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2023年4月1日に株式会社laugh.の代表取締役に就任した林千尋さん。新卒で入社し7年目で入社当初の「経営者になる」という目標を叶えた彼女がどのような想いで、ここまで歩んできたのか。これまでの軌跡とこれからについてお話しいただきました。
~PROFILE~
株式会社laugh. 代表取締役 林 千尋
1994年生まれ。東京都出身。ネクステージグループで働く人に惹かれて入社を決意。2017年4月新卒として入社。入社後半年間はお客様応対を中心に行い、その後CRM企画に異動。2020年10月課長になり、2022年10月株式会社laugh.のブランドマネージャーに就任。現在は株式会社laugh.代表取締役、株式会社HRC執行役員を兼任。
誰でも自分らしく輝ける世の中にしたい
――経営者を目指した理由を教えてください。
私の夢は、誰もが輝ける社会をつくることです。「〇〇だから」などの決め付けがなくなり、誰でも同じように自分らしく輝ける世の中に少しでも近づけたいと心から思っています。
そのために、どこを目指すべきなのかを考えた際の結論が「経営者」でした。新卒でネクステージGroupに入社したときから「経営者になりたい」ということは公言していました。私の周囲の人たちはみんな応援してくれましたが、「ずいぶん大きな夢だなあ」と内心思っていた人もいたのではないかと思います。
私は昔から「こうであるべき」という決めつけや、やる前から「きっと無理だよ」というような可能性を否定されることが嫌いで、「絶対やってやる」と火がつくタイプでした。だからこそ、あきらめずに色んなことに挑戦し続けてこれたのだと思っています。
私のように、勉強で優秀な成績を残した実績がない人でも、社会で活躍している一人になることで「私もやってみようかな」「私にもできるかも」など、少しでも、誰かの一歩を踏み出す希望にはなれるのではないかと考えています。世の中にある「基準」や「当たり前」に振り回されず、「自分に生まれてよかった」と思える人生を送れる人が一人でも増えるように、今後もチャレンジを続け、まずは私が夢を叶え続けていきます。
――これまでどのような業務に携わっていましたか?どのように経営者になるチャンスを掴んで来られたのでしょうか?
行動してみないとなにも始まらない、そういう想いでさまざまなことにチャレンジをしていました。
入社当時はCS課(カスタマーサポート)という部署でお客様応対を行い、半年後にCRM課というリピート戦略を実施する部署へ異動となりました。
とにかく分からないことだらけでしたが、まずはやってみて、たくさんの失敗を経験しました。その後、入社1年半で主任になり、ほぼ同時にタンチョク(※1)に参画を決め、そこから経営について必死で学びました。
※1ネクステージGroupで以前実施していた経営者育成塾
改めてやってみないと分からないと痛感したのが、laugh.の立上げのときです。0からブランドを創りあげる中、タンチョクで学んでいたことも実践だと上手くいかないことがたくさんありました。ですが、どんな困難もそのときどきの出会いに救われてきたと感じています。
これまでの人生を振り返っても、「出会い」と「周りの仲間」に助けられ、たくさんのチャンスをもらいました。“出会うべきときに、出会うべき人”に出会えていると心から感謝をしています。自分が行動をし続けた先での、「人との出会い」と「仲間」のおかげで、あきらめずに進もうと思うことができ、最終的にチャンスを掴むことができています。
乗り越えられない壁はないと信じて
――代表に就任されるまでの道のりで一番困難と感じた時はいつでしたか?それをどのように乗り越えたのでしょうか?
私は、これまで挫折や困難を感じたことがあまりなく、「自分が選択した道を正解にしよう」という思いで生きていました。ただ、そんな私でも、インティメイトケアブランドであるlaugh.発売からの半年間はどうしようもない困難を感じました。商品を発売するまでの間も試作品をチェックし何度も修正を繰り返し、0から商品を作ることの大変さを感じていましたが、本当の困難はこのあとでした。
2021年9月28日にようやく発売ができたものの、そこから売上が全く上がらず、会社のお金だけが出ていく日々に恐怖すら感じほぼ毎日仕事の夢を見ていたほどです。試行錯誤を繰り返しても結果が出ず、日本にないインティメイトケア市場を構築していく大変さと、無名のブランドを購入していただく難しさに毎日頭を抱えていました。その困難を乗り越えられたのは、紛れもなく仲間の存在です。当たり前ですが、一人ではここまで挽回することは出来なかったですし、本当に仕事は一人ではできないことを改めて知ったときでした。
また丹野代表に頂いた「超えられない壁は目の前にない、自分サイズの壁しかこないよ」という言葉も心の支えでした。もちろん、「売上」は会社や仲間の人生に影響することなので、大きなプレッシャーはありますが、今ある壁が自分サイズなのであれば絶対に乗り越えられる、乗り越える方法が必ずあると信じて、成果が出るまでやり続けたことも乗り越えられた一つの理由だと思っています。
常に仲間に対しての感謝と思いやりを
――経営者になるにあたって、必要なこと(スキルなど)は何だと考えていますか?
「人間力」だと考えています。タンチョクに1期生として参加し、経営者になるための実務的なスキルからマインドまで丹野代表から直接教えていただく機会が約1年半ありました。そのころから松下幸之助さんの考え方を学んでおり、その中で経営者に必要なスキルを統率力や決断力、実行力、先見性などをあげておりましたが、最終的には「人柄」と仰っており、とても納得したことを覚えています。
社員みんなが力を合わせて一生懸命働いていることに対して感謝を忘れず、思いやる心を持てる人柄でなければいけない、何事にも誠実で、素直であるべき。本当に仕事は一人では成り立たず、仲間がいなければ何も成し遂げられません。だからこそ、人の上に立ったからといって驕ることなく、周囲への感謝を忘れずに人間力を高め続けていきます。
自分が受け取ったチャンスのバトンをつないでいきたい
――入社当時からの女性経営者になるというビジョンが達成された今、今後はどのような目標をお持ちでしょうか?
今後の目標は、laugh.を成功させ、そのうえで次にチャンスのバトンをつないでいくことです。
入社当時は「私の夢は、経営者になることです。」と言っていましたが、いつしか「私の目標は、経営者になることです。」と、経営者になることが夢から目標に変わっていました。その目標がかなった今は、夢と思っていた経営者も、その先にあるもっと大きな夢や目的に対しての道しるべに過ぎないと思い始めています。
振り返ると、一生をかけても恩返しができないくらいの希望や勇気、チャンスをたくさんもらいました。なので今後は与えてもらうばかりではなく、与えていける人になりたいと思っています。laugh.は、これまで皆さんが必死に稼いだお金を投資いただいたからこそ、立ち上げることができ、少しずつ大きなブランドになっていっています。だからこそ、次はlaugh.のおかげで新ブランドに投資ができたと言っていただけるような会社にしていきたいです。そうやって自分が受けとったチャンスのバトンを次へ渡していきたいと考えています。
――経営者になるというビジョンを持っている学生の方に向けて、メッセージをお願いいたします。
「夢」を叶えるためにはあきめないことが1番大事です。
そして周りに宣言すること!私は無理だと言われても周りに夢を話し続けていました。自分との約束は時にさぼってしまうこともあります(ダイエットとか…笑)、なので周りに宣言し続けると自分を奮い立たせることできます。
現に、何者でもなかった私が経営者という大きな夢を叶えてます。大きな夢を持ち、そしてその夢を誰かに話し、そして行動し続けることが達成へとつながります。私もまた次の自分の夢を叶え、次世代にバトンをつなげるように頑張っていきます。