今回は、介護業界の『超』生産性向上を目指し、徹底的なワークフローの自動化を推進する雲紙舎のストーリー第2弾をお届けします。2019年9月に創業し、試行錯誤を重ねながら業界で圧倒的なアドバンテージを築いてきたその軌跡と、今後の介護業界改革に向けた戦略について、代表の長屋が語ります。
目次
スタッフがどんどん退職。融資でランウェイを伸ばしながら、PMFを達成していった
チームで精度の高いレセプト業務を代行し、請求未払いリスクを低減
全ての介護サービスに対応できることが圧倒的なアドバンテージを発揮
徹底的なワークフローの自動化で、顧客にDXの恩恵をもたらす!
熱い思いと実績。この二つをお持ちの方なら未経験の方でも必ず活躍できる
スタッフがどんどん退職。融資でランウェイを伸ばしながら、PMFを達成していった
ー昨年サービス名称を一新しましたが、その背景は?
「創業ストーリー」でもお話ししましたが、現在の「ケアチーム」の前身となる介護事業所向けの請求業務代行サービス「雲紙舎ケアサポート」を一人で始めたのが、2019年9月のことでした。ただこの時は、需要を見極めるためにランディングページを作って公開したに過ぎませんでした。
そして、事業を開始してから少しづつ問い合わせが増え、毎回、介護事業所の請求業務におけるニーズは何か、どうしたらそのニーズに応えられるのか、1年~2年にかけて試行錯誤しながらPMFを達成させていったのです。この試行錯誤の期間、採用した10人ほどのスタッフは私の要求水準に応えられずどんどん退職。スタッフの入れ替わりの激しいタフな時期でした。資金的にもコロナ禍ということもあり厳しかったのですが、自身の給与を切り詰め、融資でランウェイを伸ばし、何とか乗り切ることが出来ました。
こうしてPMFを達成してからは、顧客数の増加とともに経験豊富な優秀なスタッフも増え、直近2年連続で前年比約2倍の成長と、少し確信に近い自信が付いたんですね。介護業界の課題解決に職業人生の残り時間を本気で掛けてみようと思うに至りました。これまで雲紙舎の1部門だった介護請求代行サービスにリソースを集中投下。介護分野に深く踏み込んでいく決意を表出させるため、昨年4月にサービス名称を「ケアチーム」へ一新、それに合わせてサービスサイトやロゴも変更しました。
チームで精度の高いレセプト業務を代行し、請求未払いリスクを低減
ー新しい名称「ケアチーム」に込めた想いとは?
「ケアチーム」の『チーム』には、2つのメッセージが込められています。1つ目は、介護事業所が抱える「専門的な知識が求められる事務スタッフの確保」の課題に応えることです。介護保険請求(レセプト業務)に精通した私たちが、深刻な人手不足を抱える事業所の一員となって、バッグオフィス業務をサポートするという目的からです。
もう一つは、1事業所に対してチームで対応するということです。チーム制のメリットは、個人に業務を依存しない「属人化を回避できること」にあります。経験豊富なリーダーが窓口となって、業務内容やボリュームにあわせて各メンバーと仕事をシェアし、スケジュールや品質管理を行いますので、業務の効率性や精度を維持できます。
介護請求業務は、毎月1日~10日までの請求期間に業務が集中します。国連保や社保支払基金への請求に必要な加算の算定は、サービスの種類や地域、事業所の届出によって異なり、不備があると支払いがされません。「ケアチーム」は、この複雑な請求業務を事業所に代わって迅速かつ確実に行います。
全ての介護サービスに対応できることが圧倒的なアドバンテージを発揮
ー「ケアチーム」の特徴・競合優位性は何でしょうか?
ケアチームの特徴は、すべての介護サービスに対応している点です。介護事業所と一言で言っても、訪問看護、訪問介護、デイサービス、ショートステイ、特養、老健など、さまざまな種類があります。特に訪問看護は、介護保険に加えて医療保険や高額医療が絡むため、より専門的な知識が求められます。介護事業所の中には、例えば訪問看護に加えて看護小規模多機能も依頼したいという様々なケースがあり、すべての介護サービスに対応可能な点は他社よりアドバンテージがあります。
また、レセプト代行を謳っていても、対応できる介護ソフトを限定している代行会社も少なくありません。弊社は、事業開始当初より一つずつ着実に未知な介護ソフトにも対応してきたため、今では26種類以上の介護ソフトの操作ノウハウを有しています。介護ソフトに合わせて各介護事業所の業務フローは構築されています。あらゆる業務フローを型化してきたノウハウは一朝一夕にマネすることは出来ません。
以上の優位性は、優秀なスタッフあってこそです。育児や介護と仕事を両立したいというニーズに応えるため、フルリモート・フルフレックス制を導入し、働きやすい環境を提供しています。このことが他社より採用アドバンテージを築き、早期にチームを編成することが可能になっています。全国から優秀な一握りの経験者を選抜採用してきた結果、明らかに業務の品質向上に繋がっています。最近では、その質の高さや柔軟な対応を評価いただき、他社から乗り換えていただく案件も増えています。
徹底的なワークフローの自動化で、顧客にDXの恩恵をもたらす!
ー『ケアチーム』は介護業界の何を変えられるのでしょう?
業界の何を変えられるかという大きな話をする前に、目の前にある介護事業所の何を変えられるかのお話をしたいと思います。
ケアチームのレセプト代行サービスは、介護事業所の請求業務を代行することで、事務の人手・経験不足の課題解決をしています。今は優秀な選ばれたスタッフが複数の介護事業所の請求業務に携わるというワークシェアリングに近いビジネス形態ですが、そこからもう一歩踏み込んで請求業務の一部のワークフローを自動化することに挑戦します。ワークフローの自動化には今流行りの生成AIを組み込んでいきます。人手中心だった請求業務をワークフローの自動化によってより生産性を上げていくということです。ビジネス用語で「BPasS」と最近言われていますよね。スタッフは自動化されたワークフローの結果を確認することが仕事になるでしょう。
イメージしやすいように身近な例で説明すると、コラムの作成は既に自動化が進んでいて見出しの作成は生成AI(Gemini)で1分もかかりません。その見出しからコラムの本文の執筆も、生成AI(Claude)で数分で終わってしまいます。そして、見出しと本文の2つの工程を繋げる=ワークフローの自動化もDify等のツールで可能になってきています。人が行うのは、最初の指示出しと、見出しのチェック、生成されたコラムをチェックするだけです。2025年は、こういったワークフローの自動化が企業内の業務のあらゆるところで実現できるようになるAIエージェント元年です。
つい先日もソフトバンクがOpenAIに3.9兆円以上の追加出資・「SB OpenAI Japan」設立とニュースで話題になりましたよね。1990年代のワープロからパソコンへの移行と同等かそれ以上の劇的な変化がこれから起きていきます。そうはいっても、介護業界に精通した方からは否定的な声が聞こえてきそうです。介護業界ではDX等に関心の薄い、認知すらしていない事業所も多数(過半数以上か?)ありますよと。もちろんそんなことは百も承知です。DXに関心の薄い、認知すらしていない事業所でも、ケアチームのレセプト代行サービスを利用すると、ケアチーム自身が徹底的にワークフローを自動化していくので、間接的にDXの恩恵を受けられるようになります。そのような世界を介護業界で実現していきたいと思います。
熱い思いと実績。この二つをお持ちの方なら未経験の方でも必ず活躍できる
ー今後の展開、どのような方と働きたいですか?
人手不足からヘルパーの高齢化をはじめ、中小零細事業所の集約化や、人材紹介のフィーに絡む問題等、介護業界は課題だらけです。ケアチームは介護業界の生産性を上げる社会的に意義ある事業を選択していきたいと思います。上述の請求業務自動化への取り組み以外に、請求業務の近接領域への参入、そして少し離れた領域への参入を予定しています。
どのような方と働きたいか。まず、介護業界の経験の有無は問いません。私たちが求めているのは、たとえ未経験でも「介護業界を変えていきたい」という熱い思いをお持ちの方です。ケアチームの事業を立ち上げた私自身も介護業界未経験でスタートしました。加えて、その熱い思いを実現できる確かな実績がある方。熱い思いだけでは十分ではありません。熱い思いを確実に成果に結びつけられる実績が大切です。熱い思いと実績。この二つをお持ちの方であれば、介護業界が未経験の方でも必ず活躍できます。そのような方からのご応募を心よりお待ちしています。