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中期成長戦略「NEXT ONECOMPATH」を策定した背景とは?~代表取締役社長CEO早川礼に聞く~

株式会社ONE COMPATH((ワン・コンパス) 広報室の千野(ちの)です。

当社はこの4月から中期成長戦略に「NEXT ONE COMPATH」を掲げました。

それに伴い、事業領域も「買いものエンゲージメント」領域、「移動エンターテイメント」領域、「ワンマイル新事業」を新たに設定しました。

今日は、代表取締役社長CEO 早川礼にインタビューを実施しました。中期成長戦略「NEXT ONECOMPATH」及び新事業領域に掲げた背景やタイミング、それらに託した想いを聞きました。

(目次)
①NEXT ONE COMPATHとは?
②新事業領域「買いものエンゲージメント」「移動エンターテイメント」とは
③2025年 ONE COMPATHが目指す姿とは
④ONE COMPATHには成長をつくりあげていく楽しさがある

NEXT ONE COMPATHとは?

―中期成長戦略として「NEXT ONE COMPATH」をうちだしましたが、改めてその考え方を教えてください。

早川:ONE COMPATHが立ち上がって今年で5年目になりました。振り返ってみると、最初の1年は凸版印刷のShufoo!事業と母体となったマピオンを、ルールも文化も違う中で統合するための整備に費やした年でした。一方で2年目からは新型コロナウイルスの影響で苦しい時期があり、我慢の3年間だったといえます。といっても、コロナ禍の時流によるウォーキングアプリ「aruku&(あるくと)」の成長や、複数の新規事業の立ち上げや仕込みが進むといったポジティブな側面もありました。

おかげさまで22年度は二期連続で増収増益と、売上も営業利益も回復傾向にあり、ようやくアグレッシブにONE COMPATHとして次の成長を描けるタイミングになったと思います。

そこで、これからの3年は既存の事業を上手く組み合わせていくことと、これまで仕込んだことを花開かせることで社員も事業も会社も次のステージを目指せるぞという想いから「NEXT ONE COMPATH」というコピーにした次第です。リスタートを切るぐらいの気持ちが込められています。

―これまでもミッションには「暮らしに新しい文化を創る」を掲げています。

早川:「暮らしに新しい文化を創る」というミッションは自身も気に入っているし、社員の中でも浸透しているミッションだと思います。しかしながら「暮らし」の概念の範囲が広すぎるのではという意見があるのも事実です。(補足:当社のミッションにある「暮らし」にはもうすこし細かい定義があります)

また、初対面の人と名刺交換をする際に裏面に書いてあるサービスロゴを見せると、「いろいろやっている会社なんですね~」と言われることが多かったんですよね。新規事業を含め自社サービスの数も増えている中で、これをなんとかして、「暮らし」の中でももうすこし我々がターゲットとする領域をフォーカスしたいという思いもありました。

「暮らし」の中でいろいろなことをやっている会社と見られることから脱却することが、内部に対しても社員のやるべきことや、拡張の方向性を明確にできると考えています。これは、採用の面や、クライアント企業から当社の価値を理解してもらう面でも重要だと思います。

―内部の意識から変えていくところも強いのでしょうか?

そうですね、私自身も含めて一番の優先順位は内部です。「Shufoo!とマピオンが一緒になった会社」以上の方向性を指し示せていなかったし、「統合した後にどうなるのか?」という疑問が社員の中にあったと思います。皮肉にも社名に「コンパス」と入っていながら「どこに向かおうとしているのか?」という方向性を分かりやすい形で示せていなかったんです(苦笑)

新事業領域「買いものエンゲージメント」「移動エンターテイメント」「ワンマイル新事業」とは

―この4月に新たな事業領域として、集中領域「買いものエンゲージメント」「移動エンターテイメント」と、新事業領域「ワンマイル新事業」を設定しましたが、それらに込められた思いを教えてください。

早川:これらは、もともと「リテールDX」領域と「ウェルビーイング」領域と内部では言っていました。それを、実現したいこととの親和性と「当社らしさ」を考え、新たに「買いものエンゲージメント」「移動エンターテイメント」という領域名にしました。

一般的に「リテールDX」というと、小売のDXを支援するという企業向けの意味合いが強い。しかし、「買いものエンゲージメント」には、企業側の情報発信も生活者の情報取得も複雑化してきている中で、日々繰り返される日常の買いものにおいて、企業と生活者の接点を心地よいものにするというミッションが根底にあります。電子チラシサービス「Shufoo!」を中心に、店舗情報プラットフォーム「LocalONE(ローカルワン)」、法人向け地図サービス「Mapion Biz」を企業や生活者に向けて展開していきます。

―通常「買い“物”」と漢字で書くところ、「買いもの」の「もの」はひらがなです。その理由はなんでしょう?

早川:「買いもの」は「日常のモノやコトを得る活動」と定義しています。つまり、野菜や家電といった商品だけでなく、サービスを購入することも含まれます。漢字の「物」にしてしまうと商品購入のイメージが強く出てきてしまうので、あえてひらがなで「もの」としています。

―「移動エンターテイメント」はいかがでしょうか?

早川:人間は通勤、通学、買いもの、散歩など何気ない移動に膨大な時間を費やしています。日常の移動に「楽しさ」を掛け算することで、「新たな発見」「お得」「出会い」「健康」…など様々な付加価値を生み出す、そんなことを実現したいと思っています。

コロナ禍で皆さんが実感されていると思いますが、この先、移動をしなくても生活できる、そんな時代がくると考えています。

仕事も買いものも勉強も完結できちゃいますよね。ただ、便利になっていく一方で、運動やコミュニケーションの機会、相互に助け合う機会、五感を使う機会など、知らずに失っているものも数多くあるのではないでしょうか。

「aruku&」や「Mapion」などこれまでも移動を後押しするサービスを数多く手がけてきた我々だからこそ、こんな時代にあって移動をきっかけに、運動が習慣化できたり、人間関係がうまくいったり、新しい発見があったり、そんなかたちで生き生きとした日常や、自分らしい生き方を応援できると考えています。

なお、そのプロセスにおいて大事にするのは「楽しさ、いわゆるエンターテイメント性」です。元々人を楽しませる思いが強いメンバーが集まっている会社ということもあり、今の楽しさや幸せを大事にしたいと思います。例えば一般的に「健康増進」に関しては将来のために今は我慢するというイメージもあるのではないでしょうか。aruku&では、今、楽しく幸せなことが、将来的な健康にもつながる。そんな価値観を大事にしていきます。

―「ワンマイル新事業」はどうでしょうか?

早川:現在、ONE COMPATHが誕生してから生まれた新サービスでは、家事代行事業者の比較サービス「カジドレ」、自転車ポイ活アプリ「U-ROUTE」。グループ会社として子供服D2C(ダイレクト・トゥー・コンシューマー)事業を行うMISAがあります。長期的な成長を見越して、「ワンマイル」=暮らしに身近なことを中心に、社員発のサービスやM&A、アライアンスなどスモールでかつスピーディーにチャレンジしていこうとしています。

―今回、新組織体制にも事業領域が反映されているのでしょうか?

早川:とくに「買いものエンゲージメント」は、色濃く組織体制に反映しています。

我々が定義する「買いものエンゲージメント」にはShufoo!、Mapion Biz、LocalONEといった既存サービスがありますが、これまでも店舗を有する企業と生活者をデジタルで繋ぐという支援をしてきました。これらをトータルにマネジメントすることで、いかに企業と生活者の良い関係をつくっていけるかを考えていきます。デジタルシフトが進むほど日常の買いものが複雑化していく中で、我々が間に入り、企業にとっては「手間なく」「シームレスに」、生活者にとっては「正しく鮮度の高い情報を取得することで、納得のできる選択ができる」状態をつくりあげることが重要なのではないか、そして、各サービスの進む方向や提供価値を迅速に合わせていくために1つの組織にしました。

―今後は商材を売り込む方法も変わってくるのでしょうか?

早川:これまでも一部では複数の商材をトータルで提案していましたが、そこをより加速していきたいという思いがあります。

2025年 ONE COMPATHが目指す姿とは

―2025年、会社としてどのような姿になっていたいですか?

早川:社内外から「買いものエンゲージメント、移動エンターテイメントの領域に強い会社」という認識をされる存在でありたいです。また、当社ミッション「暮らしに新しい文化を創る」にある通り、ONE COMPATHになってから種を植えてきたことが「新しい文化」になるように体現していきたいです。

紙で見ていた地図をインターネットで見られるようにした「Mapion」、折込チラシで見ていたチラシをスマホやPCで見られるようにした「Shufoo!」など、世の中のエポックメイキングとなったサービスに続く「新しい当たり前」を創っていきたいですね。

また、社員からは「これをやりたい!」という声が止まらない状態、社員皆が自信を持って手が上がる状態

を作りあげていきたいです。お客様だけでなく、身近な家族や友人、知り合いが複数サービスを使ってくれている状態が望ましいですね。

設立当初の2019年より、まちがいなく2025年のほうがサステナブルを重視する社会になっていると思います。前面に押し出すつもりは無いけれど、「暮らし」は未来永劫続くもの。「身近な暮らしを豊かにすること」が結果的に「未来の暮らしを豊かにすること」に循環していくことを意識しながら、新サービスや既存サービスの進化を考えていかないといけないでしょう。

NEXT ONE COMPATHに向けてサービス基盤を作っていくメンバーを増やし、採用も強化していきたいと考えています。

―抱えるサービスの数も増やしていきたいですか?

早川:様々なチャレンジをしますが、単純にサービスが多ければいいとは思わないです。「多産多死」というか、新賃代謝をさせながら新しいものを生み出し、文化にまで育てられるか。そこを見極めていくことが重要だと思います。

―2019年4月にONE COMPATHが誕生。CEOに就任して4年がたちました。振り返ってみていかがですか?

早川:みんなの「やりたい」を引き出したいという思いはずっと変わらないです。「社長」という役割に向かって試行錯誤しつづけられた4年間でした。様々な社長に関する本も読んできましたが、やはり社長というポジションとして、自身で決断や判断を繰り返してきて、その経験が初めて本当に血となり肉となるという経験を繰り返していると感じます。

ONE COMPATHには成長をつくりあげていく楽しさがある

―最後に当社を志望する方へCEOから一言お願いします。

まさに成長の過渡期であり、次のONE COMPATHを作っていくタイミングです。そこに向けて事業や会社の成長をつくりあげていく楽しさが今のONE COMPATHにあると思います。思いやりのあるチームや仲間がまっています。一緒にチャレンジしてくれる人、お待ちしています!

ONE COMPATH、ただいま仲間を募集中です。
従業員一人ひとりがチャレンジできる環境で働きませんか?
ご応募、お待ちしております。

▼ONE COMPATHの採用サイトです!
https://onecompath.com/recruit/index.html

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