「あなたにとって理想のキャリア」とはなんですか?と就活生であれば誰でも問われたことがあると思います。
けれども、理想のキャリアは十人十色であり、正解がないからこそ、自分にとって理想のキャリアがどんなものであるのかは難しいものです。
先日、私たちリンク・アイは、「理想のキャリアとは」をテーマにキャリア選択について考えるトークイベントを名古屋にて、開催しました。
ゲストに名古屋大学出身で現在、株式会社OnePileの代表取締役社長の岩田 知旺さんをお呼びし、また弊社代表で同じく名古屋大学出身の磯貝友希との対談形式で開催しています。
トークの内容とともに、イベントをレポートします。
目次
登壇者のご紹介
ワクワクする選択をしていくこと
決断に伴うリスクとの向き合い方とは?
起業という選択肢と会社員という選択肢
まとめ
登壇者のご紹介
株式会社OnePile 代表取締役社長 岩田 知旺 様
・経歴
名古屋大学在学中に、株式会社OnePile設立。
学生時代は、長期インターンに従事し、大学3年の際にインターン先の子会社の社長を経験する。その後、名古屋と東京の学生の機会格差に課題感を持ち、学生起業を決意し、現在、会社は4期目。
株式会社リンク・アイ 代表取締役社長 磯貝友希
・経歴
名古屋大学大学院を卒業し、新卒で株式会社リンク・アイに入社。
入社後9年目で同社代表に就任。
学生時代は大学祭に熱中した傍ら、ピザ作りで日本一に輝いている。
ワクワクする選択をしていくこと
イベントのパネルディスカッションでは、まずお二人の現在のファーストキャリアを選んだ理由は?という問いからスタートしていきました。
岩田さん「学生時代長期インターン先で働いていたのですが、何かのめぐり合わせで子会社社長をすることになりました。もともと起業したいという思いは持っていたなかで、その気持ちがさらに強くなり、学生時代に起業する運びとなりました。」
磯貝「就活の当初は戦略コンサルを中心に見ていました。ただ、正しい戦略で人をどう正しく動かしていくのかを考えていくことに、少し疑問も感じていました。合理を突き詰めた先にある正しい予測ではなく、高校の部活動や大学の学園祭実行委員で感じた、人や組織の想定外を信じたいと思い意思決定したのを覚えています。」
人生のめぐり合わせがあるものの、自分のワクワクするものややりたいことに対して意思をもって決断したと感じました。
決断に伴うリスクとの向き合い方とは?
ただ、その一方でワクワクする選択は時にリスクも伴います。意思決定や決断のシーンにおいて、このリスクとどう向き合って来たのか、話は展開されていきました。
岩田さん「起業したい気持ちは変えられない中で、じゃあそれをいつやるのが一番リスクが低いのかを考えました。20代までに起業をしていきたい中で、29歳で起業することと、学生時代に起業することのどっちがリスクとして大きいのか。29歳での起業となるとその時の役割や年収や家族など、持ちうるものが多いからこそ、よりリスクが大きいと感じましたし、今起業できなければ、その時になっても起業できないだろうなとも感じました。」
磯貝「当時、プライム上場しており親会社のリンクアンドモチベーションという会社に意思決定するという選択肢もありましたが、自分はより個人に影響を与え、個人が変化する瞬間を作りたいと思い、当時創業3年目のリンク・アイに意思決定しました。やりたいことの合致度合いもありましたが、当時の自分は自信がないわけではないけど、人生で勝負できていない自分がいることにもやもやを感じていたのも事実です。もちろんリンク・アイというキャリアにリスクを感じていなかったわけではありませんが、勝負できなかったと思ってしまうキャリア選択をしてしまうことの方が自分にとっては大きなリスクと感じました。」
意思決定や決断はリスクや怖さが伴うものです。それが、自律的な意思決定や決断であればあるほど怖さが伴います。そんな意思決定の中でよりリスクが低い選択が何なのかを考えることや、もう一つの選択肢に潜むリスクにも目を向けることが重要だと思っております。
起業という選択肢と会社員という選択肢
また、学生からの質問で、「起業と就職で迷っています」という質問が上がってきました。就職し現在グループ会社の経営者をしている磯貝と、学生時代に創業社長として起業した岩田さんの双方の立場から話は繰り広げられています。
磯貝「就職することの立場から話すと、プライム上場企業のグループ会社は、会社のアセットを使いながら、自由にチャレンジできる世界だと感じています。学生起業と比較すると、借金しない中で事業を作っていけるので、ノーリスクで大きなチャレンジをしていけることが魅力です(笑)その一方で、会社に勤め、会社に守られる存在であるからこそ、何者でもない人になってしまう可能性があることがリスクかもしれないです。」
岩田さん「やっぱり、起業することの魅力は自由であることだと思います。どのような意思決定においても基本的には誰からも縛られないです。ただ、自由であることとは、その選択の結果の責任が自分にすべて降りかかってくるということです。自由である魅力があると同時に、責任が伴うのでそれを背負う覚悟は必要な選択かもしれないです。」
お二人とも、選んだ道は違えど、それぞれの選択の中で、最大限自由であろうとし、それと同時に責任を背負ってキャリアを歩まれていると感じました。どこか不自由であることに心地よさを感じている人は、実は多いのではないのでしょうか?
ただ、自分の人生やキャリアにおいて、少しでも自由であろうとし、その責任の範囲を広げようとするからこその豊かさはあると思いますし、その結果、何者かになれるのではないでしょうか?
まとめ
今回のイベントでは、リンク・アイにおいて久しぶりのオフラインイベントということもあり、非常に内容の濃いイベントとなりました。一部ですが、参加者より、以下の感想をいただいております!
「意思決定や選択の際に、怖さは付きものですが、その怖さとの向き合い方を知ることができました」
「自分がリスクだと思っているものは実はチャンスにあふれ、また選ばない選択肢のリスクにも目を向けられていないのかもしれないなと感じました。」
リンク・アイでは、今後も学生のキャリアにおいて参考になる情報発信やイベントの開催を行ってまいりますので、ぜひご注目ください。