AKIND創業10周年記念として開催したイベント「春夏 冬会」のご紹介を通じて、AKINDらしさをお届けしたいと思います。その三では、秋月さんが担当してくれた「ホスピタリティ」について。秋月さんは、組織づくりなどのプロジェクトを中心に、人に寄り添うスタイルで活躍してくれているメンバーです。
AKINDのオフィスは北野坂にあるKITANOMADという複合施設の2階にあります。KITANOMADは、AKINDが立ち上げに関わったファーマーズマーケットのEAT LOCAL KOBEに参加する農家や食の事業者の野菜・商品が揃うグロサリーショップ、その食材を使った料理を楽しめる食堂、クリエイティブ人材が集うシェアオフィスなどが集積した神戸でのユニークで特色のある施設です。
イベントはこのKITANOMADのコモンスペースを借りて、実施しました。お客様はお花やグリーンでお迎えしたいという話から、秋月さんの友人でもあるフラワーアーティストのRICCA 大脇勇人さんに装花を手掛けてもらいました。大脇さんの装花のインスピレーションは、私たちと会話の中で印象深かった言葉 「泥臭いことを今でもやってるんです」だったそうです。そこから着想を得て、あえてお花らしいお花を使わず、AKINDらしい一筋縄ではいかないアレンジをしてくれました。10年モノのヴィンテージ感を出すために枯葉を使いながら、次の10年に向けての新しいスタートを切るという意味でつぼみを多く使ったそうです。
秋月さんが参加するみなさんの顔を思い浮かべながら、どんな料理が良いかと相談したのが、L’epiceの大久保たえさん。会場となったKITANOMADの1階奥にアトリエ兼カフェレストランを構え、料理教室やケータリングを行い、季節の素材やハーブ、スパイスの楽しみ方を提案しています。ローカルの食材を使うことを大切にしながら、海外での料理経験を活かして、多国籍で新しいのに親しみのある食事をご用意いただきました。味はもちろん、目でも楽しめるフードとドリンクの数々は、舌の肥えたみなさんからも「美味しかった!」と多くのお声をいただきました。
最後に、イベントでこだわったのは、一方的な時間にしないこと。参加していただいた皆さんは、才能も個性も溢れるクリエイティブな人ばかり。そこで、お世話になったパートナーにも「AKINDとどういうコラボしましたか?」「印象に残っていることはありますか?」「今、もしくはこれからやろうとしていることはありますか?」などの問いかけを用意し、みなさんに自由に語っていただく機会も用意しました。メンバーの秋月さんと楢崎さんのコンビで、次々に参加者に声をかけ、前に出て話していただく風景は、AKINDが大切にしているパートナーとのフラットな関係性が自然と見えた素敵な企画となりました。