クリエイター合衆国が創出する「未来に必要なコンテンツ」 - 社会実験推進ベンチャーBAKERUが描く社会実装とは
BAKERUは、社会実験推進ベンチャーという独自の立ち位置で事業を展開しています。「未来の世界に必要なコンテンツを社会に実装する」。これがBAKERUのミッションです。
世の中には「あったらいいな」という企画をする人はたくさんいます。しかし、本来はそれを実際の街や社会に実装し、持続可能な形で運営していくことこそが重要だと考えています。ですから、それ自体がBAKERUの事業であり、存在意義だと考えています。
開業日はスタート地点
BAKERUの特徴は、企画から運営までを基本的には一気通貫で行うことです。場づくりに関わる多くの企業は、企画やPRまでは手がけても、実際の運営は別会社に委託することが多くなっています。
しかし、BAKERUは本当の意味での場づくりはそれだけでは難しいと考えています。なぜなら施設や場所の完成は開業日ではないからです。本当の場づくりは、そこで働くアルバイトが店長へと成長したり、お客様同士が出会って恋に落ちたり、結婚式の二次会で使いたいと言ってもらえたりする——そんな時間の積み重ねの中にあります。
開業日は、むしろスタート地点なのです。
だからこそBAKERUは、5年、10年という長期的な視点で、企画から運営までを一貫して担うことにこだわっています。それを実現できるチームは、実は世の中にそれほど多くないのではないかと自負しています。
社会実験推進ベンチャーとしての役割
現在、BAKERUは「クリエイター合衆国」として5つほどのチームが集まった組織ですが、これはまだ始まりに過ぎません。アメリカ合衆国が13州からスタートしたように、新たなクリエイターやチームとの連携を通じて、できることの範囲を広げていく考えです。
例えば、BAKERUが担う社会実験は多岐にわたります。
一つは、「コンテンツの力で場の価値を高められるか」という実験です。渋谷文化進化では、オフィスビルと商業コンテンツを組み合わせることで、「このコンテンツがあるから、このオフィスビルを魅力に感じる」と思われるような価値創造を目指しています。
他に重要なテーマとして取り組んでいるプロジェクトの一つが高齢者の最期の住処を街の中でどう考えていくのかという社会実験です。ノビシロハウスでは、そんな社会課題に対して、場づくりを中核に据えながら、多様な解決策を模索しています。
また、「大人になっても友達を作ろう!」というテーマも追求しています。年齢を重ねても新しい出会いや関係性を築ける場所。それをサバゲーフィールドのASOBIBAやマーダーミステリー専門店Rabbitholeなど、様々な体験型コンテンツを通じて実現しようとしています。
クリエイター合衆国としての組織構造
BAKERUの組織は、「センターステージ」と「バックステージ」という二つの軸で構成されています。
センターステージ
スポットライトを浴びて、直接お客様に向き合いながらコンテンツを作り、演じる人たちです。彼らに求められる力はこのように定義しています。
- 取り組むべき社会課題や実験を定義する力
- その解決に必要なブランドやコンテンツを発掘する力
- それらを実装し、運営していく力
バックステージ
センターステージを支え、必要なサポートを提供する人たちです。特にサイエンス(データ分析)とチアアップ(チーム支援)の面で重要な役割を果たします。
さらにバックステージ、センターステージといった二つの軸に加え、BAKERUでは「サイエンス」「チアアップ」「クリエイト」という三つのスキル軸を設定しています。各メンバーは、自身の志向や才能に応じて、これらのスキルを伸ばしていくような環境です。
BAKERUが目指す「豊かな暮らし」
すでに渋谷文化進化での実績を基に、ホテルやサウナの運営案件のご相談なども増えてきています。今後は「遊ぶ場」「食べる場」「暮らす場」「働く場」という人生の基本的な要素すべてにおいて、新しい価値を提供していく方針です。
BAKERUが最終的に目指しているのは、「一人一人の夢を追いかけながら、みんなが幸せになれる世界」の実現です。それは社会課題の解決であり、新しい価値の創造であり、人々の暮らしをより豊かにすることです。
社会実験推進ベンチャーであるBAKERUは、その実現のための手段としての会社であり、箱だと位置付けています。これからも様々な実験を重ねながら、より良い未来の実装に取り組んでいきます。