医療・福祉業界の採用支援を中心に、多くの企業の変革を支えてきた田巻さん。
外部支援と内部人事の両方を経験したからこそ、表面的な解決策ではなく、本質的な採用支援のあり方を追求しています。挑戦を楽しみ、経験を力に変える姿勢は、仕事にも人生にも共通しています。
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【Profile】
名前:田巻 竜二
好きなこと:旅行
10~30代前半:海外旅行(数えてみたら29回行ってます)
30代後半~現在:国内旅行(47都道府県制覇済/主要観光地制覇目指しています)
■ スケッチに入る前、何をやっていた?
前職では、医療法人グループの採用責任者を務めていました。もともと大学卒業後からずっと人材ビジネスに携わってきて、外部の立場から採用支援を行っていたのですが、「やっぱり現場を知らないと本質的な支援はできない」と感じるようになってきました。
そんなときにご縁があって、初めての人事ポジションに挑戦することになりました。実際に中に入って、採用現場の最前線で自分の手を動かしてみて、外からは見えなかったことや、理想と現実のギャップなど、多くの学びがありました。
外部からの支援と内部での実務の両方を経験したことで、今の仕事にも活きている部分が多いと感じています。
■ スケッチで成長できたことは?
前職の医療法人よりもさらに前、求人広告媒体を扱っていた頃は、どうしても「自社のメディアを売る」という営業としての視点が強かったように思います。もちろんお客様の採用成功を目指してはいましたが、売上という目標がつきまとい、提案にも制約がある状況でした。
スケッチに入ってからは、扱う媒体に縛られることなく、本当にお客様のためになる提案ができる環境になりました。営業という立場ではなく、いち人事パートナーとしてフラットに支援できる感覚は、自分にとって新しいものでしたし、視野が一気に広がったと感じています。
目標数字がまったくないわけではありませんが、それよりも「お客様にとって本当に必要なことをする」という軸がブレないのがスケッチのカルチャー。その姿勢に触れたことで、提案や関わり方に対する考え方も自然と変わってきました。これは、自分にとって大きな成長の一つです。
■ 今の仕事
現在の私の仕事は、お客様それぞれの課題に寄り添い、採用活動に伴走するコンサルティングです。採用活動を通じて母集団を形成していくためには、やはり求人原稿の存在が欠かせません。私たちは、お客様の求人票をゼロベースで職種ごと・事業所ごとに一つひとつ丁寧に作成しています。そのために、現場の職員の方にインタビューを行い、実際の仕事内容や働く魅力などをヒアリングしています。
原稿が完成したら、それを各種求人メディアに展開します。掲載後はスカウトメールの送信や数値のモニタリングを行い、状況に応じて原稿の修正・改善を繰り返していきます。応募状況が思わしくない場合には、仮説を立てながら都度改善策を立て、地道な調整を続けることが重要です。
最近では、Airworkの企業ページの制作や、noteを活用した採用広報の代行を行うことも増えてきました。求人メディアの枠を超え、企業の採用力を総合的に高めていく支援にも積極的に取り組んでいます。
また、新規商談の際には、お客様の「伸びしろ」を徹底的に洗い出すことを重視しています。少しでも多くの“気づき”やヒントを提供できるよう、事前準備に力を入れています。新規商談の進め方は人それぞれですが、私の場合、契約をいただいた後の初回や2回目のコンサルで提示するような内容を、初回の面談時点である程度お伝えするようにしています。
そのお客様にとっての課題や可能性を早期に把握し、「ここを変えていけば、きっと光が見えてきます」といった方向性のヒントを提示することで、早い段階から信頼関係を築けると感じています。たとえご契約に至らなかった場合でも、最初のご提案の場で、必ず一つは「気付き」を持ち帰っていただきたい、そんな思いで日々取り組んでいます。
■ 自分の性格
自分の性格を一言で表すとしたら、「能天気」かもしれません。基本的に「なんとかなるだろう」と思うタイプなんです。もちろん慎重になる場面もありますが、どこかで「大丈夫、大丈夫」という気持ちがあって、深刻に悩みすぎることがないですね。
大変なことがあっても、「あのときの修羅場に比べたら、これくらい平気だな」と思える。「あのときは苦しかったけど、今思えば、あの経験があってよかったな」と。それが、自信や前向きさにつながっているのだと思います。
また、「自分が選んできた道を後悔していない」という感覚も強いです。人生の分岐点で迷うことがあっても、最終的に選んだ道に後悔が残らない。だからこそ「自分は運がいいな」と感じることが多いですし、何かうまくいかないことがあっても「これは何か意味のある出来事なんだろうな」と受け止めることができます。
もしかしたら、かなりの楽観主義なのかもしれませんね(笑)。でも、このポジティブさが自分らしさでもあると思っています。
■ これからの夢
将来的にやってみたいことは、大きく二つあります。
一つは、豪華客船でのクルージング旅行です。3ヶ月くらいかけて、普段はなかなか行けないような場所――たとえば南極やイースター島といったところを、船で巡ってみたいなと。飛行機や通常の旅行ではアクセスしづらい地域に、時間をかけてゆっくりと訪れるような旅にすごく惹かれています。
二つ目は、将来的にはどこかに移住することです。特に「畑を耕したい」とか「自給自足の生活をしたい」といったわけではなくて、どちらかといえば、海が見える場所で、のんびりと暮らしたいなと思っています。自然に囲まれて、穏やかに日々を過ごせるような場所に身を置くことに憧れがあります。
「経験をすること」が好きだからかもしれません。旅行が好きだということもありますが、やはり自分の目で見て、実際に経験することに価値を感じているんだと思います。人から話を聞いただけでは本当の意味では理解できないことも多いですし、自分で体験してこそ得られる実感があります。
だからこそ、「良いことも悪いことも、とりあえず経験」という姿勢を大切にしています。経験しないと分からないから。そして、人生の最後に「これをやっておけばよかった」と後悔することが一つでもないようにしたい。そう思って、これからもいろいろなことに挑戦していきたいです。