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2025年春にCINRA, Inc.(以下、CINRA)の第一期新卒メンバーとして入社した関です。
CINRAの第一期新卒メンバーとして、私を含めた5名が入社しました。
今回は、新卒研修の一環として、新卒である私が他の新卒メンバーにインタビューを実施。
新卒メンバーたちはどのような人生を歩み、なぜCINRAに入社しようと思ったのでしょうか? この記事では、新卒メンバーたちの「なぜあなたはCINRAに入社したのか? そしてどう感じたか?」に迫ります。
執筆、撮影:関貴彦(CINRA, Inc.)
撮影:横堀つばさ(CINRA, Inc.)、安達奏音(CINRA, Inc.)、染谷由佳(CINRA, Inc.)
この人たちの言葉には「嘘」がないと思った
氏名:安達奏音
- 大学時代の専攻:教育学(表現教育)
- 趣味:お笑い、文章執筆やデザインなどクリエイティビティを活かすこと
- CINRAを知ったきっかけ:就職サイトで見つけた
- CINRAを受けた理由:アートやカルチャーのどちらも持ち合わせた姿勢に共感したから
消火器で真っ白になる、というコントの一幕。ベビーパウダーを頭からぶっかけた
ー入社前と入社後とで、CINRAに対する印象はどう変わりましたか?
正直に言うと、入社前は意識が高い人たちが集まっている会社だと思っていたんです。でも入社を決めてから社員の人と話していくうちに、叶えたい理念というものをちゃんと追っているからこそ自ずと意識が高くなっていると思いました。
ー具体的にどういうところから感じましたか?
入社してから杉浦会長や加藤社長がお話ししてくれたときに一番感じました。世の中の大人が言う「理念」とかは世間体だと思っていたんですが、杉浦会長や加藤社長の言う「バリュー(将来像やそのために必要な行動)」は嘘がないと思ったんですよね。この人、本気じゃないかって。
ー良い意味でイノセントですよね。
夢が叶うと本当に信じていますよね。
ー社会人のときのほうが学生時代よりも良かったと思ったことを教えてください。
仕事という責任が増えたことで、それ以外の生活の時間にも重みが増しましたね。
ー「生活の時間の重み」とは、どういうことですか?
YouTubeショートをダラダラ見る時間って軽いじゃないですか。公的な時間と私的な時間が区切られているからこそ、「私にはやるべきことがあるぞ」というのをしっかり意識できるようになりました。
ー最後に、就活中の自分にどう声をかけたいですか?
面接や説明会で「ちょっと雰囲気合わないかも……」と思ったところは違うからやめておいた方が良い、とは本当に思いますね。人で選んでここに入って良かったなと思っているので。
ー私もまったく同じことを思っていました。
人はめっちゃ大事ですよね。
手いっぱいにならないようになりつつ疑問を持っていきたい
氏名:家中美思
- 大学時代の専攻:語学(フランス語)
- 趣味:豆腐(食べるのも作るのも)、旅行(行く過程が好き)
- CINRAを知ったきっかけ:CINRAメディアで好きな作家や歌手の記事を読んでいた。高知のフェミニズム書店の記事が好き。
- CINRAを受けた理由:社会課題を身近に捉えられる「カルチャーとソーシャル」の組み合わせに納得感があったから。
デンマークで豆腐を作ったこともある
ー入社前後で、CINRAに対する印象はどう変わりましたか?
知り合いの人にCINRA入社すると伝えたら「新卒って思わないほうがいいよ」と言われて。すでに能力の高い人が揃っているから、すべて教えてもらうつもりじゃなくてある程度自分でやると思ったほうが良いと言われていたんです。だけど、入ってみると2か月かけて丁寧に研修してくれました。
ーここまでの研修のなかで特に丁寧と感じたのはどこでしたか?
すべてのプロセスが丁寧だと思うんですけど、ツールの使い方から教えてくれるところですね。ツールって「あとは自分で覚えてね」となることが多いですけど、研修では詳細まで教えてくれて「ここがわかっていなかったんだな」と新しい発見がありました。
ーこれってこうやるんだ! という発見があって面白いですよね。
ー社会人のときのほうが学生時代よりも楽しいと思ったことはありますか?
難しいなあ。学生時代にやることって楽しいことが前提で始めることが多いと思っていて。結果的に誰かの役に立っているかもしれないですけど。一方仕事では、自分の好きなことと社会に及ぼす影響とが直結していると感じられる部分がありそうだなと思います。まだ業務はやっていないですけど。(笑)
ー先輩からもいまされている業務や企画を教えていただきましたからね。では最後に、就活中の自分にどう声をかけたいですか?
振り返ると就活大変だったなと思っていて。なかなか決まらない不安もあるし、就活自体に疑問を持ちながらやっていたので。でも、疑問に思ったまま正直にやってほしいとは思います。勝手に解消せずに疑問に思ったことを正直に言っていったら価値観の合う会社に決まったので、最後まで正直に頑張ってほしいと言いたいですね。
ーいまも正直にできてますか?
そうですね。どうなんだろう(笑)。疑問を持てるように余裕を持ちたいなとは思っているので、手いっぱいにならないようになりつつ疑問を持っていきたいです。
ー私も見習わないといけないですね。
直感を信じて良いが、それを説明する努力を怠ってはいけない
氏名:齊藤大介
- 大学時代の専攻:文化人類学(マタギについてのフィールドワーク)
- 趣味:読書(エッセイ、純文学、人文書)、映画鑑賞(静かな映画)、登山
- CINRAを知ったきっかけ:CINRAメディアで好きな作家や映画監督のインタビュー記事を読んで。小原晩さんのインタビュー記事が好き。
- CINRAを受けた理由:就活中に企業を探しているとき、第一期新卒応募をSNSで見かけて「受けるしかない!」と思ったから。
川をさかのぼって山に登る。大学時代を過ごした福岡での沢登りの一コマ
ー入社前後でCINRAに対する印象はどう変わったか教えてください。
入社前はCINRAメディアを通してしか知らなくて。「CINRAメディアを運営している会社」という認識だったんですけど、いろいろな領域で仕事を行っているんだなと知ったところが一番の大きな印象の違いです。
ー私もまったくそうでした。こんなことをやっているんだ! と驚いた仕事はありますか?
エンジニアがしっかりいることが、結構驚いたところです。オウンドメディアの運用はCINRAメディアとのつながりでわかりやすいけれど、Webサイトの制作もしっかりやっているのにはびっくりしました。
ー中身までしっかりやっていますからね。
ー社会人のときのほうが学生時代よりも楽しいと思ったことはありますか?
日々期限や目的があるので、何をするにしても「前に進んでいる感覚」が得られやすいことがあると思います。学生のときは、自分が今日やっていることがどうつながっているかあまり見えなかったんですが、社会人になってからは何に取り組むにしても目的や期限がしっかり決まっているので、「これをやったらどれだけ前に進めるか」「どこに向かって走っているのか」がわかりやすいと思います。
ー業務のなかで特に「前に進んだな」と思えたものは何ですか?
そうですね……。沖縄研修の準備ですかね。普通に旅行に行くだけだったら調べるだけで終わってしまうけれど、自分たちで明確な目的を設定したうえで調べ物や準備をやっていったので。一つひとつ自分たちで研修を作っているという意味で、前に進んでいる感覚があったかもしれないですね。
ー最後の質問に行きましょうか。就活中の自分にどう声をかけたいですか?
直感を信じていいけれど、その直感を相手に論理的に説明できるのが大事と言いたいです。たくさん企業を受けてそのなかから受かった企業にランダムで入るような就活はしたくないと直感的に思っていたんです。その直感は正しかったなと、いま働きはじめてから思っているので。
でもそれだけではダメ。面接をやるときや実際に働きはじめたあとは、自分の考えを論理的に説明できるようになるのが非常に重要になるので。直感を信じて良いが、それを説明する努力を怠ってはいけないです。
開きかけていた扉に入るきっかけになった
氏名:横堀つばさ
- 大学時代の専攻:音楽学(ロックフェスやライブハウスの関係性について)
- 趣味:音楽鑑賞・演奏(パンク、オルタナフォーク、アイドルなど)、ライブに行く(年200本)、読書(芥川賞)
- CINRAを知ったきっかけ:好きなライターさんがCINRA出身だったから。
- CINRAを受けた理由:CINRAの持っている編集能力の高さを信頼していたから。
軽音ライブでパンクバンドをコピーしたときの様子
ー入社前後でCINRAに対する印象がどう変わったか教えてください。
自分は記事が好きなので入ったからそこをメインで考えていたけれど、そうじゃない。いわゆるクライアントワークをたくさんやっているんだなと思ったし、自分が知らない世の中の記事ってこんなにあるんだな、それにCINRAがこんなに携わっているんだな、と思って。CINRAメディアの存在感が大きいけど、そうじゃないところでも面白いものを作っているなという印象を持ちました。
ークライアントワークで、特に面白いと思った記事や案件はありますか?
NTT東日本グループのWebメディア「Lumiarch(ルミアーチ)」ですね。平たい表現になってしまうけど、いろんな人の知恵が入ると必然的に良いものになってくるんだな、ということはこの1か月ですごく感じたことでもあると思います。
ー社会人のほうが学生時代より楽しいと思ったことは何ですか?
CINRAはカルチャーの趣味や雰囲気が自分に近しい人が多いなと思っていて。「この話もこの人だったらできるんだ」というのがすごく多いと思う。先輩がイギリスのミュージシャン・Floating Pointsのスウェットを着ていていいなと思ったりとか。サークルとかとはまた違った、身近にカルチャーがいっぱいあるコミュニティなのかなと思います。それは自分にとって嬉しいし、選んで良かったと思いました。
ー特に刺激になった会話はありますか?
自分は音楽のコミュニティに属することが多かったから、映画の話とかこんなにしたことがなかったと思う。自分は人よりもちょっと映画に興味があるくらいだけど、新しいものを知れたり「これ面白かった」とおすすめしてもらえたりするのは、開きかけていた扉に入るきっかけになると思います。……いまのセリフ良くなかった?
ー章分けしたとき、冒頭に挿入される言葉のようでとても良かったです(笑)。最後に、就活中の自分にどう声をかけますか?
一般論じゃなくても良いですか?
ー個人的なもので構いませんよ。このインタビューは、自分の経験を語る私小説のようなものと思ってください。
じゃあ、二つあって。僕は好きなものが本当にガッチリ決まっていたから最終面接近くに行っても結果が出ないことが多かったけど、「なるようにしかならない」ということ。これがまず一個。
もう一個は、「好き」を別に変える必要はなかったなって思います。それはいまもそう思っているし、それを大事にしたからこそ受け入れてくれる企業と出会えたなと思う。
ー自分を貫くことは重要だと、私も就活で痛感しましたね。
「すごい人のいる会社に来てしまったな……」と思いました
氏名:関貴彦
- 大学時代の専攻:数学(数学基礎論)
- 趣味:ブログ執筆、音楽鑑賞・演奏、CD収集、読書(海外文学)、和装
- CINRAを知ったきっかけ:ブログの参考にメディアを読んでいた。DECO*27さんと谷川俊太郎さんの対談記事が好き。
- CINRAを受けた理由:「人や世界に良い影響を与えたい」と思っていたから。
アンビエントをよく演奏していた
ー入社前後でCINRAに対する印象はどう変わりましたか?
CINRAもメディアを事業の一つにしている企業である以上、PVやUUを何より重視しているのだろうと思っていました。もちろんCINRAはPVも大事にしているのですが、同じくらい「ブランド」に力を入れているのは入社前の想像を超えていましたね。ブランド力は数値にしにくいものですが、それを定量的に測ろうと数値化しているのもユニークに感じます。
この話を聞いたとき、救われたような気がしました。私はブログを書くのですが、PVと自分のやりたいことの差に苦しんでいました。人気のものを取り上げた記事はPVがよく伸びる一方、新しい試みにチャレンジした記事は必ずしも伸びません。「自分のやりたいことをやる」と決めてからもPV数に頭を悩ませたのですが、ブランディングとしては正しい選択だったと思います。
ー特にCINRAのブランド性が出ていると思った事業はありますか?
動画編集チームの方が作られていた「THE EMPTY CHAIR」ですね。親しい人に先立たれた方が「死」に向き合う企画です。哲学的な含意もあるCINRAらしい企画だと思います。
ー社会人のほうが学生時代より楽しいことはありますか?
とても基本的なことではあるのですが、さまざまな背景を持つほかの人と毎日喋れるのは精神衛生上大きいです。大学院時代、ゼミの同期は一人だけで勉強するときもずっと一人で考えていたので。ほかの方もおっしゃっていましたが、多様なバックグラウンドのメンバーが揃っているのは刺激的ですね。
ーユニークと感じた新卒メンバーのエピソードはありますか?
同期で豆腐好きの方がいるのですが、彼女の話題はいつ聞いても面白いですね。この前「このニガリだと豆腐が美味しくなくなる」と熱く語っていて、「すごい人のいる会社に来てしまったな……」と思いました。いままで豆腐について意識的に考えたこともなかったので。未知の文化を人づてに知れることも、無意識下にある社会構造の一端を知ることにつながるかもしれないと思います。
ーカルチャーとソーシャルの交差点に立っているわけですね。
ーでは最後に、就活中の自分に声をかけるなら何を伝えますか?
気張らないことですね。「これで良いのだろうか?」と不安になり、さまざまな面接であることないことを言っては落ちていたような気がします。CINRAの面接では飾らなかったからこそ受かったと思っていますし、「等身大の自分で大丈夫」と声をかけたいですね。
2か月の研修期間の中で毎日のように新卒メンバーと関わってきたつもりでしたが、インタビューをしてみるとまだ知らない彼らの一面が数えきれないほどありました。仕事に対しての向き合い方、時間感覚、人生で重視しているあれこれ.....人は無限の多面体とは、よく言ったものだと思います。
またこれほど多面的でありながらも決してキャラクターが重ならず、しかもお互いを邪魔しないのがCINRA第一期新卒メンバーのユニークで素晴らしい点だと思います。ベクトルの違う個性を発揮し、会社全体、ひいては社会全体に貢献するようなシナジーを生み出していきたいと感じたインタビューとなりました。