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「公共事業」や「統計調査」という言葉を聞くと、多くの人がまず思い浮かべるのは、分厚い資料と無機質な数字の世界かもしれません。ところが私たちガーネットコンサルティングの現場は、そのイメージとは少し違います。北海道の凍えるような寒さのなかで漁港の作業員に話を聞き、瀬戸内海をのぞむ島で地元の高校生と語り合い、ときには東北の雪深い集落でおばあちゃんの昔話に耳を傾ける——そんな“人と向き合う時間”が、私たちの統計調査の出発点です。
たとえば「公共工事労務費調査」。労務費調査と聞くと、単に給与データを集計する地味な作業をイメージするかもしれません。
でも実際には、全国の現場に足を運び、働く人たちのリアルな声を拾い上げる“フィールドワークの連続”です。たとえば、大工さんが「最近は資材が高騰して苦しい」とこぼせば、そのひと言が調査結果に反映され、やがて公共工事の積算や地域企業の利益にまで影響を及ぼします。
数字を整えることだけが目的ではなく、数字の先にある“暮らし”を守ることが、私たちの仕事の本質です。
もうひとつ、私たちが力を入れているのが「地域ポテンシャル調査」です。
観光資源、農業、移住定住支援、子育てインフラなど、その地域が持つ潜在的な魅力を“見える化”し、自治体が未来に向けてどこに投資すべきか、どんな政策が必要かを検討する材料を提供しています。
たとえば過去には、熊本県・阿蘇くじゅう国立公園を対象に、自転車観光の可能性を調査しました。
自然と共存する広大なルート、地元の人とのふれあい、四季を楽しめる風景といった魅力を丁寧に拾い上げることで、単なる「サイクリング」ではなく、“地域全体を回遊する体験”として再構築。行政と連携した観光施策の立案につながりました。
数字やデータはあくまで出発点。
そこにストーリーや暮らしの息づかいを重ねていくことで、地域の未来はぐっと鮮やかに、そして現実味をもって動き出します。
調査の現場にはドラマがあります。昼はヒアリングとデータ収集、夜は地域の居酒屋で地元の人たちと語らい、翌朝はその新鮮な“肌感覚”を資料に落とし込む。冷たい統計表も、現場で得た温度や匂いをまとった瞬間に、行政や議会、そして住民の心に届く“生きた数字”になるのです。
では、私たちに必要なスキルは何か? 統計の専門知識や高度なプログラミングよりも大事なのは「好奇心」と「誠実な対話力」だと思っています。年配の漁師さんと打ち解ける雑談力、忙しい役場職員から本音を引き出す質問力、リモート会議でデータの意味をわかりやすく説明する構成力。数字を扱う前に、人と向き合う力が不可欠です。
ガーネットコンサルティングはまだ小さな組織ですが、その分、一人ひとりがプロジェクトの核心に立ち会えます。統計表の一行が、道路整備の優先順位を変えたり、地域ブランドをつくり出したりする瞬間を間近で見ることができます。数字は静かに見えて、実はとても雄弁です。私たちはその“声”を拾い、未来へ届ける翻訳者。
もしあなたが、「社会の根っこを支える仕事がしたい」「地域の物語を数字で描きたい」と感じたなら、私たちのチームはきっと面白いフィールドになるはずです。データの向こうにいる“暮らし”と“人”を想像しながら、日本の明日を一緒に設計してみませんか?