ASIA to JAPANは、2025年1月7日〜11日にかけてマレーシアの現地大学を訪問し、日本就職を目指す学生に向けた説明会実施や、大学関係者と日本就職の現状や学生の就活状況についてヒアリングしました。
この記事では訪問した大学の紹介や、現地学生の就活事情についてご紹介します。
目次
■訪問した大学
・マレーシア工科大学(Universiti Teknologi Malaysia:UTM)
マレーシア工科大学はマレーシアの南にあり、シンガポールと橋で繋がるジョホールバルにメインキャンパスを構える工科系に強い大学です。
長年にわたって約200,000人の技術系卒業生と、資格のある専門家を輩出してきたUTMは、マレーシアのエンジニアリングとテクノロジーにおけるプレミア大学としての地位を確立しました。
FAST OFFERで日本企業への内定を獲得している学生数は全世界の大学でトップを誇ります。
・マラヤ大学(Universiti Malaya:UM)
マレーシア初の大学として設立されたマラヤ大学は国内最高峰の大学として認知されており、日本語学習においてアジアトップクラスのレベルを誇ります。
1905年にシンガポールでキング・エドワード七世医科大学として設立され、1949年にラッフルズカレッジ(1928年設立)が合併してマラヤ大学となりました。
世界的に評価の高い学科として、IT、電子工学、開発学、社会科学、スポーツマネジメント、宗教学、英文学、また特色のある学科にAI、データサイエンス、東アジア研究、東南アジア研究、インディアン研究、歴史などがあります。
・マレーシア日本国際工科院(Malaysia Japan International Institute of Technology:MJIIT)
マレーシア日本国際工科院は2001年にマハティール首相(当時)が小泉総理(当時)に国際工科大学設置を提案し、マレーシアに「日本型の工学系教育大学」を設置する構想が始まりました。
その後2011年に、UTMの傘下でありながら独立性の高い工科院の立ち位置で開講しました。
日・マレーシア間の共同プロジェクトとして、講座制などの日本型工学教育という特色ある教育方法で、高度な専門性に基づく学術研究機関としています。
・マレーシア科学大学(Universiti Sains Malaysia:USM)
マレーシア科学大学はマレーシアで2番目に古く1969年ペナン島に設立された国立総合大学で、マレーシア国内でもトップ3に入ります。
自然科学、応用科学、医療健康科学、薬学から建築科学技術、社会科学、人文科学、教育まで全部で27学部と幅広いコースを提供しています。
2008年からは高等教育機関が世界クラスの地位を獲得することを支援する迅速プログラムである「Excellence加速プログラム」(通称:APEX) に参加するために、マレーシア政府によって選ばれた国内初の大学となりました。
・マレーシア技術大学マラッカ校(Universiti Teknikal Malaysia Melaka:UTeM)
マレーシア技術大学マラッカ校は、2000年12月1日にマレーシア初の公立技術大学として設立され、国立大学全体では14番目にできた大学です。
技術系に特化しており、エンジニアリング、IT、管理技術などの技術分野に強みを持っています。
FAST OFFERに個別で参加し内定を獲得した学生の紹介から、今回初めて訪問しました。
■マレーシアトップ大学とMOU締結へ
マレーシアの国内ランキングトップを誇るマラヤ大学とMOU締結が決まりました。
MOUを結ぶにあたり今後はマラヤ大学単独の日本語講座を開講する予定です。
本大学とのMOU締結は、ASIA to JAPAN創業当時から目指していた目標のひとつであり、今まで緻密に築き上げてきた信頼関係がようやく実を結びました。
今後は理系学生だけでなく土木関係の学部も対象として日本語話者を育成し、日本企業への就職のきっかけを作りたいと考えています。
■初訪問の技術大学とMOU締結へ
マレーシア技術大学マラッカ校は、FAST OFFERで内定を得た学生からの紹介で初めて訪問しました。
FAST OFFERシステムを利用し日本企業への就職が決まったという実績は、学生間だけでなく大学関係者たちからも注目を集めました。
その背景には、プログラム参加前まで日本語力が全くない学生が、1年半後には日本語で面接して内定を得たからです。
今回の訪問で同就職支援システムについて具体的に説明し、外国語学部の学科長から共感をいただけました。
年内に個別プログラムの日本語講座を実施してほしいという要望を受け、本年中のMOU締結が決まりました。
マレーシア国内大学との関係を広げていきたいと考えていたため、WinWinの関係を築ける大学と出会えたことはとても嬉しい出来事でした。
■地域の決まりが日本語話者育成の壁になるか?
マレーシアの一部地域は、数年前より「大学4年次のインターンシップ参加が必須」という州の条例を決めました。
ASIA to JAPANの日本語講座は大学3年から4年の約1年半をかけたプログラムを展開しているため、4年次のプログラムの組み直しが必要となりました。
現在は学期間の長期休みを利用し、インターンシップという形で短期集中講座の開設が出来ないか現地大学と模索中です。
■日本企業は今のうちに大学と関係を作るべき
今から30年近く前、マレーシアから毎年1,000人程の学生が日本に留学していました。
そして当時の留学生の一部が、現在マレーシア国内の大学で重要なポストについています。
しかしまもなく定年退職を迎える方が多く、数年後には日本にゆかりがある方が減り日本企業が関係を築くには今以上に困難になることが予想されます。
そういった背景からも、もし将来的にマレーシアからの人材獲得を狙う予定があるならば、今のうちに関わりを持っておくことをおすすめします。
■まとめ
現在も続く円安の影響で外貨に比べて目減り感のある日本円(給与)ではあるものの、マレーシアの通貨リンギットとはそこまで差がないことから、他国に比べてレート問題は少ないでしょう。
ASIA to JAPANの今後の動きは一部の州の条例も考慮した上で、日本語話者の短期育成を目指した新たな教育プログラム※をマレーシアでも提案を進め、日本就職を目指す学生により多くの機会提供したいと考えています。
(※短期講義とインターンシップの混合プログラム)
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