どーも。堀内です。
攻めたタイトルにしてみましたが、「愚痴を言っても意味がない、解決策を考えよう!」と言いそうな私ですが、年齢を重ねて、その解決思考が100点ではないことを身にしみて知っています。
自分の中では、「愚痴をこぼすくらいなら解決しよう」というのが根本にあります。しかし、自分が言ってみたり、人のを聞いてみたりすることの大事さについて考えてみました。
愚痴を言います!と宣言して話す人はそんなにいないと思いますが、実際に仕事やプライベートの悩みや不満を言う人は多くいると思います。実際に悩んでいるのであれば、解決策の相談になっているケースもあると思います。
しかし、フタを開けると、話すことでスッキリするケースが本当に多いです。話すことで不安感がなくなった、悩んでいたものが大したことではなかった、というようなものがあります。
このような効果を「カタルシス効果」と言うそうです。
“浄化”という意味があるのですが、悩みや不満を口に出すこと、他者に聞いてもらうことで、気持ちが軽くなるようなことを示しています。
20代の頃の私は、この事象について全く考えたこともなく、上司や部下、同僚や友人に相談されても、すぐに解決策への近道を考え、答えを出していました。
しかし、この行為を続けていくと、簡単に答えを出されても、「そんなことはわかってる」「実行できればやってる」といった負の感情が芽生えるということを学びました。解決を急ぐあまり、傾聴せずに否定してしまっている状況になっていたのです。
まずは相手の言いたいことを聞くこと。それは上司であればあるほど、効果が大きいです。一度話を聞いてくれる状態になっていないと、悩みや不満は出ません。要するに解決しないで溜まるだけです。
先日の研修で、自社サービスのプレゼン大会のようなものを行いました。その際に「1on1がよく思われていない組織がある」というアンケート結果をもとに問題提起をしてくれていたものがありました。
※弊社のことではありません
弊社内では、1on1は継続して行われていますし、リモートワークを中心にしているからか、その話す時間が好きというメンバーも多いです。仕事の話もあれば、プライベートの話も1on1の中では出てくるのですが、その中で大事なことは「傾聴すること」だとつくづく思っています。
誰にも話せずに溜まっていくものの解放ができれば理想ですし、その一部でも良いと思います。
また、共感してもらうことも大事です。
普段対面では会えないメンバーが、研修の際に全員と会うことができます。その際の会話の中で、おそらくわざわざウェブ会議では言わないことがたくさん出ていました。あのPJTのあのシーンで何を考えていたか、どのシーンでしんどかったか、お客様が不満を抱えていたか喜んでいたか、など呼び出して会話をするようなレベルではない会話がたくさん出ていました。
半年に一回しか提供できていないのは少ないと感じているので、改善が必要ですが、聞いてもらう傾聴と別に、「共感」が存在します。この「共感」も以前の私には欠けていました。そう感じた感情を認めることからスタートです。
感情は事実です。
PJT上でなにか決めたり進めたりしている中で、メンバーやお客様の感情がどのような状態になったか?というのは紛れもない事実なのです。正解/不正解ではなく、感情がポイントになるので難しいものだと思います。
実際にはPJTでは良いものを作ろうとする姿勢が動きます。
※性善説ですが、少なくともクラベスとお客様はそれを目指します。
正解の道筋を示されて、自分の意見が覆される人がいたとします。正解になるので、PJTとしては良さそうなんですが、無視してはいけないのが、その人や周りの人の感情です。そこにフォーカスしすぎて、正しいことが言えないのは本末転倒ですが、どのような感情になるかを考慮しつつ進める必要があります。
いわゆるフォローでもいいかもしれません。単純な挨拶のようなものでも、感情は変わります。毎日挨拶をしていたり顔を合わせている人に、人は良い感情を持ちます。正論をぶつけるだけの人にはついてきません。人間関係ができている状態での正論は、尊敬されます。できていない状態での正論は敵意を生みます。
そのためにも傾聴や共感が重要で、人間関係の構築が大事になります。
たまには愚痴を出すこと、
たまには愚痴を聞くことは精神的にとても大事です。
たまにはお酒を飲まずとも、ネガティブを吐き出して、終わる時にはポジティブになるような、そんな会話をしてみてはどうでしょうか?
ではまた。
2025.11.07 堀内文雄(人の話を聞けなくなるほど飲んではダメですよ)
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