「上流から提案し、社会に届く表現を作るアート部の仕事」
AVITAのメインプロダクトであるアバター接客サービス「AVACOM」のモーションから、万博パビリオンでのアバター演出、さらには海外案件まで。 アート部がそのビジュアルと演出を担っています。
クリエイティブ制作局が大切にしているのは、「アバターで輝く多様な未来を」 という世界観。人類は身体という制約のなかで生きてきましたが、私たちはアバターを通じてその限界を超え、誰もが自由に自己を表現できる社会を目指しています。
そんなアート部でモーションチームをリードしているのが瀬戸。
彼に、アート部がAVITAで果たす役割、そして、AVITAで働くことで得られるやりがいや、これから一緒に働くメンバーへの期待を聞きました。
1.AVITAへの入社を決めた理由:エンタメ3DCG制作から社会実装へ
前職ではメタバース系の会社で3DCG制作を担当し、現AVITAのCDO・岩﨑と一緒に仕事をしていました。その縁で声をかけてもらい、最初は業務委託としてビジュアル制作をサポート。
実際に業務に携わるなかで「デザインから自動化まで幅広く関われる」点に大きな魅力を感じ、もっと深くコミットしたいと思い、正社員としてジョインすることを決めました。
2.チーム体制と業務フロー:モデル・モーション・AIの三本柱
アート部は局長のsousukeが率いるモデルチーム、私が率いるモーションチーム、AI専任の末吉による3つのチーム体制です。モーションチームは完成したモデリングをベースに、キャラクターを“動かす部分”を全て担当しています。
制作は、「企画→モデリング → モーション設計→ 演出」という流れで基本的に進めています。
案件は社内はもちろん、社外のお客様からのリクエストへの対応もあります。AVITAとして、オリジナルアバターのお辞儀や挨拶、商品案内、感情表現などのモーションや、「アバターをコミカルに動かしてほしい」といったリクエストに合わせたモーションを制作しています。
要件のヒアリングは基本的にセールス部門が担当していますが、技術的な判断が必要な場面では一緒に入ってサポートします。
3.生成AIに関して:生成AIを使いこなし、その学びを会社に還元する
会社として生成AIの活用を推奨していることもあり、チームの全員が積極的に生成AIを利用しています。具体的な活用場面としては、社内コンペでのアイデア出しや、ラフを作るときなどです。ただ、生成したものをサービスに直接活用してしまうと著作権リスクもある。あくまでブレインストーミング用途が中心です。
他社だと利用禁止のところも多いですが、AVITAでは社員が生成AIを使いこなせる人材として成長するのを支援する方針です。会社全体で共有して全員がレベルアップして欲しい、という考えのもと、「必要だと思えば何でも試していい」スタンスなのです。上限はあるものの、生成AIの利用料を経費で落とせる制度もあり、自由度はかなり高いです。
4.他部署との連携:CSやエンジニアと連携し、仕組みをつくる
現状、最も連携が多いのはカスタマーサクセス部です。お客様から直接具体的な要望を汲み上げてくれるので、それらをサービスに反映します。また、アバターを動かす仕組みを作る開発局のR&D部や、エンジニアとの連携も多いです。
直近だと、 モーションチームが制作したアニメーションをエンジニアチームがプログラムに組み込んで「自動でキャラクターを動かす仕組み」を実装しました。
他部署と連携し、サービスの仕組みを一緒に作ることに、面白さを感じています。
5.AVITAアート部の特徴:上流から携われる貴重な環境
AVITAアバターのクオリティはアート部が担っています。
他の会社だとキャラクターデザインや演出は、外注のデザイン会社やコンサルタントが決めることが多く、クリエイターが受注する段階では仕様がガチガチに固まっていることが多いです。
ですが、AVITAのアート部は型が決まってない初期段階からプロジェクトに参画することができ、演出やモーションもこちらからお客様に提案することができます。前例がない提案でも通り、それが実際に街で動いています。
実際に、大規模なイベントの案件でも、当初の段階ではアバターにモーションは不要とされていましたが、私が「演出を入れたほうがいい」と提案しました。4パターンぐらい案を出し、その中から選ばれたものが実際に社会に実装されています。
上流の抽象段階から関わって、自分の提案が承認されて、社会に出る。これができるのは業界的にもかなり珍しいし、自分のアイデアが街で動くのは本当にやりがいを感じます。
6.AVITAで働くやりがい:自由と責任でクオリティを磨く
受託制作だと「お客さんからフィードバックが山のように来て、深夜まで対応」という状況になることもありますが、AVITAは事業会社なのでそうした働き方はほとんどありません。これは、自社サービスを内製しているからこそ実現できている環境です。
その分、自分たちの裁量でクオリティを最後まで高め切る必要があります。自由度が高い反面、責任も伴う。だからこそ、一人ひとりが主体的にクオリティを磨き続けられる環境だと思います。
7.AVITAの一員として働く価値:研究段階から関われるポジション
AVITAで働く大きなメリットは、研究段階からプロジェクトに関われることだと思います。まだ形になっていないものを企画段階から手がけ、それが社会に実装されていくのを見届けられるのは大きなやりがいです。
また、経営陣との距離が近いのも特徴です。月1でCOO西口との直接ミーティングがあり、新卒2年目(当時新卒1年目)のメンバーが提案した「LINEスタンプ企画」が実際に承認・実装されたのはAVITAならではの象徴的な例だと思います。受託制作ではこうした機会は得にくいと思います。
8.経営からのリスペクト:クオリティを重視
多くの会社ではコストを優先して制作を外注することが多いですが、外注だとクオリティが安定せず、修正も難しくなります。COOの西口はそのリスクをよく理解しており、最初から「アート部を内製化してクオリティを高めたい」と明言していました。
「業界が安いから安く発注すればいい」という発想は一切なく、むしろアーティストが制作に集中できる環境を整えることを重視しています。アーティストの価値を尊重し、安心してクオリティに向き合えるのはAVITAならではの特徴です。
9.未来の仲間への期待:“やります!”の気持ちと社会に届くデザイン
正直、どの案件でも一人ですべて完遂するのは難しいと思います。ですが、生成AIの進化によって、これからはそれが可能な人も増えていくと思っています。だからこそ、「自分が全部やる」という気持ちを持てる人に来てほしいです。
私自身も、やりたいことに取り組んでいるうちに自然と幅広い領域をできるようになってきました。なので「なんでもやります!」「できるようになりたいです」と言える人にぜひ仲間になってほしいです。できない部分はチームでカバーするので安心してください。
加えて、キャラクターが好きな人、人が好きな人──特に人の動きや所作に興味がある人には、この仕事がすごく向いていると思います。キャラクター表現にワクワクできる人や、アニメやコンテンツが大好きでエネルギーがある人と一緒に働きたいです。
これから入ってくる方には、モーションや演出をぜひ任せたいと考えています。特に「社会に実装できるデザイン」を意識できる人──オタク的な表現に閉じず、より多くの方々に伝わる表現を作れる人に来てもらえると嬉しいです。
【参考】
アート部 制作動画:https://youtu.be/DMxJ8iQ88AY