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【社員インタビュー】代表取締役/CEO 佐々木文平

1. 会社のミッションと事業概要、そこに至る原体験と課題意識

「多様な個を磨き、発見と成長を創りだす」が、Co-Growthのミッションであり、非常に大切にしている価値観です。会社のロゴにもこの想いを込めていて、四角・三角・丸が多様な個を表し、それぞれが交じり合うことによって成長していく様を描いています。そうした機会づくりに私たちは取り組んでいます。



この価値観へとつながる私の原体験は、高校時代のアメリカ留学です。出国前は海外から帰国した友人およびハリウッド映画の影響でアメリカに強い憧れがあり、日本語を忘れてアメリカ人になってくるといって旅立ちました(笑)。ところが留学先で感じたのは、国籍を変えようと何をしようと、自分が日本人として見られることに変わりはないことでした。日本の食文化や日本の高校生の過ごし方などを聞かれ、質問にしっかり答えられると、相手も自分と話すことに価値を感じてくれるし、自分自身も誇りを持って過ごせる。同じ色に染まるのではなく、それぞれが自分らしさを認識し、お互いを尊重して交じり合うのが大切だと感じました。

この価値観をもとに26歳の時に独立して最初に取り組んだのが地方活性でした。高校生の時、世界の中の日本の固有性に目が行くようになりましたが、日本の中も多様であり、固有の歴史や風土・文化を持つ地域の魅力を磨き、また多くの人が魅力に深く触れる機会を創りたいと考えました。

地方活性を通して感じたことが2つあります。1つは、多様な個といっても、個の魅力を魅せるには相当の努力が必要であること。努力して磨いてこそ、本来持つ魅力が光ると感じました。例えば、地方の活性に携わっていると全国区のスーパーが悪者の様に扱われることもしばしば耳にしますが、ただ開けているだけの地元のお店よりはよほど努力をしており、消費者に豊かさをもたらしてくれることも多い。その場合、地元の人が全国区のスーパーに訪れるのは当然です。他方、地元のつながりを活かして良い品の発掘に務め、特徴を出しているお店は、全国区のスーパーに負けず繁盛していたりもします。

「ありのまま」という言葉が美徳として良く用いられますが、私は自身の経験を通じて、「ありのまま=何もしないこと」だと魅力はどんどん損なわれていき、魅力的な「ありのまま」であるためには、不断の努力が必要だと考えるようになりました。

もう一つは、どれだけいいものを持っていても、言葉にして伝わるように発信しないと、価値は伝わらないし評価もされないこと。また(外部の専門家などの力を借りてブランディング/PR内容をまとめることも有効ですが) 当事者から発せられる言葉には内外を動かす力があることです。その力を伸ばしていくサポートをしたいと考えたことが、現在われわれが注力している対話力向上のITインフラ・リフレクトル開発に至った一つの背景です。

またもう一つの背景ですが、私は地方活性に取り組むと同時に、人材育成と組織開発の仕事を主に大企業から数多く頂いてきました。そこで持った課題意識は、プレゼンテーション力などのスキル習得に必要な一連のプロセスの中で、インプットは研修として実施しても、その後の個々人の実践、それに対するフィードバック、内省までの仕組みは存在しないことが多く、現場の指導者の属人性任せになっていることでした。

話す力・伝える力を磨くには、個々人が実際に行った言動の一つ一つに対してフィードバックするのが最適ですが、これまでは良い方法がありませんでした。動画を撮るのは非常に身近になりましたが、撮った動画の効果的な振り返りはほとんど行われていませんでした。

そこで、動画の場面を抽出してフィードバックできるサービスを作れないかと発想し、リフレクトル開発に繋がりました。

2. ビジネスサイドと開発サイドのチームワーク、そこから生まれる柔軟な発展性が強み

リフレクトルが一旦形になってからは、細かく作り込んでユーザービリティをあげることの大切さを強く実感しました。コンセプトだけでは使ってもらえない。例えば、フィードバック場面を抽出する方法について、当初は「いいね」や「要改善」のポイント数が多いところを抜き出す仕様にしましたが、「みんなの意見」が重要となる活用場面は少なく、使えない。そこで一人一人のトレーナーが自ら指摘した場面を再生しやすい仕様にするなど、ユーザーの意見を取り入れ、またユーザーの行動を観察して議論を重ね、サービスを磨いています。

またリフレクトルを展開するなかで、特に人材育成・組織開発の領域ではシステムが優れているだけでは使ってもらえず、システムの組織の中での運用設計が鍵であることを強く認識しました。例えば、営業組織では、まず「その会社の営業のあるべき姿は?」「あるべき姿になるためには何ができればいいか?」を定義付けし、「誰がどのように育成するのか」「どのタイミングで関与するのか?」などの設計が欠かせません。Co-Growthではこれらとリフレクトル(システム)の一式を”Reflectle Box”というパッケージで展開し始めました。人材育成・組織開発の設計とシステムの設計とを高いレベルで調和することで、従来型の人材育成・組織開発の姿を大きく改革できるサービスに育ってきていると感じています。

サービスの発展にあたっては、CTOの中川西がビジネスサイドの意見にとてもオープンであることも大切な要因でした。技術を理解した上で、細かな仕様に対しても関心を持ち、ユーザーの話をよく聴き、議論できるエンジニアの存在と、私のようなビジネスサイドの人間のチームワークが、良いプロダクト/サービスが生まれる素地であったと感じています。

3. 今後の展望

しばらくはリフレクトルを軸にした事業に集中しようと考えています。既述の通り、”Reflectle Box”としてサービス開発をする余地/ポテンシャルは大きい。テクノロジーもまだまだ幾らでも進化できる。まずは集中することで突き抜けたいと思います。

同時にリフレクトルの対象領域は「対話力」であり、人間のあらゆる活動に関係するため、現行の営業商談力・プレゼンテーション力・教室運営力に加え、上司の部下に対する面談や採用面談のトレーニングなど、活用可能な範囲は幾らでも広げられます。さらに、例えば現在主軸の営業力強化の領域において、効果・効率的育成の仕組みができあがり、それを外部からサポートする営業プロフェッショナルのネットワークができれば、「育成」を超えて展開できるサービスも数多くあると考えております。リフレクトル関連だけでも発展の可能性/幅はとても広く、その可能性を積極的に開拓してゆきます。

その上で将来的には、Co-Growthは開発力と事業化力(企画力、営業力など)を基に、様々なサービスを世に送り出せる存在でありたいと思っております。その為の「力」の種は既にあり、現在のリフレクトルの事業でさらに育めるものだとも考えます。ざっくり言えば3つの力ですが、まず根幹として、世の中にまっすぐな価値提供をするスタンス。今Co-Growthにいるメンバーは、みな自分の仕事が好きで誇りを持っています。リフレクトルが本当に役に立つサービスだと信じられるから、そのスタンスをさらに磨き、同様のスタンスを持つ仲間の輪を広げられると考えています。次にIT開発力。現在のメンバーがいて、リフレクトルの開発を続ければ、現代のサービス開発に欠かせないIT開発力はさらに高められます。そして企画営業力。我々はお客様の営業組織の強化をサポートしていますが、それを通じて自らの営業力も高めています。サービスを開発でき、それを営業活動を通してお客様にしっかりと届けられる組織があれば、新しい仕組みを次々と世に送り出していけると思っています。

4. 求職活動中の方へのメッセージ

Co-Growthは、まず上述の通り、初期メンバーに恵まれ、仕事に誇りを持っている人々が集まっています。仕事を通じて、明るい未来を自らの手で創りたいと考え、創れると信じています。そうした誇りとクリエイティビティを持っているメンバーで力を合わせて価値を作り出してゆくことには、大変やりがいを感じられると思います。仕事のやりがいと自らの成長の両方を追い求めていける魅力的な職場です。さらに、まだまだ小さな組織であり、組織風土を自ら積極的に育てていきたい、さらに発展させていきたいとの志向性を持つ人にとってはとても面白いフェーズにあります。

そして、仕事に対して前向きで一生懸命取り組むことを共通点として持ちながら、異なる才能を持つ者同士がお互いを尊重し合って仕事をしています。Co-Growthのミッションは「多様な個を磨き、発見と成長を創りだす」ですが、これが自らの組織にも良い色をもたらしていると感じています。自らの得意分野に誇りを持ち磨き続けながらも、異なる分野の人にオープンでいられ、協働体制をつくってゆける方をお迎えしたいと考えています。

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