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自分の意志をカタチにする。コンサルティングから、作り手の世界へ。

アンドパッドのプロダクト連携グループでは、顧客が使用している基幹システムとANDPADのプロダクトをAPIで連携させ、シームレスなサービス連携の実現に取り組んでいます。またプロダクトマーケティンググループは、営業やカスタマーサクセスと連携しながらANDPADユーザーの要望やニーズを汲み取り、PdM・PMと協力して機能やプロダクトの要件定義、ロードマップ作成などを行っています。

今回は2022年にプロダクトマーケティンググループ・プロダクト連携グループに兼任で入社した大谷にインタビューを実施しました。以前は、大手外資系コンサル企業に入社し、コンサルタントとしてERPの導入支援やバージョンアップに関する運用支援などのプロジェクトを担当していました。しかしながら、「何か、しっくりこない...」と転職を決意しアンドパッドにジョイン。なぜ外資系コンサルタントの職を離れ、アンドパッドに入社することになったのか、何を実現したかったのか、大谷の心情に迫りました。

大谷虎太朗
学生時代に経営工学を学び卒業後、大手コンサルティングファームに入社。ERPシステム導入の上流から下流までの幅広い業務を経験する。2022年7月より株式会社アンドパッドに入社し、プロダクトマーケ・プロダクト連携業務に従事。

プロダクト開発に自分の意思を注ぎ込みたい

━早速ですが、前職でどのようなキャリアを歩んできたのか教えてください。
大学を卒業後、世界50か国以上に拠点を持つ外資系のコンサルティングファームに入社しました。そこでは、主にクライアントの業務プロセス、IT、戦略などに関するサービスを提供していました。私は、半年から1年ほどのプロジェクトにアサインされることが多かったです。

━どんな部署に配属されていたのでしょうか。
配属先は、他社製のERPシステムの導入支援を上流から下流まで担当する部署でした。その部署には約50人のメンバーが所属しており、グローバルチームを含めると数百人と関わりがありました。主な顧客は、大手企業が中心でした。

━具体的な担当業務を教えてください。
配属後担当したのは、ERPシステム導入におけるオンボーディングです。顧客がソフトウェアを理解して使ってもらえるように、分かりにくい部分のコンテンツを作成して提供したり、実際にトレーニングプログラムを施したりする役割でした。システムには、会計、部品調達など様々なモジュール(機能)があり、そのモジュールを網羅的に担当していましたね。

━顧客のシステム導入における支援全般を担当していたのですね。
例えば、国内と海外で同じシステムを導入するケースがあります。そのため、海外メンバーと協力してグローバルなトレーニング教材やコンテンツを作成する必要がありました。一部教材作成をアウトソースしていたのでレビューなどプロマネ的な動きもしていました。その案件において最終的には、システムのリリースにあたってのデータ移行や顧客との調整などPMOとしての役割をも担ったイメージです。

次に担当したのは、システムのバージョンアップのプロジェクトです。顧客が既に導入しているシステムの保守期限が迫っていたため、新しい技術を取り込みつつ最新版にアップグレードする案件です。

━そのプロジェクトはどのような形で業務を担当していたのでしょう。
そのプロジェクトでは上流である要件定義からアサインされました。このプロジェクトを円滑に遂行し、どのように成功に導けるかという検証フェーズからの担当です。オペレーションやスケジュールが未確定のまま、本番で200~300機能を作るフェーズに入ってしまうと最終的な品質が低下してしまいます。そのため、まずは小規模なパイロット開発をして、課題が発生しそうな箇所やスムーズに進めていけそうかなどを検証し、その後本プロジェクトに移行して設計の要件定義に入っていくイメージです。その検証から本プロジェクトにおける設計やレビューが主な役割でした。

━着々とコンサルとしての順調なキャリアを歩んでいると思えますが、転職を考えたのはどういった背景からでしょう。
クライアントワークも楽しい経験でしたが、自社のプロダクトではなかったのが気になっていましたね。

━といいますと。
コンサルティング業務はお客様あっての商売です。もちろんアンドパッドもお客様あってではありますが、意思を持って自社のプロダクトのビジョンを示したい。そしてそのプロダクト開発に意思を注ぎ込みたいという気持ちが強くなっていきました。

━前職でも意思を持ってプロジェクトに果敢に挑んでいたようにも見えますが。
前職に入社した理由に、「専門的なスキルが身に就く」「プロジェクトベースで働くことで能力開発につながるだろう」という考えのもと意思決定をしたのですが......。今を思えば、当時の意思決定でいわゆる「will can must」でいうwillがおざなりになっていたのかもしれません。だからこそ何かしっくりこない、モヤモヤする日々が続いていました。あと在職中に自分でサービスを作ったのが大きかったかもしれません。

━自分でサービスを。
はい。toC向けのSNSアプリをFlutterで作ってリリースしました。ビジネス要件を定義して、デザインを決め、実装する。苦手だったんですが、リリース後の運用まで1人でやっていました。「○○のコンセプトを持つサービスがあったらいいよね」という想いから、要件を検討し、実際にプロダクトとして形にしていく。そこには自分の意思が込められている。コンセプトをプロダクトに落とし込む作業が楽しかったですし、ユーザーのフィードバックから仮説が立証されたことや不足部分などを理解できたという一連の過程も楽しめました。その体験があったからこそ、サービスを主体的に作っている企業で働きたいと考えるようになりました。

戦略を持って、顧客と徹底して向き合う企業

━自分の意思を込めてサービスを作って顧客に提供していきたいと考える中で、なぜアンドパッドを次の職場として選択したのでしょうか。
まず、一つは開発においての優秀なメンバーとその開発体制があること。昔から開発を多少やっていましたが、実装は好きではなく、自分自身にセンスがないといいますか(苦笑)。先述の通り、自分のサービスで一通り開発までやってはみましたが、コンセプト設計やビジネス要件を考えるほうが自分には合っているかと思いました。

二つ目に、お客様に着実に貢献しているのが目に見えてわかるプロダクトを、複数所有していること。

三つ目に、プロダクトによって業務改善や大きな産業改革、つまりDXを実現していける可能性。そこには巨大なマーケットが存在しているはずですし、参入余地も大きいからこそ自分の介在価値も高いだろうと予測しました。

━産業改革やDXの観点において、スタートアップに限らず多数の企業があるかと思います。
そのような観点で検討していたところに加えて、成長著しい企業は魅力的です。利用ユーザー数や資金調達、そして業務チャンスの量。Aの仕事は○○の部署、Bの仕事は△△の部署と、会社の全体最適を考え進行していくのは間違いではないかと思いますが、私自身はAもBも貪欲にやりたい。となるとスタートアップにチャンスがあるはず。その中でも、建築・建設業界に深く入り込んで、顧客の課題と向き合っているアンドパッドの実直性に魅力を感じたのは大きかったです。

━そのような考えがあったのですね。
もう一つ加えると、現在の上司である面接官から説明してもらった事業戦略の話から、アンドパッドにはバリューチェーンの様々なフェーズにおいて介在価値を作れるチャンスがあるだろうと感じました。

実際、私が配属されているプロダクトマーケティングのグル-プは、ファンクションとして明確なものはなく、コンセプト設計、課題発掘、要件定義、プロジェクト起案など様々な業務に携わることができています。

プロダクトの製品化までありとあらゆることをやる

━業務の話がでてきましたので、具体的に関わっている業務について教えてください。
大別すると2パターンです。一つは、お客様側で既に導入しているシステムとANDPADのAPIを連携させて、顧客の課題を解決していくプロジェクトです。もう一つは、アンドパッドのプロダクトをベースに、プロダクトが成長していくために何でもやるという、社内ではプロダクトマーケティングと言われている動き方ですね。

━では、一つ目から教えてください。
例えば、スクラッチで構築された顧客の営業管理や案件管理などを行う基幹システムとANDPADプロダクトをシームレスに連携させ、顧客の業務工程の手間やムダ作業を無くしていきます。我々側の業務スコープとしては、営業に近い動きから、導入支援、運用フォロー、開発支援、カスタマーサクセス、開発要望のとりまとめや要望の整理など。自社の各システムとANDPADが連携するのを、ANDPADのプロダクトを採用する要件としているケースも多々ありますから、非常に重要です。

━顧客のシステムとANDPADを連携させるプロジェクトを担当しているんですね。
連携業務はお客様の業務フローに深く入りこむのが特徴です。建設業界と一概にいっても業種や規模によって大きく業務構造が違いますので、業態間の違いや共通項などを知れるのは知識の観点で面白いです。加えてこれは個人的になってしまうのですが、前職のプロジェクト規模が大きかったからこそ全体図が見えにくい点があったのですが、全体感が見え自分の周囲でタスクや進捗が完結していきますし、次に何をすべきか自分で仕事を生み出して進捗を進めていけるのは、やりがいに感じています。また、1案件のサイクルが早いため、フィードバックの機会が多く、成長の余地が次々とあるのも魅力ですね。

━成長の余地が多々あるのは魅力的ですね。
そうですね。とはいえ、様々な案件が適切に進捗しているわけではありませんし、カオスな状態も正直に言うとあります。だからこそ、多角的な視点で何でもできるというのが率直に面白いと感じています。

━ありがとうございます。次に二つ目の「プロダクトが成長していくために何でもやる動き方」について教えてください
具体的には、以下の流れになります。
お客様からのご要望にお応えするため、業界の課題を解決するために何を開発すべきかの概念実証(PoC)→②お客様へのヒアリングをもとにPdMと共にMVPの要件定義・開発→③特定業種のお客様にMVPを触ってもらいフィードバックを受領→④プロダクトを改善して特定業種でのPMFを実現→⑤他業種の業務にもフィットするように改善を繰り返してGTMを推進、というのが弊社の新規プロダクト開発の標準的な流れです。この様々なフェーズにPMM(プロダクトマーケティングマネージャー)としてアサインされています。私はもうすぐ正式リリースを予定しているプロダクトと、まだMVPをもとに検証を始めたばかりのプロダクトを担当しています。

━完全に新規のプロダクト開発におけるテストマーケ的な動きも行うと。
そうですね。プロダクトや機能のフェーズや規模にもよりますが、顧客へのヒアリングやオンボード、プライシングなど、プロダクトが正式にリリースされて本格的にグロースさせていく手前のフェーズにおいて、ありとあらゆることをやっています。

━プロダクトの初期の構想や発案などはどのように生まれてくるのでしょうか。
アンドパッドの場合、「○○の機能があったら便利だ」「△△を作ってほしい」などお客様の声から発生する場合と自発のケースがあります。いずれの場合でも、ユーザーと対話をしながら進めていくので、プロダクトの成長の可能性を実感できます。そして、この声をどのような要件に変えていけばプロダクトとして拡大していけるのか、他のお客様にもアジャストできそうかという視点で考えていくことが求められます。もちろん自社発スタートのプロダクトも多々ありますから、マーケットイン、プロダクトアウトの両面でプロダクトのグロースに関わっていけると思います。

━大きく「連携」と「プロダクトマーケティング」という動き方が見えてきました。
連携業務関連だと顧客が導入している基幹システムを知ることができますし、大手企業様が導入しているシステムの仕組みなどに触れる機会もあります。それによってプロダクトのアイデアのタネに繋がり「プロダクトマーケティング」に活きてくることもあるのではと思います。「連携」と「プロダクトマーケティング」で業務上大別はしていますが、親和性も高く課題と感じる点に多角的にアプローチができるのは、共通の魅力です。また、「会社の将来のために必要なアクションは何か?」「プロダクトの成長に必要であれば、あらゆることをやる」と、明確なKPIを設定せずにそのような目線で柔軟に動けるのは、所属部署ならではの魅力だと思っています。

事業を牽引できる存在に

━「連携」と「プロダクトマーケティング」には親和性や連動性もあるのですね。大谷さんの今後の目標や実現していきたい未来について教えてください。
一つはANDPADが各種システムともっと簡単に連携できて、全てのシステムがANDPADとオープンに繋がっているような世界観が構築できたらいいですね。

━オープンプラットフォームみたいなイメージでしょうか。
そうですね。その世界観が近づいてくると、建築建設業界で働く上でANDPADが業務で欠かせない一部になって、スティッキネスが高まっている状態になってくるはず。身近な例でいいますと、今や業務に欠かせないGoogle Workspaceのようなイメージです。よりオープンに繋がっている状態を目指したいですね。それによって、これまで改善できなかった業界の課題解決や、DXの実現などに貢献できたらと思っています。そのためにも、現状の案件で顧客の声を聞きながら効率的にしっかり顧客のサクセスに導いたという事例や実績の蓄積が必要です。

━大谷さんのキャリアの観点ではいかがでしょうか。
0⇒1、1⇒10どちらの段階でも構わないのですが、グロースと利益を生み出すプロセスを理解し、実行できるスキルの体得です。将来的には、数十億のインパクトがある事業創出を主導したいですし、まだこれはわかりませんが、いつかは自分が責任者となるプロダクトを生み出したいと考えていますから、そのようなスキルは必要不可欠と考えています。プロダクトの成長につながるためのあらゆる成功体験を、プロダクトフェーズや業務内容にこだわらず得ていくことが、私の命題です。

━最後に、どんな方ならこのポジションで活躍できると思いますか。
一つは、顧客のビジネスサクセスにコミットしていきたいと考えている方だと思います。理由は、システムを連携させるために顧客の懐に入り、社内外を巻き込んで最適解を検討し、実現していくことが求められるからです。「手間がなくなった」「コスト削減につながった」など顧客の成功の喜びを自分事として味わう醍醐味があります。また、私と同様に、自分の意思をプロダクトに込め、プロダクトとビジネスの成長にコミットしていきたいと考えている方にとっては、最高の職場ではないでしょうか。

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