こんにちは!BIDHIT(ビッドヒット)採用担当です。 BIDHITについて知っていただく機会を持ちたいと考え、今回は、当社のファウンダーであり、代表取締役の堀口に様々なことを伺ってきました。
やると決めたら、やり切る。
そう語るBIDHIT代表取締役の堀口。弁護士として、また連続起業家として、数々の困難を乗り越えてきた彼の覚悟は、どこから来るのでしょうか。今回は、彼のキャリアを突き動かす強烈な原体験と、その根底にある独自の経営哲学に深く迫ります。
FRAIM株式会社の創業当初の様子
ー大学時代はどのようなことを学ばれていたのですか?
東京大学に入学した当初は文学や哲学をやりたかったんです。ただ、いざ深く向き合ってみると、「哲学を自分の仕事にするのは違うな」と。それで、より実学的な分野に方向転換しようと考えました。そこで、一度東京大学を退学して、再度同じ大学を受け直して法学部に入学をしました。
きっかけは、やはり資格が取れること。そしてたまたま受けた憲法の授業が面白くて、そこから法律にのめり込みました。卒業後は外資系の弁護士事務所 に入り、弁護士としてキャリアをスタートしました。
ただ、実務に入ってすぐに感じたのは、契約書業務のあまりの非効率さでした。膨大な時間が、文書の検索や体裁の調整といった“本質ではない作業”に費やされている。これは明らかに、仕組みの側に課題があると思ったんです。
そんな中で、「文章をブロック単位で管理すれば、使い回しや検索がもっとスムーズになるのでは? そこにAIのような技術を組み合わせれば、大きく変えられるかもしれない」と考えるようになりました。
当時は、法律業界でテクノロジーを使った取り組みなんてほとんどなかったんです。だからこそ、まず自分がやってみようと決めました。
その思いから独立し、2018年4月にFRAIM株式会社(当時の社名:日本法務システム研究所)を設立し、契約書作成支援AI【LAWGUE(ローグ)】を開発しました。結果多くの方に使っていただき、手ごたえを感じました。
そんな中、お客様から聞いた課題をきっかけに不動産DXという領域に踏み込みました。
まだ社名のネームプレートは紙(インタビュー時)
ーなぜ、不動産DXという領域に踏み込んだのでしょうか?
きっかけはFRAIMでお会いしたお客様からの不動産業界の非効率さ。
紙の書類が山のようにあり、手続きは煩雑、DXもまったく進んでいない。不動産業界でも人がやらなくてもいいことに、多くの時間が費やされていることを知りました。
1人だけでなく、何人ものお客様から耳にしたことで業界全体の構造的な問題だと確信するようになりました。さらに、自分自身も、不動産投資を行う中で情報の非対称性によって悔しい思いをしたこともあり、これは個人のペインにとどまらず、解決すべき社会課題だ。と捉えたのです。
特に強く感じたのは、不動産業界では知らない人が損をする状況があまりに多いこと。この構造的な不透明さは、テクノロジーで解消できるはずだと考えました。
その中でも、私が注目したのはAI、特に自然言語処理や文書生成の分野です。不動産取引には大量の書類と手続きが伴い、AIの活用によって自動化できる領域が多い。ソフトウェアとして提供することで、これまでストレスだった体験が、スムーズなものに変わる。
BIDHITでは、そうした不動産取引全体のトータルコーディネートを、ワンストップで自動化するプロダクトを開発しています。
結果として、①顧客の課題に手触り感がある②課題が深く市場規模が大きい③AI適用の可能性が高いという三拍子揃ったマーケットであると判断し、事業化に踏み切りました。
ー不動産業界の課題に対して、BIDHITはどのような戦略を描いていますか?
正直に言うと、まだ全然始まってない。というのが本音です(笑)。ですが、明確な戦略はあります。
まず、第一弾としてリリースするのが「不動産取引における重要事項説明書をAIによって作成すること」。これは、作成に膨大な手間と専門知識が必要な重要事項説明書を、AIの力で効率化するプロダクトです。分厚い紙の書類がウェブ上でストレスなく管理できるようになる。この機能だけで、不動産会社の業務時間は大幅に削減されるはずです。
将来的には、電子契約、顧客管理、資産管理、物件査定といった不動産業務に関わるあらゆる機能を統合し、ワンストップの不動産DXプラットフォームを構築します。これが私たちの描く全体像であり、勝ち筋です。
お客様とのお打ち合わせの様子
ー 連続起業家として、大変だったことはありますか?
過去の事業では、従業員がいるのに現金が底をつきそうな時もありました(笑)
銀行を駆け回って融資を取り付けるのも自分、営業電話やアポ取り、商談まですべて自分でこなしていました。
コロナ禍で環境も激変する中、いろいろなことが変化していた時期でしたし、時には分刻みのスケジュールが何日も続き、移動しながらオンラインミーティングをしたこともありましたが、今では良い思い出です。
でも、不思議と大変だと思ったことは一度もないんです。
やると決めたことをやる。ただ、それだけだからです。
困難に直面しても、やるべきことに真っ向から向き合うだけ。仕事に没頭していれば、苦労はいつの間にか苦労でなくなっていく。
経営者として大切にしているのは、やり切る覚悟と人と真摯に向き合う姿勢です。仲間ともお客様とも、役職や立場に関係なく、フェアでオープンに向き合う。プロとして妥協せず、チーム全員で結果を出し切る。その文化を会社としても築いていきたいと思っています。
また、自分自身が経営管理の実務も担ってきたこともあり、資金繰りや予算、投資判断など、日々の意思決定では「それは本当に会社にとって必要か?割高か?リターンはあるか?」を問い続け、スピーディかつ確実に判断するよう心がけています。
そして、どんな状況でも変わらないのが、世の中に価値を提供し続ける。という視点。私たちのプロダクトが、お客様の課題をどれだけ解決できたか。それだけを見て、これからも事業を前に進めていきたいと考えています。
ーBIDHITが目指す、具体的な未来について教えてください。
事業としては、まず3年後にARR10億円、5年で50億円、そして7年後にはARR100億円の達成を目指しています。
そのうえで、企業としては「不動産DXのスタンダードをつくる存在」となり、業界の前提を変えていくような影響力を持つ企業になります。
時価総額で言えば、ユニコーン(1,000億円)は必達目標。その先には、数千億円規模の企業へと本気で成長させていくつもりです。
私にとって仕事とは、「世の中に対する付加価値の提供」です。その価値をどこまで最大化できるか。その挑戦に、終わりはありません。
BIDHITのメンバーの一部
ーBIDHITでは、どのようなカルチャーを築いていきたいですか?
楽しく仕事ができること。そして、価値あるサービスを作り続けること自体が楽しい。と思えるカルチャーですね。
ただ、それは決して馴れ合いではありません。決めたことに対しては、粛々と、誠実にやり切る。そんなプロフェッショナルな集団でありたいと思っています。
楽しさと責任感が共存する、そのバランスを非常に重視しています。
ー未来の仲間にメッセージをお願いします。
スキルや経験以上に、「お客様のストレスを解消することに、価値を見出せる人」ですね。そして、いくらAIやDXと言っても、結局は「人」です。お客様や仲間に真摯に向き合えること。
私たちと一緒に、この巨大な市場の課題解決に熱狂し、最高のプロダクトで世の中の「不」を解消していく。この旅を楽しめる方をお待ちしています。
さいごに
この記事を通して、代表・堀口の覚悟と、BIDHITが目指す未来の面白さが伝われば幸いです。
私たちのビジョンに共感し、この刺激的な挑戦に加わりたいと感じていただけた方は、ぜひ一度お話ししましょう。