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今日は、永田町にある、とあるお店について書きたいと思います。
永田町には、私たちの元親会社であるガイアックス社が本社を構えていますが、そのビルの1階に、「家庭料理を毎日たべよう」をコンセプトにしたお店があります。
tiny peace kitchenというお店です。
先日、このnoteを拝見し、いてもたってもいられなくなって筆をとることにしました。
2020年10月末をもってtiny peace kitchenの店舗を閉店します
https://note.com/tinypeacekitchen/n/nb6243510c970
tiny peace kitchenの代表である荒井智子さんは、新卒でガイアックスに入社後、アディッシュで2年間ほど一緒に働いたメンバーです。
あれは、2015年か2016年だったでしょうか。
私は、荒井さんが、社員食堂プロジェクト(現tiny peace kitchen)を事業化すべく、ガイアックスグループ経営会議でプレゼンをしていた場に参加しました。「働くメンバーの健康」「幸せ」「家庭料理」こういったキーワードは当時からブレることなく、直球で語る姿が経営陣を動かす、そんなシーンに立ち会いました。
こうしてtiny peace kitchenは、荒井さんたった1人と、荒井さんを応援する多くのメンバーの思いとで始まった事業でした。
懐かしい写真が出てきました。
これは、2016年に、アディッシュ東京拠点でランチ会を企画したときの様子です。
ランチの出張をお願いし、社内交流会を開催しました。tiny peace kitchenのおかげで、仕事から離れた交流の場を、気軽に企画をすることができました。
その後、2017年にガイアックス本社が五反田から永田町に移転し、私たちは五反田に残りました。それ以来、tiny peace kitchenに愛を注ぎ続ける荒井さんの姿を、陰ながら、そしていちファンとして見守り、刺激を受けてきました。
もうひとつ、残しておきたいエピソードがあります。
2020年3月26日の話です。
この日、私たちアディッシュは東証マザーズに上場しましたが、この頃、新型コロナウイルス感染症の影響がじわじわと広がり、そして私たちの”当たり前”をガラリと変えようとしていました。
そんな中でしたので、お祝いイベントの開催をはなから諦めていたのですが、3月に入り、ささやかな規模でいいから、せめて社員だけでも、国内全拠点だけでも実施できないものか、ひとり考え始めました。
そして、もしお祝い会を開催するなら、東京本社のケータリングはtiny peace kitchenにお願いしたい。刻一刻と変わっていく社会の状況にアンテナをはりながら、荒井さんとも連絡を取り合い、少しずつ、準備を進めました。
3月26日が近づくにつれ、それまでどうにか開催の方向で検討されていた東証での上場記念式典も中止になったり、東京都で外出自粛要請が出るかもしれない状況になったりと、事態はますます読めなくなっていきました。
当然、お祝い会も、中止判断が迫られていました。
開催時間を1時間にすること、参加者を社員に限ること、換気をすること、飲み物と食べ物はシェアしない形式にすること、自宅からのリモート参加もOKとすること等、検討できる限りを検討し、決行することに決めました。
tiny peace kitchenも、最大限配慮したケータリングを準備してくれました。
そして、愛を、アディッシュへの愛を受け取りました。大々的にお祝いすることが叶わなくなった中、こんなに嬉しいことはありませんでした。
あれから半年が経ちました。新型コロナウィルスの影響は留まることを知らず、その中で、何人ものメンバーを背負って事業をしてきた荒井さんが、苦渋の決断をされたことを思うと、胸がギュッとなります。
今後も、SNSを通じてレシピの紹介をされたり、オンライン料理教室を提供していかれるとのことで、届け方の形を変えながら挑戦されていくtiny peace kitchenを、やっぱり、いちファンとして、陰ながら応援しています。
tiny peace kitchenは、10月末までテイクアウトの営業をしているとのことですので、永田町にお越しの際は、どうぞお立ち寄りくださいませ!
杉之原明子
tiny peace kitchenが閉じるということで、コロナ禍の甚大さを改めて感じます。設立する前に、荒井さんと人生そのものについて、何をしたいかを何度も話したことが思い出され、そこまでの想いを持ったものを閉じざるを得ないのは、精神的にも非常に迫られるものがあるでしょう。
それでもわれわれは、前に進む、進むしかないとも言いますが、どういう態度で何に向かうかは自分で選ぶもの。この経験が糧になり、次の飛躍に向かうことを信じます。
がんばりましょうー!
江戸浩樹
私にとってのtiny peace kitchenは居場所であり、暖かいものであり、尊いものです。
そのtiny peace kitchenが店を閉じると聞いた時、何とも言えない喪失感を感じましたが、合わせてtiny peace kitchenの「次」へのワクワクが始まった瞬間でもありました。
「やりたい!」と想えることに出逢うこと、そしてそれを共有できる仲間がいること。この二つはとても尊いものであり、これさえあれば笑顔になれます。
非常に苦しい決断であり、言葉に表現しきれない想いもあったと思いますが、tiny peace kitchenの「次」を待っている人がいますよ。
石川琢磨