こんにちは!認定NPO法人CLACK採用担当の川口です。
CLACKメンバーの想いやジョインのきっかけが分かる【社員インタビュー|Why CLACK編】、今回は2024年9月にCLACKに入職した髙野橋さんにお話しを伺いました!
ホテル業界から広告代理店を経験し、キャリアを形成していた髙野橋さんがCLACKを選んだ理由とは・・?
ぜひ最後まで読んでいただけたら嬉しいです!
<プロフィール>
髙野橋 愛(たかのはし あい) / 東京都出身
夜間専門学校在学中にカナダに個人留学。現地でのインターンシップと並行して、小学生向けの語学教育支援を行う非営利団体を設立、運営。新規事業開発職に魅力を感じ始める。帰国後、新卒でホテル業界を経験。その後、広告・Web制作業界にて新規事業開発に従事。フリーランスを経て、2024年9月に認定NPO法人CLACKに入社。キャリア伴走支援の一環事業として、高校生の実務経験の場を提供するクエスト事業部の企画・運営を担当。
フルスロットルで駆け抜けた20代。教育業界への転身を決意
ーーこれまでの経歴について教えてください。
学生時代から1社目までは基本的にホスピタリティ業界に身を置いていました。学校はホテルの夜間専門学校に通い、1社目はウエスティン東京に就職しました。専門学生時代にバーで働いていた経験があり、それを活かしてバーやラウンジのオペレーションに入りつつ、プロモーションの企画もしていました。そこで今月のドリンクをどのように売り出していくかなどのマーケティングの部分も少し関わらせてもらっていましたね。
その後、外資系の広告代理店のスタートアップに転職しました。その会社はHub Spotのインバウンドマーケティングが主軸の広告代理店で、アパレル企業などにHub Spotを活用したマーケティング手法や運用支援を行う企業でした。オーストラリア人の代表が立ち上げた会社で、当時日本に進出したいということで立ち上げから入ってくれる人を探してると友人から紹介してもらい、チャレンジングで畑も全然違いましたが、経営や広告業界、マーケティング全般に興味があったので飛び込みました。
私とその代表一人という体制で、代表は日本語がそこまで上手ではなかったので、私が英語と日本語の通訳や、日本の企業とのやり取り、人材採用をするという、もう本当に0からの立ち上げを全てやらせてもらいました。初めての経験ばかりでしたが、私がキャリアアップしていく上での大きな礎となる経験になっているなと思っています。
その会社は、2年間の契約だったので継続するかも考えましたが、より大きな規模の会社で自分の力を試したい、違う視点からもキャリアアップの道を模索したいと思い、株式会社ハーシーに入社しました。
老舗のWeb制作会社で、Web制作やオウンドメディア構築などもやっていたものの、プロモーションや広告領域に関しては着手していない段階でした。せっかくLPなどを作っているのであれば、そのクリエイティブを武器にクライアントの事業をスケールさせられる広告分野もやってみてもいいんじゃないか、という話が上がっていたタイミングで参画することになり、新規事業開発に携わることになりました。
ハーシーは、ブライダル業界を主なクライアントとして抱えていて、LP制作と共に広告キャンペーンの提案と運用を継続的にさせていただき、結果的に年間1億6千万円ぐらいの大きな予算のプロジェクトになっていきました。
当時、マーケティング事業部統括本部長という役職ではありましたが、今後のキャリアや関わる事業の領域を考えた時に、「教育業界に進みたい」という気持ちが芽生えていたのと、フルスロットルで走ってきていたので、少し休息を取りながらじっくり自分のやりたいことを考える期間としてフリーランスになりました。
フリーランスになってからは、それまでのご縁で広告案件をもらったりしながら、まずは教育業界のことを勉強したいなと思い、通信予備校の授業映像制作にも携わっていました。一通り関わり、勉強させてもらった中で、自分の中でも教育業界にがっつり踏み込む覚悟が決まったので転職活動をしてCLACKに入りました。
自身のコンプレックスと目の当たりにした現実が立ち返るきっかけに。
ーー「教育業界に進みたい」と思ったきっかけは何かあったんですか?
学生時代の話に戻りますが、夜間専門学生時代に1年間カナダに留学していました。その時に、カナダは移民国なのでお母さん・お父さんは日本語を喋れるけれど、子ども本人は土曜日に学校行ってるものの全然喋れない子も多くいるという現状を知りました。どうにか解決できたらいいなという想いと、自分も現地の人と話す中で英語が上達したらいいなと思い、現地のECC的な活動を行っていました。
ボランティアのメンバーを集めるために英会話学校などを回りプレゼンをしたり、留学生に声をかけて、結果的に46人ぐらい集まったと思います。教える言語も最初は日本語だけだったのが、韓国語・ポルトガル語なども増えていきました。現地の教会の一部を貸してもらうなどして、学校の教育ほどではないけれど無償で日常会話を学べたり、一緒にゲームしながら第二言語を使える場を提供していました。
ボランティアの団体名は「パスウェイ」という名前で、一般的に「小道」とか「道筋」と訳されたりするのですが、“脇道にも学ぶことはたくさんあるんだよ”、 “暗くて細い小道でも歩いてれば眩しく光る王道の道に繋がっていたりするんだよ”という想いを込めて命名した記憶です。
元々、自分自身の学歴や機会格差にコンプレックスがあったので、それがカナダでの活動にも通じていますし、教育業界への興味にも繋がっていました。ただ、20代は自分自身が生きていく上での社会経験を積みたかったので、様々なことに挑戦した結果、巡り巡って教育業界に本格的に関わりたいなと思うようになりました。
また、予備校の映像制作をする中で、良いものを作っても限られた人しか視聴できない有料コンテンツだったり、授業を受けられないということも目の当たりにしました。自分自身も学生時代、受けたい教育を受けられるような環境ではなかったので、これをみんなが受けられたらいいのになと、当時自分が感じていたことをもう一度違う視点から思うようになったのが立ち返るきっかけになりました。
ーー ありがとうございます。カナダでの活動、「パスウェイ」の意味や想いがとても素敵ですね。CLACKとの出会いを教えてください!
最初からNPOを転職先として探していたというわけではなく、教育格差や貧困の連鎖の解消、仕事の選択肢を広げるといったことに対して取り組んでる組織や、その組織の成長に自分のビジネスセクターでの経験を活かして何か貢献できる団体・会社がないかな探していた時にCLACKを見つけました。
そこから一度話を聞いてみたいなと思ってWantedlyでコンタクトとったのが始まりですね。
ビジョン共感・成長フェーズ・やりたい事業が合致
ーー 私がカジュアル面談でお話しさせていただいた時には他の団体や企業も検討している状況だったと思いますが、決め手はなんだったのでしょうか?
そうですね。NPOで探していたわけではなかったので、取り組んでいる課題だったり、その団体や企業の中で自分がどういう価値を発揮できるのかみたいなところを判断基準としてお話を伺っていました。
決め手は3つあって、1つ目はビジョンです。
私の原体験ですが、中高生時代にお金がない、お金稼ぐのに必死で学校行きたくても中々行けないなど結構苦労したので、実際その先にあるキャリアとかはあまり想像できてなくて、、その日暮らしの生活でしたし、経験や選択肢が少なかったんだなって大人になって分かりましたね。大人になってから整理ができて、CLACKがやっている取り組みや、ビジョンである「生まれ育った環境に関係なく、子どもが希望とワクワクを持てる社会」というのが、一番自分の原体験や目指したいものに近いんじゃないかなと思いました。
2つ目は、まだ団体自体がスタートアップのような成長段階であるというところ。自分自身が事業開発をやってきたからこそ、一緒に成長できるフェーズに魅力を感じましたし、今後のスケールアップを見てみたいのと、力になれるかもしれないというのを話を聞いて感じました。
また、面談で話した人全員が話のテンポがめちゃくちゃ早くて、その走っている感じの歩幅が自分にも合いそうだなとも思っていました。
最後が一番の理由ですが、代表の平井さんとの面談で、CLACKでキャリア形成支援の場として「クエスト」という事業を作っていると聞いて、それが自分がやりたかったこととドンピシャで。それまで超迷ってたんですけど最後に隠し球みたいなのが出てきて「え、そんなんあったんですか?リンクどこですか?」みたいな(笑)
私はキャリアを積んでいく中で自分のコンプレックスを乗り越えてきた自覚があるので、自分の経験を活かせる本当にやりたい事業だ!と思えたのが一番の理由です。
高校生が実務経験を積み、選択肢を広げられる場を「クエスト」でつくる
ーー 最後に隠し球が出てきたんですね(笑)そんなまだまだ立ち上げ期の「クエスト」ですが、魅力や可能性はどんなところだと思いますか?
高校生の立場からすると実務経験を積めることはやはり大きいと思います。学びはできていても、結局アウトプット先が重要なんじゃないかと思います。CLACKのプログラミング教室でも学んだ先のアウトプットとして何か制作物を作るなどの設計してはいるものの、やっぱり実際に報酬をもらったり、期限がある中で大人と対峙しながら仕事を経験するというのは、実際の仕事の場でしか経験できないことだと思います。そして、そんな場所を高校生が自分たちで探すのはまだ難しい。そういった機会自体が少ない中で、実務経験の場を与えられていることがクエストの一番の特徴であり、一番の強みだと思っています。
学んでいく過程でWebサイトの1ページ作るのと、実際の仕事として1ページを作って納品するのだと成功体験の質も変わってきますよね。
また、クエストに関しては、高校生が仕事をするところを主題には置いてはいますが、プロのクリエイターがリードしているのも大事な要素で、高校生だから納品物のクオリティーが落ちることを許容してもらうとかではなく、きちんと質を担保する体制を構築しているのも強みです。なので、限定的な案件しか受けられないわけではなく、一般的なWeb制作業界であったり、ITアウトソーシング業界の中でもバリューを出していけるのかなと思っています。
学んだことがどのように現場で活かせるのか分からないから、これ何で学んでるの?みたいになる時って学校でもあると思いますが、ちゃんと出口があるのが良さかなと。
もちろん、全員がWebエンジニアになる必要はないと思っていて、社会経験を積んだ結果、「僕はプログラミングよりも、もしかしたらデザインの方が得意かも」とか、もしくは「広告をやってみたい」とか、一つの案件でもその周りにはいろんな可能性が転がっているので、どんどん枝が広がって選択肢が広がって、挑戦してもらえるといいなと願ってます。
仕事は本気でやるからこそ生まれる可能性みたいなものがあると、私自身いろんなことをやってきたからこそ言えます。
ーー「高校生の実務経験の機会提供」と「良いものをつくる」という高校生にとっても発注元にとってもWin-Winな関係性を築けるのがいいですよね。クエストが今後目指している展開を教えてください。
まずは、事業自体のスケールアップですね。受注するサービスを拡充していくことで関わる高校生の数や与えられる機会も増えますし、CLACK自体に還元できることが多くなるので、まずはこの3年、受注数や受注規模を拡大して事業自体をスケールさせていくというところを目指しています。
そして今は実際に高校生が稼働して安定的に稼げるモデルケースを作ってる段階でもあります。私たちが「クエストとは〜」と説明するより、学んだことを活かしてクエストで働いている高校生の姿を見て、あの人みたいになりたい→だから学ぶ。というようなロールモデルがどんどん出てきて循環していくといいなと思っています。
また、いろんなことを経験してもらいたいので、Web制作だけではなくて、動画制作やSNS運用、CRM構築などもやってみてほしい。プラスアルファで高校生がこういうこともやってみたいと提案してくれたことを実現させられる環境というのが私個人の理想形ではあります。
CLACKやクエストには、いろんなことに挑戦できる環境があるので、自信をつけていった先に高校生から提案をもらえるような、常に風通しのいいところでありたいなという風に思ってます。
ーー 「クエスト」をつくりあげていく仲間を募集中ですが、どのようなスキル・想いを持った方が望ましいでしょうか?こんな人と働きたい!という熱い思いもぜひ!(笑)
CLACKとクエストのビジョンに共感してくれる人ですかね。Web制作の部分だけではなくて、多様な業界を経験されていたり、そのキャリアを積んできた過程で得た経験が多い人だったり。むしろ失敗をたくさんしているような人であったり。私個人として、そんな味のある人とお仕事一緒にできたらなと思っています。
スキル面では、Web制作の実務経験があって、自分でスキルを伸ばしていける人が理想です。技術はいくらでも、いくつになってもアップデートできるので、そこに対して高校生に負けないぐらいの意欲だったり、勢いよく新しいことを学びにいったり活用していたり、それを提案して事業にしちゃうような、そんな熱量を持った人と一緒にお仕事できたら楽しいかなと思っています。
最終的には高校生が主役の事業なので、高校生と一緒に仕事して、『働くのって面白いぞ』とか『仕事をするとこういうことが学べるよ』『こういうことが出来るようになるよ』とかを伝えられたり、熱量を持ってメンターとして引っ張っていってくれるような人とご一緒できたら私自身も学びが多いのかなと思っています。
ーー 最後に、今後の愛さんの目標やビジョンを教えてください!
CLACKに入った理由が、教育格差や貧困の連鎖をなくすという社会課題への取り組みやそのビジョンに共感したからなので、クエストやCLACKがスケールアップしていった先の社会の変化みたいなものを見れたらいいなと思っています。
また、別の新規事業なのか、それは分からないですけど、CLACKのビジョンに通ずる事業に、これまでのビジネスセクターでの経験を活かしながら様々な角度から関わっていきたいですね。
私は基本的に働くことが好きなので、キャリアを積んでいく過程で自己成長もし続けられたらと思ってます!
最後まで読んでいただきありがとうございます!
<CLACKや「クエスト」を一緒に盛り上げる仲間を募集中です!>
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