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【CTO紹介】完全習得学習の実現に向けて。キャタルのこれまでとこれから

こんにちは。英語塾キャタル マーケティングチームの松本佳恋です。英語塾キャタルの魅力はやっぱりキャタルで働く人たち!ということでキャタルで活躍するメンバーをご紹介します。

今回は2013年からキャタルのCTOとしてツールの開発やエンジニアチームの組織作りを行ってきた川崎さんにインタビューさせていただきました。6年前、社員10名弱だった時からキャタルのシステム開発と運用をされてきた川崎さん。現在のエンジニアチームができるまでのお話と、キャタルのこれからについてお話しいただきました。

過去の川崎さんラジオ出演:https://study.catal.jp/?p=18818

未経験エンジニアがCTOになるまで


ー キャタルとの出会いについて教えてください。

新卒で入社したSBIホールディングスの方が紹介してくださったエンジニア育成スクール「原宿ウェブ研究所」がきっかけです。原宿ウェブ研究所はキャタルを起業した三石を含めた起業家3人により運営されていました。

生徒として参加したのですが、その後原宿ウェブ研究所の講師業を務めることになり、そして英語塾キャタルの学習管理システムの新規開発に業務委託として関わるようになったんです。

ー ということは元々は未経験からエンジニアになられたということでしょうか。

そうですね。SBIホールディングス在籍時に、社内起業という形でサービス企画を行っていたのですが、その際に自分自身もITに関する知識が必要だと感じてプログラミングの勉強を独学で始めました。やっていく中でエンジニアとして独立できると感じたので退職を決めたのですが、心配してくれた前職の方が原宿ウェブ研究所を紹介してくれたという流れになります。

ー フリーランスエンジニアとして働かれていた中、どういった経緯でキャタルが本職となったのですか。

キャタルのシステムの開発や運用を業務委託で請け負っていたのですが、「エンジニアチームを作ってほしい」と三石から言われたのがきっかけでした。システム開発であれば業務委託でできますが、組織作りとなると業務委託では難しいとなったことからCTOとしてジョインすることになったんです。

ー キャタルのCTOになろうとなった決め手は何だったのでしょうか。

フリーランスであれば様々な仕事に関わることができて楽しかったのですが、当時キャタルは社員が10名以下の規模で、キャタルであればたくさんの0→1が経験できることが面白そうと感じたのが大きかったです。フリーランスでひとりでできることの限界も感じていました。

また、当時はEdtechが少しずつ知名度を持つようになり、教育系アプリが増えつつありました。しかしどれもIT系企業が教育を取り込んだ、テクノロジードリブンなものばかり。キャタルであれば「教育系企業がテクノロジー化する」という逆のアプローチに挑戦できることに価値を感じました。

6年かけて作ってきたエンジニアチーム

教師アルバイト向けエンジニア講座にて

ー 実際キャタルでエンジニアチーム作りに取り組まれてみていかがでしたか。

組織作りやマネジメント経験がなかったので苦労しました。特にに大変だったのがエンジニアの採用です。どうしてもエンジニアは小さな英語塾よりも、キラキラのIT系スタートアップに流れてしまうので、キャタルの魅力やビジョンに共感してくれる優秀なエンジニアを集めるのは大変でした。

そこで、キャタルのバイリンガル教師に声をかけ、エンジニア職に興味ある先生たちに毎週プログラミングを教えてみることに。インターンのような形で開発に学びながら関わってもらい、エンジニアを育成していくことも試みました。特に、初期はひとりでエンジニアの育成をしながら並行してシステム開発も進めないといけないのは大変でしたね。

採用ができたあとに大変だったのは働き方における仕組み、文化を整えていくところです。

ー 働き方に関してですか。

教室で働くメンバーとエンジニアメンバーとではやはり働き方や考え方が異なります。他の企業を参考にしながらエンジニアメンバーが必要とする仕組みについて考え、整えていくことを試みました。実際は、他の業界でうまくいっていることがキャタルにそのまま運用することが難しく、キャタル流にアレンジしながら進めていく必要がありましたが…

ー そんな0から始まったエンジニアチームはデザイナーを含め8名規模のチームにまで成長しましたね。

エンジニアを育成しつつ、キャタルのIT化を進め、働く環境を魅力的にしてきたことで新たなメンバーを採用することができました。今のエンジニアチームは高い技術力を目指すメンバーばかりであると同時に、みんなで一緒に技術力を上げていくことも大事にする結束力のあるチームだと感じています。

直近ではメンバーである塩井さんがRubyKaigiに登壇しました。エンジニア界隈ではとても有名なイベントにキャタルのメンバーが登壇したことは個人的にすごい嬉しかったです。

6年近くかけてエンジニアチーム作りに取り組んできてよかったなと思いました。

>RubyKaigi Takeout 2021 に弊社の塩井が登壇しました

デジタルの世界で新しい教育を作りたい

2015年: Rewritesの教師採用のためハーバード大学を訪問

ー現在CTOとして、苦戦していることや課題に感じていることは何かありますか。

やりたいことがたくさんあるものの、できていないことが多いことは課題に感じています。解決したいことに対して、できるだけシンプルな方法でアプローチしたいのですが、難しくてなかなか実現していません。

原因は明確で、教育分野はPDCAをすぐに回せないことにあります。新しく導入したシステムが学習効率を上げたか、そしてそれによって成績が上がったかはすぐに測定することができません。また効果を測定する方法としてはテストの成績がありますが、定量的なテストの結果が全てではないので、測定方法としては不十分なんですよね。このことは100年近く前にジョン・デューイ が指摘しています。

ー教育業界はPDCAを回しにくいと現実がある中、それでも川崎さんが教育業界で挑戦をし続ける理由はどこにあるのでしょうか。

世界は西洋と東洋、そしてデジタルの3つの観点で捉えることができると個人的に思っています。そしてデジタルの世界こそがグローバルな空間で、ここであれば新しい理想の教育が作ることができると思っているんです。デジタルの世界であれば西洋の世界とも、東洋の世界とも異なる、世界共通となる教育が作れる気がしていて、そこに可能性を感じています。また、教育業界にこだわる理由は、世界をアップデートする唯一の方法だと思っているからです。

英語をすべての日本人ができるようになる必要があるかと言われたら、正直必要とは言い切れないかもしれません。でも第二言語を知っていることは社会に出たときに大きな強みになります。それは英語でしかアクセスできない情報や、英語を学ぶことで知れる英語圏の感覚や物事の定義があるからです。なので僕自身は英語を勉強し続けたいと思っていますし、同じように感じて英語を勉強している人にキャタルが必要なサポートをできたらと思っています。

完全習得学習の実現を目指す

2019年: 社員旅行にて

ーキャタルの今後に展望についても教えてください。

コロナで一時的に教室を閉鎖しなければならないなどイレギュラーな対応も多く、大変なこともたくさんありました。しかし、これを会社が成長する機会とポジティブに考え、これからに繋げていけたらと思っています。その1つとしてオンライン教育事業があります。長期的にキャタルの基幹となるような事業にできるよう、頑張って進めているところです。

これまで生徒が確実に学習内容を習得しながら学習を進めていく「完全習得学習」の実現を目標としてきましたが、これは今後も変わることはありません。現状、完全習得学習は2割ほどしか実現できていないと感じています。何が分かっていて、何が分かっていないのかを生徒自身が理解して、その生徒にあったカリキュラムが選べるプラットフォームを作ること、そして生徒自身に完全習得学習を実感してもらえるように頑張っていきたいです。

ーまだまだこれから、ということですね!

事業規模なども影響しているかとは思いますが、まだまだ教育系イベントに呼ばれてキャタルの知見をシェアしてほしいと言われるまでには到達できていません。キャタルのやり方が浸透して世の中全体がよくなっていくだけではなく、社外そして英語教育業界外からも参考にしたい!と思われるような成功事例を作っていきたいです。

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