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育児もキャリアも諦めない。2児の父がつくる新しいコンサルタントのロールモデル

育児と仕事の両立のロールモデルに挑戦!「人をつくるアルサーガ。」連載第48回は、コンサルティング本部でシニアマネージャーを務める富岡さんです。

富岡さんは外資系大手コンサルティングファームから2022年12月に転籍してきました。
敏腕コンサルタントとして活躍する一方、2人のお子さんを育てる父親としての一面を持つ富岡さん。

そんな富岡さんに、育児と仕事を両立するための工夫や、アルサーガで挑戦したいことについて聞きました。

2児の父が敏腕コンサルタントとして活躍する理由

――これまでの経歴を教えてください。

大学院を卒業後、重工メーカーで5年間、発電所のプラントエンジニアとして勤務していました。

もともと両親の影響もあって車やバイクのエンジンなどの機械や大きな設備が好きで、重工メーカーの仕事を選びました。勤務していた重工メーカーは個人の裁量が大きく、日本中を単独で飛び回り海外に少数精鋭で出張して仕事をすることもありました。

その後、外資系大手コンサルティングファームに転籍し、素材系、自動車系、消費財系、電子機器等の製造メーカーを中心に主にスマートファクトリー関連のプロジェクトを推進していました。

――海外で仕事もされていたんですね。そんな中、どうしてコンサルティングファームに転籍しようと思ったのですか?

重工メーカーで働く中で、「もっとこうしたらいいのに」という改善点が見えてくるようになったんです。しかし、当時の自分では改善方法がわからず、自ら変える力を身につけるためにコンサルティングファームに転籍しました。

歴史のある古風な会社だったので少し派手な会社に移ることへの興味もありました(笑)。

実際にコンサルティングファームでは、物事を変えるための知識や方法論、成長速度など、一人で身に付けるのが難しいことが学べたと感じています。国内の重工メーカーは年功序列が強く、役職に就くまでには40歳を超えることも多いため、コンサルティングファームで若くしてマネジメントを経験できたことは良かったです。


――アルサーガに入社された理由を教えてください。

自分自身の成長を考えたときに新しい挑戦を求めるようになりました。

前職の外資系大手コンサルティングファームでは、すでに体系化されている知見がたくさんあり、基本的な仕事の仕方は多く学ばせてもらったと思っています。

対してアルサーガの魅力は、これから事業やルールを作り上げていくステージにある点にあります。大手のコンサルティングファームではできない、事業を創り上げる経験ができることに強い魅力を感じました。このチャンスを通じて、自分自身も大きく成長できると考えました。

コンサルは立ち上げフェーズですが、アルサーガは8期目のIT受託会社で、資本構成が健全で、在籍しているメンバーも信頼でき、総じて、働き方を尊重していただける環境がありました。

――お子さんが二人いると伺いました。育児と仕事の両立は正直大変でしょうか。

現在、私には5歳と2歳の子どもがいて毎日非常に大変です。ただし、メンバーの理解があり、勤務時間や場所について非常に柔軟に勤務しており、リモートワークを前提にさせてもらいつつ、出社日であっても17時には退社し、家族との時間を大切に過ごすことができています

メンバーの理解だけでなく、優秀なメンバーとともにパーシャルで携われる案件をつくることができている、かつ、目標とする稼働率が制限されており、育児と仕事を両立できる仕組みができています。

ちなみに、事業立ち上げから半年ですが、既に育児休暇を取得しているメンバーもいます。アルサーガではそのような柔軟な働き方が尊重されています。

▲お子さんと休日を過ごす富岡さん


――育児と仕事を両立する上で、大変な点はありますか?

育児とコンサルティングという、感情と論理の切り替えがなかなか難しいです。

今の子どもくらいの年齢だと、感情が不安定なことが多く、家庭内では常に「あれもこれもやだ!」「遊んでよ!」「おもちゃ取られた!」といった感情論のバトルが勃発しているような状況です。

対してコンサルティングの仕事は論理的に物事を捉えて対話して整理していく作業が多いので、その切り替えをするのが大変です。
特にリモートワークをしている時なんかは、Web会議中やお客様に向けた資料に向き合っている真横で感情の大爆発が起きているなんてことも(笑)。

そういう時は妻も状況を察知して子どもの注意をひいてくれるので、私は仕事に集中することができています。逆に妻が作業に集中したい時やどうしても疲れてしまった時は、私は仕事の片手間で子どもを見るのではなく、切り替えてしっかり子どもたちに向き合います。

私は、家事や育児は手伝うものではなく、家族全員が同じ温度感で向き合うものだと思っていて、それが子どもの成長にも健全な家庭づくりのためにも大切なことだと思っています。
それぞれが大変な時に柔軟に支えあうためには、私と妻は同じことができ、家事育児の流れをお互いが把握し合い、阿吽の呼吸で対応できる状態にしなければいけません。

まだ至らないところも多いのですが、その状態を目指してしっかり家事育児仕事の全てに向き合っており、家庭と仕事ともにいい関係が築けるようになってきていると思いますし、これからも向き合い続けていきたいと思っています。

昇進の前日に外資系大手コンサルティングファームを退職

――前職ではシニアマネージャーへの昇進が決まっていたと聞きましたが、本当ですか?

本当です。シニアマネージャーに昇進するはずだった前日に、前職の外資系大手コンサルティングファームを退職しました。
個性溢れるメンバーがたくさんいるなかで「一番まともそうに見える富岡さんが一番クレイジーだ」と言われます(笑)。

ですが、私自身はあまり昇進に興味がなかったですし、辞めることに対して不安に思うこともありませんでした大切なのは、「どんなポジションにいるか」ではなく、「何を経験していくか、何を成し遂げるか」だと思っています。

――大きな決断のように思えますが、転職をしてみてポジティブな変化は何かありましたか?

前職では一つのプロジェクトをマネジメントし、うまく回していく力は身につきましたが、それ以上の経験を積むことはあまりできませんでした。
一方、アルサーガはコンサルティング部門の立ち上げ期になるので、様々な領域のお客様とディスカッションして提案をしたり、組織のマネジメントを学んだりと、どんどん新しいことに挑戦ができています

大手のコンサルティングファームの場合、この年次で経営や組織のマネジメントに携わることは滅多にできないことです。今は苦労しながらも、気づきと学びに溢れた毎日を過ごしています。

――同世代のコンサルタントが多数在籍していますが、刺激はありますか?

同世代のコンサルタントたちは、それぞれが私が知らないことを多く知っていて、キャリアや経験値が異なる人と一緒に働くことで大きな刺激を受けています。今のアルサーガには、業界でもかなり優秀なコンサルタントが集まっています

一般的な大手コンサルティングファームでは、私の年次になると、パートナーやマネージングディレクターからのフィードバックはあるものの、現場の最前線でデリバリーをリードするようなメンバーから“しみじみとした”フィードバックを受ける機会が少なく、自分の取り組み方が本当に現場目線で最善なのか不安になることがありました。

今は、プロジェクトのアセットやメンバーのケイパビリティがオープンなっていて、誰がどんなことに秀でているかすぐ把握できる状況がつくれています。新しい情報もすぐに得られる体制なので、コミュニケーションロスもなく非常に効率的に仕事ができていると思います。

今後の拡大を視野に入れ、これらの体制を維持しつつ、今の段階からカルチャーや仕組みを構築していきたいです。

メンバーやお客様からも愛される「リスペクト」の姿勢

――JPさん(上級執行役員)から「富岡さんがコンビニに行ったついでに仕事受注してきた」と伺いました。本当ですか?(笑)

確かに案件は受注させていただきましたが、そんなに簡単じゃないです(笑)。
受注するかしないかを目的としてお客様と対話をしていたのではなく、真摯に課題感をヒアリングし、お客様目線で全力サポートする、という姿勢を見せ続けた結果が受注に繋がったと思います。

お客様から指定された領域でのサポートだけでなく、他にも適切なソリューションがないか、本当の課題を分析し、複数の案を提供するようにしています。

どのお客様に対しても、こうやって向き合い続ける姿勢は大切にしています。

――お客様に対しての姿勢も素敵です。
コンサルメンバーから“富岡さんは仏だ”と言われてますが、マネジメントのコツなどあれば教えてください。

結局のところ、コミュニケーションにおいては、メンバーもお客様も家庭も、全て同じところに行き着くと思っています。
とても有名な書籍ですが『7つの習慣 人格主義の回復』をかつて読んだ際、私が無意識的に実践していることが言語化されていると感じ、それ以来これまで以上に意識しながら人とコミュニケーションするようにしています。

『7つの習慣』の中で他者とのコミュニケーションは「公的成功」と位置付けられており、その実現の為に私なりに一番意識しているのが「相手をリスペクトする」ということです。自分と立場が異なる人であっても、相手には自分にない観点や優れた点が絶対にあると思っています。だからこそ、そういった観点を吸い上げ、彼らが成長できるようにサポートすること、そして自分が成長する糧にしていくことが大切だと考えています。

逆に、私に彼らが持っていない視点がある場合もあります。
そういう視点を彼らに渡していくことで、彼らもまた成長できる。相手をリスペクトしながら対話を進めることで、よりよい循環が生まれるように心がけています。

会社のビジョンである「相互成長」もまさにこういう循環のことなんじゃないかと思っています。

――「相互成長」もまさにその通りですね。
マネジメントにおいて何か課題に感じていることはありますか?

正直に言えば、私は自分の部下に対しては「もっと図々しく振る舞っても良い」と感じることがあります。
相手にない観点を提供することができる図々しさ、そしてそのような行動を許容できる文化があれば、「一緒に良いものを作っていこう」という気持ちがもっと生まれると思います。

どこのコンサルティングファームもそうだと思いますが、コンサルタントってやっぱり怖いイメージがあると思うんです。

一方的な価値観の押しつけはもってのほかで、リスペクトの姿勢も一方通行では「相互成長」の良い循環は生まれません。お互いがリスペクトし合い、良い意味で図々しくもあり、そしてそれを尊重する文化を根付かせることで、立場に関係なくみんなが成長し合える環境を作り上げることができると考えています。

そんな思いもあり、メンバーが考えていることを受け止め、心理的安全性を高く保った上で本音を語ってもらいやすい雰囲気を作る意識はしています。


――これからアルサーガで挑戦したいことについて教えてください。

個人の成長だけでなく、組織をマネジメントする立場としても様々なことに挑戦したいと思っています。

今は主に製造業向けのコンサルティングを推進する組織のリードを担っているので「製造業といえばアルサーガだよね!」と言われるような存在になりたいという目標があります。そのためには、今よりもっと幅広い知識と経験を身につけ、成長していく必要があります。

将来的には、アルサーガで自社工場を建ててモデルとなる生産ラインを作り、それを見ながらお客様と一緒に事業イメージを作っていくような空間を構築したいといった大きな夢も抱いています。
そのような大きな目標に向けて、非常にワクワクしています。

とてもありがたいことに、こういった私の想いをコンサルティング本部のメンバーだけでなく、代表がリスペクトしてくれており、パイプライン開拓のために先行投資していただいてます。

製造業向けのコンサルティングに関しては、個人としては実績のあるメンバーが多いですが、会社としての実績はまだまだ少ないので、アルサーガの強みを活かした機動力のある案件をどんどん作っていきたいと意気込んでいます。

――今後の働き方についても伺えますか?

僕自身が子育てをしている立場から、子育て世代がより活躍しやすい会社にしていきたいと考えています。最近は、子育てをしているメンバーが多く入社してくれていて、育児と関わりを持つ人がアルサーガにも増えています。そういう人たちが率先して入ってくれるような、もっと働きやすい環境を作っていくことに貢献したいです。

コンサルタントという職種は非常にやりがいのある仕事である一方で、世間でもハードワークの印象が強く、実態として労働時間は長くなりがちだと思います。
適切な労働時間でバリューを出す戦い方とそれを下支えする組織の仕組みを作り、その最前線で活躍する、そんなロールモデルになりたいと考えています。

上級執行役員のJPさんからは、奥さんからの評価も査定に反映させます、と冗談混じりに言われています(笑)。

――これが本当の360°評価ですね(笑)。ありがとうございました!

(文=広報室 渡邉)

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