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未経験からUXのプロに──新卒 / 第二新卒向け「実践型研修」とは

こんにちは、ビービット採用担当の森藤です。

今回は、「ビービットの研修って?」という疑問にお答えするため、新卒 / 第二新卒向けの研修を体験しているメンバーのインタビューをお届けします。

  • Tさん(写真左)青山学院大学卒。卒業後はエンターテインメント業でキャリアをスタート。大規模なサービス提供現場において、来場者の体験設計から現場オペレーションの改善まで、幅広く携わる。その後、ビービットに入社。
  • Aさん(写真右)東京大学卒。学生時代は体験型ゲームの運営等のアルバイトを行う。卒業後、ビービットに新卒入社。

◤「ユーザの視点に立つ」ことの奥深さ

──まずはTさんにお伺いします。はじめ、研修についてはどう聞いていました?

T:研修に関しては、入社前の面談でお伺いしました。UXコンサルタントとしての仕事を学ぶため、数ヶ月ほど研修※があると。

  • ※註)研修は2025年8月現在、5.5ヶ月間実施。コンサルティング案件をもとにした実践的な研修を3周行うことで、業務への習熟を深める構成になっている。下図は研修資料より抜粋。

──研修に取り組んでみてどうでしたか?

T:まず、「ユーザの視点に立つ」、消費者や生活者の体験を理解することそのものの難しさを実感しました。

入社前にUX関連の本を読み、座学で知識をつけていけば実際の業務に入れるようになるのかな、と思っていました。

でも、そもそもの思考法の習得が難しかったんだなと……ユーザの視点に立つ、ユーザを理解する、相手の立場に立つ。言葉でいうと簡単ですが、実際はもっともっと奥が深くて。

はじめのうちは、どうしてもユーザ視点に立てず、サービスや商品を提供する企業側の視点に立って考えてしまうことが多かったです。頭ではユーザ視点というのをわかっているつもりなんですが、実際にはそうなっていないことがすごく多くて。そこはかなり苦戦しましたね。


◤UXコンサルタントとしての考え方を学ぶ

T:加えて、UXコンサルタントとしての業務の進め方も非常に難しく感じました。ロジック展開の整理、資料の構成、資料1枚1枚で伝えたいメッセージの表現。できないことだらけでした。

──お話聞いていると、なかなか大変だったんですね……何かモチベーションになるものはあったのでしょうか?

T:研修マネージャ※さんの存在は、ひとつモチベーションになっていました。

  • ※註)2025年8月現在、研修でも実際の案件と同様、テーマに対して日次単位でマネージャとミーティングを持つ。研修でのマネージャ(研修マネージャ)は、現場で案件を持っているコンサルタントが担う。下図は研修資料より抜粋。

中途入社で年齢も近い方だったので、「数年後、自分もこういう風になりたいな」と思えました。

今も覚えているのは、私が焦って検討を進めてしまおうとするたび、「この観点では、どう?もう1回ちゃんと整理してみよう」と、立ち止まるためのフィードバックをいただいていたことです。

そのおかげで、たとえばユーザにインタビューしてみたら自分の思い描いていた仮説が全然外れていた、というときでも「ここで解釈を間違えていたんだ」と整理して、うまくアップデートしていけたなと思います。すごくありがたかったですね。


──フィードバックを受けながら試行錯誤されていたんですね。ほか、研修中に印象的だったことはありますか?

T:できないことだらけで自信を失うこともありましたが、「でも、これって、自分が経験できていなかったこと、不足していたスキルに向き合えているんだ」という嬉しさも同時にあったんですよね。そういう経験がしたかったことも転職理由の一つ、という思いもありましたし。

それに、コンサルタントの仕事って、自分でやらなきゃいけない範囲が大きいことも研修中に実感しました。難しいことですが、同時にすごくやりがいがあるなという感覚もありました。

今回の研修は、擬似的な案件に順番に取り組んでいく方式だったので、たとえば最初の案件ではまずコンサルタントの業務の進め方を理解する、次は作業効率を上げる、思考の質を上げる……というふうに、自然と目標を上げていけました。

そうやって研修期間のなかで一つひとつ学んでいくなかで、自分だから出せる付加価値がある、と思えるようになりました。


──そうだったんですね。実際の案件に入られている今の視点で、研修を振り返ってみるとどうでしょうか。

T:徹底的にユーザ目線を、という意識は研修が活きているなと思います。

案件のなかで「あ、ダメだ、ユーザ理解が甘かった」となることは正直まだまだあります。が、その度「本当にユーザが求めるものって何なんだろう」から考え直す、その姿勢は研修で学べたのかなと。


◤当たり前のようで難しい「ユーザ理解」

──では、今度はAさんにお話をお聞きします。入社前、研修についてはどう聞いていましたか?

A:数ヶ月か半年か研修がある、と説明を受けていました。

内定者時代に先輩方に「研修にあたって何か準備しておいた方がいいことありますか」とおたずねしていましたが、「何も準備しなくていいよ、学生生活楽しんでね」というお返事だったので、ならそうしてみるか、とあえてまっさらな状態で入社しました。


──ちなみに学生時代はどんなことをされていたんですか?

A:ビービットの仕事と一番重なるのはアルバイト経験かなと思います。体験型ゲームの司会進行等をしていて、お客さんと直接向き合いゲームのルールなどをお伝えしていました。

そのなかで、「相手にとって、今こういうことを言ったら理解しにくいよな」ということを考えたりしていました。
そういう経験からか、「ユーザを中心に考えるって、言ってしまえば当然のことだよね」「本質的に良いもの、作りたいよね」みたいなことは入社後も思ったりします。


──そんなAさんが研修を受け始めてみて、いかがですか?

A:ユーザ理解をちゃんとやる、ってこんなに難しいんだと。Tさんの話とも近いかなと思います。

ユーザ理解の「型」をすべて教えてもらう研修、はじめはそういう印象を抱いていました。でも、実際はユーザ理解って、根本的な考え方はあるけど、型にとらわれないところこそ本質的な部分でもあるんだなと感じます。

◤「仕事をしている自分」の理解を深める

──ビービットで一番大事にしているところでもあるので、難しいですよね……他、どんな印象がありますか?

A:仕事をするとなると、私は感覚で進めていたものがたくさんあったんだなと感じていて。研修といっても仕事なので、「私はこれをしています」と他の方々に伝える必要がある。

これ、本当に実務の前にやってよかったフェーズだな、と客観視はしているのですが、こういうのを伝える、すり合わせるだけでも難しいんだなと。

あとは、モチベーションを得る場所が学生時代とは違うのかも、とも感じますね。その辺りは研修マネージャをはじめとした周りの方々と振り返りさせてもらっています。


──UXの仕事だけでなく、まずは「仕事」をする上での土台を作っているんだな、と思いました。これまでの研修を振り返ってみるとして、どうでしょうか。

A:とはいえ研修全体としては、ネガティブな印象がなくて。プログラムが進むにつれて、段階的にやること、そしてできることを増やしてもらっているなと感じています。実際に仕事をするまでにやっておくべきことは、一通りちゃんと体験させてくれるんだろうなと。

なので、実際に実務に入るにあたって、もちろん完璧な状態ではないにせよ、少なくとも手がかりを持って質問ができる状態にはなれるだろうな、という認識でやっています。


──今日はお二人とも、ありがとうございました!

◤終わりに

若手のメンバーから、研修を実際に体験してみての感覚をお伺いしました。

ビービットの新卒 / 第二新卒向けの研修は、コンサルティング案件をもとにした実践的な研修を行います。

2025年8月現在は以下の3段階、
・「ユーザにとっての理想の体験をとことん追求する」研修
・「体験設計(UXコンサルティング)に必要なスキルや考え方を鍛える」研修
・「体験設計をビジネス上の成果につなげる」研修
と、順を追って実際の仕事に近づけていくことで、UXやコンサルティングのスキルはもちろん「UX改善を通して成果を出す仕事」に必要なマインドも養っていただくことを狙っています。

タフな仕事だからこそ、その仕事に向き合いたい人たちがまっすぐに向き合えるよう、我々は「研修」も一つの体験として設計しております。


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