MAKERSでは、月に一度、社員が講師となって開催する社内勉強会を実施しています。職種や役職、年次を越えて学びを共有し合うこの取り組みは、組織の知見の蓄積だけでなく、互いをより深く理解する機会にもなっています。
今回ご紹介するのは、直近で開催された2つの勉強会。ひとつは新卒2年目の中村さんが講師を務めた「生成AIの業務活用」。もうひとつは、役員の菅原さんが語った「納期への考え方」です。
それぞれの学びが、どのように社内に共有されたのかをレポートします。
1.若手社員が伝える、生成AIとの“ちょうどいい距離感”
「生成AIを“鵜呑みにしないで使いこなす”ための時間にしたかった」
講師:中村さん(メディア担当・新卒2年目)
ー 今回は何故、AIについての勉強会を行ったんですか?
「今やどこの企業でもAIは当たり前のように使われています。でも、うちはまだ活用しきれていないし、むしろAIの答えを“そのまま鵜呑みにする”場面も見かけて。これはまずいな、と感じたんです。」
ー 中村さん自身は、普段からAIを積極的に業務に取り入れてますよね。
「めんどくさがり屋なんです(笑)。単純な作業に時間を奪われるのがもったいなくて。AIをうまく使えば、自分の頭で考える時間をもっと増やせると思っています。」
ワークで実感、「0→60」に引き上げるツールとしてのAI
ー 今回の勉強会では、参加者が実際にAIを触りながらワークに取り組む時間も設けられましたね。
「”AIは0から60まではすぐ連れて行ってくれるけど、100までは自分で考えないといけない”ということを実感してほしいと思っていました。考える部分をAIに丸投げするのではなく、自分で判断する時間を確保するためのツールとして、上手に付き合っていってほしいです。」
参加者の声
「これまでは“AIはすごいけど何に使えばいいかわからない”という印象でした。でも、AIにも得意・不得意があると分かって、使い分けが重要だと気づきました。日報の集計やメール返信など、実務にもすぐ使えそうです。」
「“AIに頼ると考えなくなるのでは?”と思っていたけど、むしろ考えるために使うべきなんだと感じました。シート記入の効率化や、ユーザーインタビューの深掘りにも活かせそうです。」
2.「納期」とは、“約束”と“信頼”のこと
「納期を守ることは、チームで働くための最低限の信頼行為」
講師:菅原さん(執行役員)
もうひとつの勉強会は、執行役員の菅原さんによる「納期への考え方」。日々の業務で当然のように存在している「納期」ですが、その意味を深く掘り下げて語る場は、意外にも貴重なものだったかもしれません。
ー 今回の勉強会の意図を教えてもらってもよいでしょうか。
「納期の基本的な考え方を伝えることで、チーム全体の“当たり前”のレベルを上げたかったんです。納期については次の2つの意味で理解してもらいと思っていました。
1.納期=約束。守ることは大前提であり、難しければしっかり報連相すること。
2.納期は目的を達成するためのツール。優先順位を整理し、仕事を円滑に進める助けになる。」
また、自身の失敗経験から「納期を調整したり、謝罪をきちんとすることも、信頼のうえで必要な行為」と強調されていたことも印象的でした。
参加者の声
「納期は守るべき、だけどその理由を“相手との信頼関係のため”と聞いてハッとしました。これからは、早めの報告や相談を心がけようと思います。」
「“早いほうがインフルエンサーさんは喜ぶ”という話がとても印象的でした。早く提出するのは当たり前、万一忘れても素直に謝る。人として大切な姿勢を学びました。」
社内に根付く、“教え合い・学び合う”文化
今回の2つの勉強会は、若手と役員、それぞれの視点から「効率」や「信頼」を再定義するような機会となりました。
MAKERSには、職種や年次を問わず、自分の経験や知見を共有する文化があります。そして、その共有が、受け手の視野を広げ、行動を変えるきっかけになっていくのです。
次回の社内勉強会も、どうぞお楽しみに!