて本気で考えてみました。
普段は漠然としか相続の仕事のやりがいは考えていませんでしたが、部内で皆さんにヒアリングしたところ様々な意見があって面白いなーと思ったので文書化して共有したいと思います。

そもそも現在の日本は超高齢化社会です!


2025年には四人に一人が75歳以上といわれている日本の現状があります。

それに伴い相続に関する相談は年々増加しており、相続税も増税の方向で動いています。(平成27年に基礎控除が40%減となり大幅な増税となりました)
このようにマーケットとしては成長分野であるにもかかわらず相続、財産承継について詳しいプレイヤーは非常に少ないのが現状です。
保険屋さんだったり不動産屋さんも相続コンサルタントとして活躍されている方はいますが、税理士法人だからこそ移転コスト(税金)まで加味した本当の相続コンサルティングができると思っています。
一度税理士が関与していない遺言で相続税の申告をしたら税金で1000万近く損したこともありました。。。汗

私が考える相続業務の面白さ


ではここから相続を仕事にする面白さを考えていきたいと思います。


既に会計事務所業界にいる方、これから税理士を目指そうとしている方へ

  • 相続と事業承継は密接にかかわっているので、付加価値の高い事業承継コンサルティングの土台を作ることができる
  • 資産税のプロフェッショナルとなるうえで相続税の実務は必ず必要な経験
  • 医者でいうと内科と外科くらい税理士の仕事の内容が違うので相続専門という自己ブランドを確率できる
  • 会社オーナーの相続対策だと法人税、所得税、消費税、相続税など税法をフル活用したコンサルティングができて面白い
  • 相続税申告ができるようになると会計業界での自分に対する付加価値が高まる
  • 十人十色で同じ申告がないので飽きない
  • 税額が大きくなるのでエキサイティング


相続税は法人顧問がメインの事務所に務めていると1年に一度携われるかどうか、もしくは所長先生がやるのでまったく携われず。。。ということも珍しくありません。
なので相続税しか扱わない専門部署と法人顧問メインの事務所とじゃ同じ会計事務所なのか?ってほど業務内容に差がでるものなのです。ほんとです。現に私も法人顧問メインの事務所の時は一度も相続税に触れず退職しました。。。。

会計事務所未経験の方へ

  • 顧問業務に比べて繁忙期がないため仕事の調整がしやすい
  • 遺言書を見ると人の心に触れられる
  • 相続の知識がつくことによって自分のためだけでなく身近な人の相談に乗ることができるようになる
  • 不動産を扱うことがほとんどなので不動産に関する知識が身につく
  • ますますニーズの高まる相続分野でキャリア形成ができる
  • 相続人の方から「不安だったけどあなたのおかげで安心することができました」といってもらえると感動する
  • 一見さんのお客様が多く、コミュニケーションスキルが磨かれる
  • 一つとして同じ相続はないので単調な仕事が嫌いな方に向いている
  • 一人の申告が10か月で終わるので一件一件確実に終わることによる成長を実感できる。


こちらは会計事務所未経験の方にもわかるような面白さやメリットを書いてみました。
相続の仕事というのは、その人の人生をちゃんと、しっかりと終わらせるようにサポートしていくものです。
なのでお客様とは何年もずっとお付き合いすることは少なく、むしろ1年未満という短いお付き合いになることがほとんどです。
しかも相手は予備知識をほとんど持たない一般の相続人の方なので、ネットで調べてもよくわからないことだらけだし、税務署が怖いしでとても不安なのです。それを我々がしっかりサポートすることでお客様の不安を取り除いてあげることがこの仕事の本質なのかなと思います。

次は現役職員の声です


ここからは現在一緒に働いてくれている皆さんにご意見を頂戴しましたものを載せていきたいと思います。



・相続が起きた後、葬儀から初7日、49日、納骨等故人を偲ぶ中での相続税申告は本当に大変で、遺族の方の助けになる仕事。
・不動作評価はおもしろい。奥が深い。

・お客様に寄り添った提案ができ、やりがいがあり感謝される仕事です。
・お客様によって様々な意見があるため答えが一つではなくやりがいがあります。
・税務の知識以外に民法などの法務的な知識が身に付く

・専門性が高いのでお客様から感謝される。
・税法の説明や評価についての説明に対して勉強になったとお客様から言われる。
・二次相続の対策の需要があり、今後についてお客様が安心する。
(・土地評価を行うことで日常生活において土地・家屋を見るのが楽しくなる。)

・最終地点から逆算して現在の対策を検討するため、必然的に全方位的な総合力がお客様から問われ、そして鍛えられる。
・他の分野の専門家とチームを組むことが多く、それらの専門家の仕事に触れる機会が多い
・すべての人間に関連する業務だから面白い

・贈与や名義預金の知識を得ることができ、お客様だけでなく、自分の身近な人へも共有できる
・相続に関する難しい専門用語ではなく、自分なりに咀嚼しお客様へ伝える事で、理解していただいた時に嬉しく思います
・分割の内容で税額が大きく変わるので、お客様と共に最適な分割を考え、申告を完了した時にやりがいを感じます

様々な意見がありました。個人的には「すべての人間に関連する業務」というのが確かにな~と思いました。人生に一度か二度しか経験することのない相続ですが、間違いなく人間だれしも相続は発生しますからね。
またどの仕事でも共通することですが、お客様から「ありがとう」と言われることがやはり仕事をやっててよかったと思う瞬間ですよね。それを直で言われることが多い相続の仕事はやはり魅力的と言わざるを得ません。
法人のお客様と仕事をすることとまた違う喜びがあります。

財産承継のプロフェッショナルとして


相続を扱うということは財産の承継を預かる仕事になります。
財産を次に繋ぐ際には税法、民法だけではなく不動産、金融、保険の知識も必要となります。
それに加え家族の様々な人間模様が複雑に絡み合ってきます。
専門的な知識を活かし、どう財産承継を紐解いていくか、一つとして同じ仕事はありません。
専門的な分野ではありますが、だからこそお客様に頼られる仕事であり、やりがいのある仕事となります。

今後の展望


相続分野ではまだまだ後発組ですが、部の創設から二年半経って多くの相談、申告をサポートさせていただいております。これからは九州の相続といったらアーリークロスの相続承継支援部!と言われるような成長曲線を描いて行きたいと思っています。
また、これから間違いなくクロスボーダーの相続案件が増加していくことが予想されるので国際的な案件にも対応できるように研鑽を積んでいく所存です。実際アメリカの相続手続きやりました。意外といけるものです。
まだまだ成長過程の部門です。30代が中心の若い組織で一緒に相続のプロフェッショナルをめざしませんか?

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