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チームの一体感を大事に。エンジニア出身のPMが辿り着いたマネジメント法とは

マネジメントのヒントがここに?「人をつくるアルサーガ。」連載第37回は、PM(プロジェクトマネージャー)のNaoki.Iが登場!

学生の頃からエンジニアを目指していたというNaoki.Iは、紆余曲折ありながら新卒ではコールセンターや営業に従事。その後、念願のフロントエンジニアの経験を経て、現在のPMへ転身する決意をしました。

なぜ、エンジニアではなくPMの道を選択したのか? また、過去の経験で今に活きていることやマネジメントで大事にしている考え方など、PMの魅力を紐解きます。

エンジニアを目指した原点に戻り、PMの道を選択

――エンジニアを目指したきっかけや前職について教えてください。

エンジニアを目指したきっかけは、学生の頃、SNSや動画配信サービスなどのシステムに触れ、救われた経験が関係しています。

当時、自分なりに悩んでいたことがあり、人との接触を避けている時期がありました。そんな時に私の支えになっていたのは、SNSや動画配信サービスでした。今思い返せば小さな悩みではあったものの、インターネットを通じて人とコミュニケーションが取れたことに当時の私はとても助けられました。

その経験から良いサービスやシステムを、インターネットを通じてたくさんの人に届けられるような職業に就きたいと思い、エンジニアを目指すことにしました。

ただ、新卒で入社した会社ではエンジニアになることができなかったんです…!

アルサーガで3社目になりますが、1社目はCSアウトソーシング企業へ入社しました。そこにはエンジニアとして採用されたのですが、総合職ということもあり、コールセンターや営業を任され、エンジニアの業務を担当することはありませんでした。。ただ、そこでの学びが今となって活きていることも多いので、エンジニア以外の業務経験をしておいて良かったと思っています。

――前向きで素晴らしいですね… ! 2社目はどのような会社に転職されたのですか?

2社目は小さな会社で、WEB系受託開発企業へ転職し、フロントエンドエンジニアとして働いていました。1社目の経験から、組織が大きな会社だと業務が細分化され全体像が見えにくく、裁量を持って働くことが難しいという懸念から小規模の会社を選びました。

そこでは入社してすぐに一つの機能の作成を任せていただき、それまで使用したことない言語での開発にも挑戦させてくれるような環境でした。

また、1社目の営業経験が役立ったこともあり、お客様とのコミュニケーションスキルが評価され、入社して3〜4ヶ月目でプレイングマネージャーという役職に就き、エンジニア兼PMとして幅広い業務を任せていただきました。経験が少ないうちから裁量を持って働ける環境はとても有り難かったですね。

一方で、エンジニアとPMを兼務していたことで、フルコミットできないやるせなさもありました。そう感じ出した時に、どちらか一つに絞りたいと思い選んだのがPMでした。


――なぜPMの道を選択したのですか?

PMを選択したのは、学んだことをどのポジションであっても活かせるからです。

PMはコミュニケーションスキルがベースとなるので、今後エンジニアに戻ることがあった場合、指示や要望への返答の仕方一つにしても格段に変わってくると思っています。

例えば、「この機能つくってほしい」と言われ技術的に難しい場合、「この機能は作れません」で話が終わってしまうことがあります。
PMの経験がある場合、「この機能は作れません。でも、この機能を作りたいのはこのような理由だからですよね?」と意図を汲み取り理解した上で「それでしたら、こちらだったらできますがいかがですか?」のように逆提案に繋げることが自然とできるようになります。

あとは、プレイングマネージャーをしていた頃、PMのみにコミットできなかったことからお客様の要望に応えられないことがとても多かったんです。具体的には、このシステムをつくることでエンドユーザーがどのように便利になるのかを突き詰めることができていませんでした。

この業界を選んだ原点でもある「良いサービスやシステムをインターネットを通じてたくさんの人に届けたい」という軸をぶらさないためにも、PMを突き詰めたいと思いました。

――アルサーガに入社を決めた理由は?

面接をした企業の中で、裁量権が一番大きいと感じたのがアルサーガだったからです。

仕事をする上で裁量はすごく大事だと思っています。例えば、押し付けられた仕事ってどうしてもモチベーションが上がらないですよね(笑)。

アルサーガは、自身の決定権の範囲が大きい且つ、自ら手を挙げれば挑戦させてくれる環境でもあります。このように、これまでやったことがないような仕事を任せてもらえるのは、ある種の信頼だと思います。その信頼にも応えたいですし、裁量権が大きい分面白そうだと感じました。

これは捉え方の問題でもありますが、「やらされている」ではなく「やらせてくれる」という感覚です。できないことがあればできるようになればいいと前向きに考え、それが成長の糧ともなっていくので、仕事の無茶振りは大歓迎ですね(笑)。


その根源となっているのは、名刺に記載している座右の銘「完璧主義より最善主義」という考え方です。

※アルサーガの名刺には自分の好きな言葉(座右の銘)を記載しています。

完璧というのは世の中にないと思っているので、自分の今持っている最大限の力を出すことが「最善」だと思っています。

結果的にうまくいかないこともあるかもしれませんが、その時の自分ができることを最大限やり切ったと思えるような仕事をしたいという思いからこの言葉を座右の銘にしています。

「何でも言い合える関係」がプロジェクトの成功の鍵。そのために心がけていることとは?

――PMになってから心がけていることはありますか?

PMはプロジェクトと同時にチームも回しているため、プロジェクトマネジメントとチームマネジメントの2つの観点が必要なので、それぞれ以下を意識しています。

◆プロジェクト

お客様からの要望に対して真摯な姿勢をとり、信頼してもらえるような仕事を心がけています。

システム開発のプロジェクトは常に納期と品質の責任を持っています。そのため、要望に対して曖昧な回答をしてしまうと、後に多大な迷惑を掛けてしまう恐れがあります。

要望通りにできないと判断した場合は、別案を出すこともありますし、別案がなかなか出てこない場合は、「思いついてないのですが、思いつきます…!」と考える姿勢を見せながらできないという事実はしっかりと伝えるようにしています。そうすることで、先方から提案してくださることもあります。

ここで伝えたいのは、人と人との関係性がとても重要ということです。システム開発はものづくりに注力するあまりにお客様との信頼関係が疎かになりがちです。ただ、どの業務においても「完璧」にこなすのは難しいので、少なからず問題が発生することがあると思います。

そうした時、前述のようにお客様と話し合いをしながら解決策を模索していきますが、ここですでに信頼関係を築けている状態であれば前向きに話を進めることができます。「本当に良いシステムをつくるためにどうしたら良いか?」を追求したときにPMができることとして、お客様との信頼関係の構築が一番大切だと考えています。


――エンジニアの知識が役立つこともありますか?

技術的な質問に対してエンジニアに確認することなくその場で回答ができるので、お客様からの信頼に繋がっていると思います。

先方の方が技術に詳しい場合もありますが、なぜこの技術にしたのか聞かれた時に、ちゃんと自分たちの意見を言えることが大事だと思っています。エンジニアのスペシャリストほどの知識は必要ないですが、PMも技術の表面でも理解しないと話が通じなくなってしまうので、その学びは常に持ち、今でも勉強しています。

◆チーム

基本的には「何でも言い合える関係性」を心がけています。これはアルサーガの社是「バグを否定しない」に通ずるところがあります。

バグを恐れてしまうとどうしても言われた通りのことしかやらなくなってしまい、意見が上がってこなくなってしまうんですね。

ですので、期限を決めていたタスクがあったとして遅延してしまった場合、 単純に責めることはしません。まずは、なぜ遅れたのかの理由をしっかり聞き、理解できる部分であれば期限を伸ばし、理解できない場合は責めるのではなく、今後こうしてほしいと次に繋がる言葉を伝えます。

開発者からしたら常に責められないという状況を作り、何を言っても受け止めてくれる人を目指してPMをしています。

――「Naoki.Iさんだったら許される」のような舐めた態度をとられる心配はないですか?(笑)

舐められることを意識しています(笑)。

マネジメントの方法には二通りあると思っていて、“俺について来い”というリーダー型と、“一緒に一つのプロジェクトを成功させよう”というチーム一体型です。

どちらの方が良いという訳ではないですが、個人的には後者で、アルサーガの組織構造と同じように、エンジニアやデザイナーとの私のポジションは並列だと思っているので、 一つのプロジェクトの一員としてチームメンバーに接するようにしています。

ですので、舐められてもいいんです。この人も失敗するんだと思われて、協力してあげようというマインドになってくれたらいいと思っています。ただ、信頼できないと思われたらお終いなので、信頼される人間性を目指すようにしています。


――このマネジメント方法に辿り着いたのは過去の経験が関係していますか?

過去の経験は大きいかもしれません。1社目でコールセンターに配属になり、仕事の押し付け型の上司の元で働いていました。業務をしていく上で、気づいたことや新しい提案をしても「無理」の一言で、なぜ無理なのかの理由も教えてくれませんでした。指示されたことをただひたすらこなす作業者になっていて仕事が楽しくなかったですね。

そんな時に営業部門へ異動したのですが、そこで出会った上司はチームをとても大事にする人で、初めて仕事って面白いなと感じるようになったんです。

それ以来、自分がマネジメントをするようになっても、チームのメンバーが仕事をしてて楽しいと思える環境を構築したいと思うようになりました。その思いは社内に対してだけでなく、お客様に対しても、このプロジェクトを成功するためのチームのメンバーだと捉えて仕事をするようにしています。

同じゴールに向かっていく。チームの一体感がPMの醍醐味

――PMのやりがいを教えてください。

ゴールに向かって一人で突き進むのではなく、全員で協力しあってゴールに向かっていくことは楽しいですし、やりがいにも繋がっていると思います。

ただ、エンジニアの中には、降りてきたタスクをこなすことがゴールになってしまい、一つのプロダクトを作ることがゴールにならないケースも多いんですね。

でも、そのゴールを「良いプロダクトをつくりお客様が喜んでくれること」に再設定できるのもPMの役目だと思っています。

――お客様の思いを伝えていくことも重要になりそうですね。

そうですね。チームの士気が高まるよう、プロダクトについての思いや本質的な話をするときは、お客様とのミーティングにエンジニアにも参加してもらうようにしています。
他にもチームにとってプラスになるようなことが思いついたら随時実践していこうと思っています。

また、お客様にとって何が本当にやりたいことで何が実現したいことなのかをちゃんと理解した上で、提案ができ、システムをつくっていけることもやりがいの一つですね。

例えば、 チャットツールの中にスプレッドシートのような機能を入れたいという要望があったとしても、チャットツールにその機能を必要とする利用者は少ないだろうと思われますが、お客様からこういった要望が挙がってくることは多々発生します。

このような場合に、「このシステムにとって本当に必要な機能なのか」をお客様とともに突き詰めて、一つの良いプロダクトを作っていくことがPMの役割であり、やりがいになっています。

――アルサーガならではのPMのやりがいはありますか?

アルサーガの場合、営業体制を持たないのでPMがお客様へヒアリングを行い、見積もりから提案書の作成、提案を行い、受注が確定したら自分が担当するといった、お客様を最初から最後までフルサポートできるのが醍醐味だと思っています。

大変ではありますが魅力でもあり、一つのプロジェクトに対してお客様に寄り添い、責任を持ってサービスを作り上げて行けるのはアルサーガならではのやりがいだと考えています。


――最後に、どんな方にアルサーガに参画してほしいですか?

思いを持って仕事に取り組める人です。アルサーガは良くも悪くも発展途上だと思うので、これは良くないと思ったことについて、愚痴だけを言うのではなく、どうやって解決していこうかという発想ができ、会社をもっと良くしていきたいのような思いを持った人と働きたいですね。一言でいうと、「物事に対して前向きな人」は大歓迎です!

――ありがとうございました!

(文=広報室 宮崎)

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