APCのダイバーシティ推進を担当している「DE&I推進室」では、今後のアクションプランを検討するにあたり現時点での組織のコンディションを可視化したいと考え、6月に行ったダイバーシティ研修の事後アンケートで、研修の満足度や学びについてだけではなくダイバーシティについての考え方などについてもアンケートを取りました。
今回は、その結果を公開することにしました。
APCへの入社を検討してくださっている方の参考になれば幸いです。
<アンケート内容>
1.APCにダイバーシティは必要だと思いますか?
2.思う場合、どういった ダイバーシティが必要ですか?
3.APCの取締役・執行役員にダイバーシティは必要だと思いますか?
4.深層的ダイバーシティの実現に向けて、表層的ダイバーシティにおけるKPI設定は必要だと感じますか?
5.研修の満足度を教えてください
6.研修を受講し、ご自身の言動における気づきや改めるべきところがありましたか?
回答数:234名
1.APCにダイバーシティは必要だと思いますか?
1-1.性別の差
「必要だ」との回答について性別間での差はあまりありませんでしたが、女性の「わからない」の割合が多いことが少し気になりました。
1-2.年齢の差
年齢でも大きな差はありませんが、思いのほか40代の意識の高さが想定外でした。
50代では「必要だ」との回答が他の年代よりも少なくなっています。12名と母数が少ないので単純に比較できませんが、他の年代よりも(当然ですが)「これまでの価値観」の中で長く働かれてきたためではないかと推測します。
2.思う場合、どういった ダイバーシティが必要ですか?
1位:多様なキャリア(異業種、異職種など)
2位:ジェンダー(女性やLGBTQ+など)
3位:国籍
4位(3位と一票差):年齢(若い世代・シニアなど)
「ダイバーシティ」というとジェンダーや国籍といった表層的なダイバーシティをイメージしがちですが、6月のダイバーシティ研修では「表層」と「深層」について講義をしていただいたこともあり、「キャリアの多様性」という深層的なダイバーシティを求める声が最も多い結果となりました。
3.APCの取締役・執行役員にダイバーシティは必要だと思いますか?
こちらは意見が大きく分かれた結果となりました。
「必要だと思う」がやや多いものの「特に必要性を感じない(今のままで良い)」「わからない」という回答も多く見られました。
(当社の取締役・執行役員は40代を中心とした男性のみで構成されています:役員紹介ページ)
3‐1.性別の差
「必要だと思う」の割合はあまり変わりませんが、「特に必要性を感じない(今のままで良い)」は男性の方が多い傾向となりました。
Q1と同じく、ここでも女性の「わからない」が気になります。
3‐2.年齢の差
Q1と同様に、ここでも40代の「必要だと思う」が他の年代に比べて高めになっており、50代では少なくなっています。
4.深層的ダイバーシティの実現に向けて、表層的ダイバーシティにおけるKPI設定は必要だと感じますか?
「はい」が過半数を占めているものの、意見が二分した結果となりました。
理由コメントを見ると、KPIを設定することによって「表層的」な数字をおいかけてしまい、本質から離れてしまう可能性を懸念して「いいえ」と答えている方が一定数おりました。
4-1.性別の差
この項目に関しては女性のほうがややポジティブでした。
4-2.年代の差
年代の推移とともにネガティブな結果となりました。
40代は多様性の必要性を感じながらも、リーダー層の多い年代ゆえにKPIを背負うことに対して慎重になってしまうのかもしれません。
5.研修の満足度を教えてください
アンケートに答えた8割以上の社員が「大変満足」または「満足」という回答で、概ね良い反応でした。
6.研修を受講し、ご自身の言動における気づきや改めるべきところがありましたか?
アンケートに答えた8割以上の社員が「気づきがあった」という回答で、多くの社員が気づき得た研修となりました。
DE&I推進室メンバーも、学習しながら手探りで取り組みを企画し、運営しています。
目の前の事業の成果に直結するわけではないので、この営みをブーストするのはなかなか難しいのですが、先日認定された「働きがいのある会社」でも「性的指向に関係なく正当に扱われている」という点が評価ポイントとして上げられるなど、成果もでてき始めました。
今回の結果を参考に、今後も着実にダイバーシティ(DE&I)を推進していきます。
<ダイバーシティ推進に込める想い>
APCは永きに渡りエンジニアとお客様から選ばれる企業であり続けるために、ダイバーシティを進めます
変化の激しい時代と言われる今、既存事業の拡大や新規事業の創出には、性別や年齢、国籍など、さまざまなバックグラウンドを持つ多様な人材の能力や新しいアイディアが必要です。そして、そういった人材の多様な個性を輝かせ、一人一人の理想のキャリアを実現できる組織を作るには、公平な機会のもとで社員同士がお互いを尊重しあえる文化・風土が必要不可欠です。
さらに、昨今では社会問題や人権への対応は企業が果たす社会的責任となりつつあります。
当社は、この社会的責任を果たすためだけではなく、この先もエンジニアとお客様から選ばれ続ける企業であるためにも、ダイバーシティ(DE&I)を推進して参ります。
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