現在、CRI・ミドルウェアの広報部で部長を務めているY.O。
広報戦略立案やコーポレートサイト・SNSによる発信、プレス対応、社内報発行など、幅広く企業広報に携わる彼女のキャリアは、なんとエンジニアからのスタートでした。
なぜ広報に?そして社内風土、CRIの広報として発信する上で大事にしていることを聞きました!
ーエンジニアから広報にジョブチェンジした経緯とは?
私は理系出身で、新卒で大手ゲーム会社に入社して電気系のエンジニアをしていました。
広報にジョブチェンジしたのは東日本大震災がきっかけです。
皆さんご存じのように、あの震災では原発事故が起こり、節電をしないといけないという事態に陥りました。町の電光看板が消え、ゲームセンターを含むたくさんの店が休業に追い込まれた時期です。
ちょうどその頃、ゲームセンター向けのアーケードゲーム機の電気設計をしていた私は「自分がしている娯楽をつくる仕事は、なくても良いものなのか」と、ものすごくショックを受けました。
それまでは「良いものを作ること=良いこと」だと思っていたのですが、結局のところ、それだけでは足りなくて。ここで初めて「良いものを作っても理解してもらえないとダメ、分かってもらう努力が必要なんだ」と強く感じました。
これをきっかけに「良いものを伝えていける仕事がしたい」と社内公募に手をあげ、開発職から”情報を発信する側”へとジョブチェンジをしました。
ジョブチェンジした当初はゲームのプロモーションをしており、やりがいもありました。
ですが今後のキャリアを考えた時、エンジニアの仕事の魅力や働き方を発信する仕事ならば、元エンジニアとしての経験が活きるのではないか、開発職の理解されづらい部分について分かりやすく伝えられるのではないかという思いから、エンジニア派遣の会社に広報として転職し、ここから広報の仕事をするようになりました。
ーCRIに入社した理由は?
もともとゲーム会社にいたので、ミドルウェアを作るCRIはよく知っている会社でした。
当時の知識では、「ゲーム向けのソフトウェアを作っている会社」というイメージだったのですが、たまたま広報の職種を募集していることを知って話を聞いてみたら、ゲームだけではなく、他の事業にその技術を転用して提供していると。
しかもモビリティにまで応用していると聞いて、すごいなと思って。
エンジニアだった時に、車向けのものは人命を預かるからこそ厳しい基準があると知る機会があったこともあり、そういう難しい領域にも参入しているところに興味を持ちました。
ところが、それが社会には知られていない。
「あ、これは良いものを作っているのに、もったいないぞ!知ってもらう努力をしないといけない!」と入社を決めました。
ー現在のお仕事のことを教えてください!
入社してみて、これまでの経験と比較してギャップはありましたか?
現在、広報部の部長として、メンバーのマネジメントをしながら、プレイヤーとしても主に社外に当社を発信する業務に携わっています。
広報業務はto B、to Cで違いがありますが、過去に私が経験してきたのは両方の性質をあわせもつBtoBto Cでした。
現在は完全にB to Bですが、広報としては、この技術で世の中をどうハッピーにするか?という視点でCを向く必要があると考えているので、そういう意味ではこれまでと大きなギャップはないですね。
ただ当社の場合、C向けに分かりやすい商品やサービスがあるわけではなく、ミドルウェアというわかりづらくニッチな領域で、華やかな打ち出し方もできないことが多いので、難しさは感じています。
ー業務の中で難しいな、逆に面白いなと感じることを教えてください!
当社の独自技術をわかりやすく世の中に発信する、かみ砕くということがやはり難しいなと感じています。
日々とにかく開発側にヒアリングして、かみ砕いて、言語化して、こうですか? もしかしてそれってこういうふうに広げられますか? とぶつけることの繰り返しですね。
言いたいことを言いつつも、表現が直接的すぎるとあまり印象が良くないし、逆に言わないと魅力も伝わりづらいし……そういう微妙なニュアンスの出し方は、もともと本を読むのが好きなので、その引き出しは使えているのかなと思います。
面白い点としては……私は人の話を聞くことが好きなんです。
CRIではエンジニアの話を聞いて、すごい!と思うこともたくさんあり、それが純粋に楽しいです。
技術の内容は難しいものばかりですが、教えてもらったことを咀嚼して、それが後に自分の中でつながる瞬間が面白いなと感じています。
ーY.Oさんから見たCRIメンバーって?
技術を突き詰めて、良いものを作ることに惜しみなく力を注ぐメンバーというイメージです。
誰かが困っていると、みんながどうしたどうしたと集まってきて、それはこうじゃないかと専門的な議論が始まり、そこに社長の押見(※)までがエンジニアとして突然入ってきたり(笑)。
大学の研究室に近いですかね。
一人ではなく、チームで開発しているので、誰かの成功を全員で喜び合う感じ。性善説で優しいなあと感じます。
広報として技術や製品について聞きに行っても、面倒臭がらず丁寧に教えてくれます。ありがたいです。
(※)社長の押見も元エンジニアです。
ー経営層とのコミュニケーションについてはどうですか?
社長の押見とは、リリース内容のすり合わせで直接話すことが多いです。
先ほど押見がエンジニアの会話に入っていく話をしましたが、経営層が社内のさまざまな部署のメンバーと気軽に話しているのが良いと思っています。
役員であっても席にいれば「今、良いですか?」とさっと相談ができますし、距離が近いなと感じています。また、こういうことをやりたい!という意見に対しても、しっかり耳を傾けてもらえるので、相談がしやすいですね。
ー広報として大事にしていることは?
良いものを作っている会社であることには自信をもっているので、その素材をおいしく料理して出せるようにしたい。エンジニアたちから教えてもらったことを余すことなく伝えたいです。
その思いが強すぎて、リリースがつい長くなってしまうこともありますが(笑)
ーこれから広報部をどうしていきたいですか?
やりたいことはたくさんあるのですが、現状コアメンバーが少なくて、手をつけられていないことが多いです。
広報部の行動量を増やして、発信の専門部隊として、当社が作る良い製品やサービス、そして頑張りをもっともっと届けられる組織でありたいと思っています。
ーCRIに興味がある転職活動中、就活生へメッセージをお願いします!
やりたい!と思うことを止められることはあまりない会社ですし、アイディアを柔軟に取り入れられる組織だと思っています。
今後ご入社いただく方とは、広報パーソンとして、組織として、会社として、一緒に成長していけたらいいなという気持ちです。